脳梗塞の後遺症ってどうなるの?理学療法士の考えを述べる

脳梗塞の後遺症について

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理学療法士 イワモト
こんにちわ。

mamotteライターで理学療法士のイワモトです。

脳梗塞の治療は進歩し、目立った後遺症なく回復する方の数も増えてきました。

しかし、それでもなお、後遺症が残る場合があるのが現実です。

という中で、今回は、【脳梗塞の後遺症】について考えてみました。

  • 脳梗塞の後遺症にはどのようなものがあるのか?
  • どうして後遺症は起こるのか?
  • 後遺症の対策はどうすればいいのか?

などについてお伝えします。

この記事を読めば、

◎ 脳梗塞の後遺症について理解を深める事ができるはずです。

そして、脳梗塞の後遺症に負けない知識を得る事ができるようにしています。

是非、最後まで読んで、参考にして欲しいと思います。

では、本日も宜しくお願いいたします。


理学療法士 平林
※この記事はリハビリテーションの専門家で、理学療法士である運営者平林と、理学療法士イワモトの思考と考えを交えて紹介しています。

私達は国家資格を取得しており、実際の現場で学んできています。

ですので、信憑性や信頼性は間違いありません。

共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して欲しいと思います。

で、一番伝えたい事は、【この記事の内容が絶対正しい!!】とは思わないでください。

という事です。

記事の内容は自信を持って提供していますが、医療の世界は個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。

ですので、一つの理学療法士の考えである。と捉えて欲しいです。

この記事があなたの役に立てばうれしいです。

では、宜しくお願いいたします。

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1 脳梗塞の後遺症を紹介する

では、脳梗塞の後遺症について述べていきます。

1-1 片麻痺(かたまひ)

片麻痺は、脳梗塞の後遺症の代表的なものです。

後遺症として起こる確率が最も高いと言えるでしょう。

一般的には、左右どちらかの手足の運動麻痺や感覚障害などが生じるものです。

片側の手足が思うように動かせないとか、感覚が鈍いなどの症状の他、体幹の機能障害を生じることもあります。

腰かけた姿勢でバランスをとることが難しくなったり、寝返りや起き上がりができなくなったりすることもあります。

麻痺というと、筋肉に力が入らなくなるイメージがありますが、意志に反して筋肉に力が入る(筋緊張亢進)状態となることもあります。

歩き始めると、無意識のうちに肘が曲がってきてしまうなどがその例です。

片麻痺の程度は人によって異なり、ほとんど正常に近い状態から、全く動かせない状態まで様々です。

発症後の治療(投薬、リハビリテーションなど)、自然回復によって、麻痺の状態は変化していきますので、発症直後の麻痺がそのまま後遺症となるわけではないので、ここは注意してほしいです。

1-2 高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい)

脳が障害されることによって起こる認知障害は、高次脳機能障害と呼ばれています。

  • 言葉を話す・読む・聞いて理解することが難しい
  • 使い慣れていた道具を使うことができない
  • 自分の体を認識できない

など多様な障害が存在します。

近年の診断基準では、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害によって、日常の生活や社会生活に支障をきたす場合を高次脳機能障害としているようです。

高次脳機能障害は、片麻痺ほど多くは発生しませんが、軽度の注意障害などが気づかれない場合がありますので注意しておきましょう。

1-3 その他

上記の二つ以外の障害を紹介していきますね。

  • 目の障害…視野、物が二重に見えるなどの障害が残る場合があります
  • 嚥下障害…食べ物を飲み込みにくくなる障害です。肺炎の原因になることがあります
  • 構音障害…ろれつが回りにくい状態です
         失語とは違い、基本的な言語機能が損なわれているわけではありません
  • 痛み…麻痺側の上下肢などに痛みを感じることがあります(いわゆる視床痛)
  • 関節拘縮…麻痺が起こることで、二次的に関節の動きが悪くなることがあります

2 脳梗塞の後遺症とは何か

一般的には、脳梗塞の発症後6か月を経過しても回復せず残っている障害を後遺症と呼びます。

障害者手帳申請の際、後遺症と診断されるのは、発症後6か月以降であることから、この時期が一般的となっています。

このように、脳梗塞の症状が回復する時期は6か月が目安とされているのですが、実際はこの時期を過ぎても回復する可能性はあります。

したがって、本当の意味での後遺症は6か月では確定しないことが少なくありません。

なので、6か月を過ぎて症状が残っていても、後遺症であると言い切れないと捉えておく方がいいでしょう。

3 脳梗塞の後遺症の原因は何?

脳梗塞は、脳の血管が詰まる病気です。

血流が途絶えると、脳の細胞への酸素・栄養の供給ができなくなるため、細胞が死滅しています。

皮膚の切り傷などは、元通りに治ることも多いですが、脳は完全に治るということがありません。

このような脳の性質があるため、脳梗塞を起こすと、後遺症が残ってしまうのです。

ただし、血流が一旦途絶えても、その後再び流れるようになれば、死にかけていた細胞(ペナンブラ)は復活することもあります。

このペナンブラが回復すると、症状も回復します。

また、生き残った健常な神経細胞が樹状突起を伸ばして、新たな回路を作りあげる可能性もあります。

なので、血流が途絶えてしまったからといって、完全に復活できない。

という訳ではありません。

この事を解釈しておくといいでしょう。

4 脳梗塞の後遺症は必ず起きるのか

脳梗塞の後遺症は、必ず残るわけではありません。

脳梗塞の後遺症の原因は、脳の細胞が死滅することで生じます。

したがって、脳梗塞を発症しても、細胞が死滅する前に治療が行われれば後遺症を避けることも可能と言えます。

近年、rt-PAなどの脳血栓溶解療法が早期に行われるようになったため、ほぼ後遺症が残らず回復する人の割合が増加している事実もあります。

逆に、治療が遅れたり、大きな血管が詰まって脳の広範囲の血流が途絶えたりした場合などでは、重度の後遺症が残る危険性は変わっていません。

後遺症が起きる可能性は、脳梗塞発症のタイミングによっても違います。

就寝中に発症すると、発症時期が確定しにくいため、rt-PAなどの初期治療ができない場合が多く、後遺症のリスクが高くなります。

近年では、発症時期をMRIの画像から判断することもできるようにはなってきているようですが、就寝時の発症は、発見が遅くなることが多いため不利となります。

また、居住地の問題もあります。

近くに緊急のrt-PAや血管内治療を行うことのできる病院があるかどうかは、重要な要因となります。

治療が遅れれば遅れるほど、後遺症のリスクは高まります。

また、梗塞の種類・原因によっても後遺症の程度が変わってきます。

心原性脳塞栓症では、大きな血栓によって太い血管が閉塞されるため、脳の広範囲に障害を生じることが比較的あります。

なので、必然的に、後遺症のリスクも高くなるのです。

このように、後遺症は必ず起きるわけではありませんが、条件によってはそのリスクが高くなるといえます。

5 脳梗塞の後遺症が残った時はどうすればいい?

病院での治療や、その後のリハビリを行っても症状が残っている場合(発症後6か月後)、どうすればよいかについてお伝えします。

まず行っていただきたいのは、障害者手帳の申請です。

脳梗塞の症状は6か月を過ぎても回復する可能性はあります。

しかし、その時の症状は、公的に後遺症と認定されますので、手帳の申請をした方が良いでしょう。

障害者手帳を申請しておけば、社会的なメリットを受けることができるようになります。

上下肢の障害だけでなく、体幹の機能障害や高次脳機能障害などについても申請が可能ですので、すべての症状について申告するようにするといいでしょう。

複数の障害がある場合、等級が変わることがあるので注意してください。

次にリハビリテーションについてですが、病院で行われる脳血管障害のリハビリは、通常6カ月です(例外はあります)。

生活復帰の為のリハビリが主になるでしょう。

生活に復帰するために、後遺症を受容していく態度(精神的なリハビリテーション)を完成させなければなりません。

どんな生活リハビリを継続していけば良いのか?

というのがテーマになるでしょう。

そして、継続的な自己管理と再発予防も行う必要がでてきます。

これは永遠の課題です。

リハビリは生涯続くものである!!

と思って欲しいし、このように考える方がいいでしょう。

6 リハビリの為の人生を送っちゃう人もいる・・・それは良くないよ。という話

理学療法士 イワモト
※ 理学療法士 イワモトの意見・考え ※

近年、我が国でも血栓溶解療法(rt-PAなど)が普及してきました。

早期にこの治療を開始すれば、ほぼ後遺症なしに回復することも夢ではないとの事です。(確実とは言えませんが・・・)

しかし、脳梗塞全体でみると、この治療が行われるのは7~8%(2018年の推定値)です。

地域による格差もあって、誰でも同じように治療を受けられるわけではありません。

このようなこともあって、いまだに後遺症が残る可能性はあるのです。

「今まで病気なんてしたことなかったのに…」「昨日まで元気に仕事していた」というお話をよく耳にします。

脳梗塞を突然発症し、昨日まで動いていた手足が動かなくなってしまった。

さらに、これが治らないとなれば、その状況を受け入れることは簡単なことではありません。 

脳梗塞の症状は、半年以上経過しても少しずつ改善することもあり、リハビリを頑張れば治ってしまうのではないかと期待してしまうことがあります。

しかし、客観的に自分の状態(障害)をとらえて、しっかりと向き合うことも必要でしょう。

障害を否定し、完治を求めると、リハビリのために生きる、人生となってしまうことがあります。

それだと、何のためにリハビリしてるの?

って感じになってしまうので。

リハビリは生活を楽にするためのものと捉えておくといいでしょう。

そして、精神的な困難を乗り越え、新しい目標に向かって進んで欲しいと願います。

7 まとめ  

今回は、脳梗塞の後遺症についてお伝えしました。

近年の治療法の進歩によって、後遺症を生じることは以前より少なくなりました。

しかし、いまだに後遺症は残ります。

脳梗塞は、脳の血管が詰まって血流が途絶える病気です。

したがって、発症から長時間経過すると、脳の細胞が死滅し、片麻痺や高次脳機能障害などの症状を発症します。

これらの症状はある程度回復しますが、半年を経過しても残存している場合、一般的に後遺症と認められます。

後遺症を受け入れることは簡単なことではありませんが、これを乗り越えていく必要があるんです。

なので、福祉サービス等を活用しながら、社会復帰を遂げていただければと思います。

今回の内容があなたの役に立てば嬉しいです。

執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト
追記・編集:運営者 理学療法士 平林


理学療法士 平林

※ 編集を終えて・最後に ※

脳梗塞の後遺症はホント個々によって変わってきます。

程度が軽い人~重い人まで、様々です。

症状が軽いからと言っても、麻痺が残れば、不自由に繋がるのは間違いありません。

と言っても、じゃぁ、どうすればいいの?

って感じなのですが。

正直、リハビリをする。とか、不自由がある中で、生活を楽にする方法を模索して頑張る。

という感じしかありません。

というのも、脳梗塞の後遺症の改善方法は誰もがわかっていません。

なので、現状でできる努力をするしかないんです。

この努力をする事で、生活が楽になる。

とか、しびれや痛みが軽減する。

といった、改善はありえます。

なので、努力を継続するしかないと言えるでしょう。

そして、その中で、自分自身の状況を把握して、症状の不自由さを認知して生活していく事が必要とも思うのです。

脳梗塞の後遺症について、このようにとらえておくと、気持ちが楽になるのではないでしょうか。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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mamotte運営管理者で理学療法士の平林です。 このサイトはPT・OT・STのリハビリテーションの専門家のみが監修しており。リハビリのプロの視点から【正しい情報や知識を伝える】事をモットーにしています。 医療は、あらゆる情報が飛び交っており、情報過多の状態です。その中で信憑性があって、信頼できる情報はどれくらいあるのか?甚だ、疑問を感じる事でしょう。そこで、当サイトは、リハビリのプロの視点からのみで作成した内容にする事で、【正しい情報や知識を伝えてきたい】と願っています。このサイトを通じて、あなたの体の症状の悩みが解決できたら嬉しい限りです。 少しでもこのサイトがあなたの力になれるように精進していきたいと想っております。 よろしくお願いいたします。

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