※この記事はリハビリテーションの専門家である、理学療法士2名の思考と考えを交えて紹介しています。
内容は絶対ではありませんが、国家資格を取得しており。
学んできた経験があります。
ですので、信憑性や信頼性は間違いない部分もあります。
しかし、個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。
共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して頂けたら嬉しいです。
ですので、この記事の内容が絶対正しい。
とは思わずに、リハビリテーションの専門家の意見や見解である。
というように捉えてほしいと思います。
この記事があなたの参考になれば嬉しいです。
是非、宜しくお願いいたします。


こんにちは。
運営者で理学療法士の平林です。
頭痛と肩こりは密接な関係があります。
肩こりが酷くなると、頭痛が生じる事もありますし、頭痛がヒドイと肩こりが生じる事もあります。
肩こりと頭痛ってどうにかしたくても、直ぐに解消できないし。
辛いですよね。
解消する方法としたら、薬を飲んでどうにかやり過ごす・・・みたいな。
これって、根本的な解決になっていないので嫌だと思います。
そこで、今回は肩こりと頭痛について、その原因と解決策についてお伝えしたいと思います。
この記事を読めば、あなたの頭痛と肩こりの解決に繋げられるはずです。
是非、最後までお読みください。
それでは、本日もよろしくおねがいいたします。
目次
1 肩こりになると頭痛が起きるのはなぜか?
肩こりによる頭痛は「緊張型頭痛」(筋緊張性頭痛)と呼ばれます。
肩がこっている時、こりを感じている筋肉は緊張した(力が入った)状態となっています。(寒いときに鳥肌が立って体に力が入っているときも、筋肉が緊張した状態です。)
まず、
大後頭神経(だいこうとうしんけい)という神経が圧迫されると、頭痛を感じる事があります。
この神経は、後頭部から頭頂部に走っています。
で、僧帽筋にコリが生じてしまうと、この神経が圧迫されてしまう場合があるのです。
そうなる事によって、頭痛を感じてしまう事があると言えるのです。
この僧帽筋には頭部を後ろに倒す機能があります。
背中が丸くなるなどして体幹が前へ倒れると、頭部を垂直に保つために、僧帽筋(頭板状筋などもあります)は、常に頑張らなくてはならない状態となります。
出典:「筋肉ガイド」URL:http://www.musculature.biz/
で、
この僧帽筋の上部は後頭部にくっついているのですが、この付近に、僧帽筋などを貫通する大後頭神経(だいこうとうしんけい)というものがあります。
先程も紹介したように、この僧帽筋にこりが生じると、この神経が圧迫され後頭部から頭頂部にかけての頭痛の原因となるのです。
また、この大後頭神経が興奮すると、近くに走っている三叉(さんさ)神経を興奮させ、目の症状を引き起こすこともあるようです。(大後頭神経三叉神経症候群、GOTSゴッツ)。
なので、頭痛でも頭頂部から、後頭部が痛い場合に肩こりから生じる可能性があると言えるでしょう。
2 そもそもなんで肩こりが起きるのか?
ちょっとした実験をやってみて頂きたいと思います。
どちらかの肘をぐっと曲げて、力を思いっきり入れてみてください。
力こぶを出す要領です。
これを10秒、20秒、30秒~と続けてみてください。
筋肉が少し痛くなってきませんか?
筋肉は継続して収縮を続けると痛みを出します。
重い頭を支える首や肩の筋肉は、長時間の緊張を強いられていますから、筋肉がこのような状態になりやすいと考えられるのです。
悪い姿勢が基本となり。
- 長時間のデスクワーク
- パソコン操作
- スマホやタブレットの操作
- ゲーム機の操作
などでは長時間同じ姿勢を保持する場合があり、頭を支える筋肉に負担がかかり、肩こりを起こしやすくなる。
と言えるのです。
3 肩こりによる頭痛を治す為に必要な事
とりあえずひどい頭痛に襲われると、日常生活に支障をきたしますので、鎮痛剤などの薬を使って治める方法が確実です。
局所麻酔薬を注射するブロック療法もあります。
肩こりと頭痛が同時に起きているときに病院で診察を受ける場合は、通常整形外科を選択するとよいでしょう。
ストレートネックといった、頸部の状態を肩こりの原因としてあらわされる場合もあるのですが。
実際にストレートネックが肩こりの原因になる。
とは言い切れません。
ストレートネックはただの状態なだけであり、症状に直接影響しているかどうか?
という確実な保証はありません。
近年スマホの普及で、ストレートネックになっている人が増えているようですが。
これは、
あくまでも姿勢の問題であって、ストレートネックが原因ではない。
という一説も考えられるでしょう。
このように、
肩こりの原因を突き詰める必要性はあるかなぁと思う次第です。

また、
整形外科以外に、ペインクリニックを専門で行っている医師の診察を受ける方法もあります。
神経ブロックなどの治療もありでしょう。
その他自分で行える方法として、
- アイシング(冷やす)
- 横になって休む(首周囲の緊張を下げる)
- 姿勢を変える
- 体操(ストレッチ)
を行うなどがあります。
継続して行うことで効果が表れるでしょう。
4 肩こりを治せば頭痛も治る
緊張型の頭痛は、根本的な原因である肩こりを治さないと解決しません。
肩こりを解決させるまでの頭痛時は、薬物療法を併用する必要があるかもしれませんが、肩こりが解決してしまえば、頭痛は改善されるでしょう。
ということで、頭痛・肩こりの改善を目指しましょう。
ここでご紹介するのは、肩こりとそれによる頭痛を改善するための「頭痛体操」です。
① 首の筋肉のストレッチ
頭を後方から支える筋肉をリズミカルにストレッチします。
動的ストレッチの一種になります。
正面を向いたまま(ここが重要です)上半身を左右にひねる体操です。
首の筋肉がストレッチされるのを感じながらしっかりとひねります(肩が前方へ来るまで)。
体の中心の軸がぶれないように注意してください。
1分から2分行ってみてください。
頭部を回転させて(右を向いたり、左を向いたり)行う方法もありますが、首の筋肉を強く収縮させてしまうことがあります。
これは体幹をひねるため、首周囲の筋肉はリラックスした状態でストレッチを行うことができます。
椅子に腰かけたままでも同じような体操を行うことができます。
その場合は、背もたれがあると邪魔なので丸椅子を使うと良いでしょう。
② 肩甲骨の運動
動きの悪くなった肩甲骨の動きをよくしてあげましょう。
肩甲骨周囲の筋肉を動的にストレッチすることもできます。
軽く肘を曲げて行います。
指先は必ずしも肩につく必要はありません。
肘の先端ができるだけ大きな円を描くように回します。
前回しと後ろ回しの両方を行います。
前後5回ずつ行いましょう。
肩甲骨をしっかりと動かすのがポイントとなります。
肩甲骨の動きは非常に重要で、動きが悪くなると肩こりだけでなく、手が上に上がらなくなったり、背中側のファスナーの開け閉めができなくなったりすることもあります。
普段、猫背の姿勢になっている人は、特に両肩甲骨を寄せることを意識すると良いでしょう。
いかがでしょうか。
体操は頭痛が起き始める前に行うと効果的です。
長時間のパソコン操作などの時は、予防的にこまめに体操を取り入れて欲しいです。
体操は頭痛防止に効果的ですが、やはり基本は姿勢です。
姿勢の改善をベースに体操を行うことでさらに効果を上げることができるのです。
姿勢は意識することで良い状態を保つことができます。
意識しないで自然と良い姿勢になる方法はありません。
(良い姿勢をとることが習慣化すれば無意識に近くなります)。
意識しないと背中が丸くなり、肩甲骨と肩甲骨の間が拡がってきます(1つの例です)。
このような姿勢を長時間続けていると一部の筋肉に負担がかかってしまい、肩こりとなります。

良い姿勢の参考

座位の時の良い姿勢 参考
顎は軽く後ろへ引きますが、首の力を使って引くのではなく、体幹を起こすことで、頭部が体幹の上に乗るようにします。
体幹を起こすことで自然と顎を引いた状態となります。

※ 理学療法士 イワモトの考え・意見 ※
経験的には本格的に頭痛が起きてしまったら、ストレッチや体操をしても頭痛は治まりません(経験談です)。
肩こりがひどくなってくると、「あ、これ頭痛が起きそうだな」と感じる時があります。
頭痛を防ごうと思ったら、タイミング的にここが限界ですね。
このタイミングを逃すと頭痛が起き始めて、どんどんひどくなってしまいます。
体操やストレッチ、気分転換をするならこの限界点に達する前に行うと効果があります。
長時間のパソコン操作はやはり肩こりの原因となりやすいですね。
途中で体操などをしないでぶっ続けでやっていると、肩こりがひどくなるのが自分でもよくわかります。
デスクワーク途中の体操の効果は確実にあって、行うのと行わないのではかなり違います。
こまめにやっておくと頭痛を防ぐことができます。
肩こりが原因で頭痛が起こっている方には体操をお勧めします。
5 まとめ
今回は肩こりと頭痛についてお伝えしました。
肩こりは筋肉が緊張した状態です。
この緊張した状態が続くと神経を圧迫するなどにより頭痛を起こすことがあります。
頭痛は鎮痛剤などを使用すれば治まりますが、根本的な治療法とはなりません。
最終的には肩こりを改善させる必要があります。
頭痛を伴う肩こりの改善には体操が有効です。
生活の中に取り入れると良いと思います。
特に長時間のパソコン、スマホなどの操作時は意識して体操を行うと良いでしょう。
また、基本的に姿勢は重要な要素となりますので、常に姿勢には注意を払うようにして欲しいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆様のご健康をお祈りいたします。
執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト
追記・編集:運営者 理学療法士 平林

※ 編集を終えて:最後に ※
どうでしたか?
肩こりと頭痛の関連性について少しでも理解していただけたでしょうか?
頭痛を治す為には、肩こりの治療が大切になります。
頭痛の原因をまず、最初に見つけ出して、解決の為の行動をとりましょう。
今回の話があなたの役に立てば嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。


最新記事 by mamotte (全て見る)
- 【疑問解決】脊柱管狭窄症はストレッチで治るのか?理学療法士が考えを述べる - 2021年1月21日
- 【絶対に読んでほしい】腰痛を治す!おススメな本を理学療法士の視点から紹介 - 2020年12月31日
- 坐骨神経痛とはなにか?知ってほしい情報をシェア - 2020年12月16日
皆様こんにちは。
mamotteライター、理学療法士のイワモトです。
肩こりがひどくなると頭痛が起きる方も少なくありません。
頭痛は日常の生活にも支障をきたすし、何とかして解決したいですよね。