認知症の介護で必要な事を理学療法士の視点から紹介してみた

認知症の介護に必要な事は?

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理学療法士 イワモト
こんにちわ。

mamotteライターで理学療法士のイワモトです。

介護が必要となる原因として、「認知症」は最も高い割合を占めています。

(※平成28年 厚生労働省調査結果より(65歳以上の要介護者等の介護が必要となった原因))

認知症が原因での介護の場合は、負担が多くなる部分が多いです。

今回は、【認知症の介護において必要な事ってなに】というような感じで記事にしました。

この記事を読めば

◎ 認知症の介護において意識するポイントについて知れて、かつ、介護に疲れないようになれる気持を持つ事ができる。

といったメリットがあります。

認知症の介護を行っているあなたやご家族の認知症を心配されているあなたの力になる記事だと思います。

一先ず、最後まで読んでやってほしいです。

では、本日も宜しくお願いいたします。


理学療法士 平林
※この記事はリハビリテーションの専門家で、理学療法士である運営者平林と、理学療法士イワモトの思考と考えを交えて紹介しています。

私達は国家資格を取得しており、実際の現場で学んできています。

ですので、信憑性や信頼性は間違いありません。

共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して欲しいと思います。

で、一番伝えたい事は、【この記事の内容が絶対正しい!!】とは思わないでください。

という事です。

記事の内容は自信を持って提供していますが、医療の世界は個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。

ですので、一つの理学療法士の考えである。と捉えて欲しいです。

この記事があなたの役に立てばうれしいです。

では、宜しくお願いいたします。

mamotteライターの紹介


1 認知症の介護で必要な事とは何か?

まず、認知症の介護において必要な事ってなんでしょうか?

述べていきたいと思います。

1-1 認知症をまずは理解する。コミュニケーションが難しくなるのは当然。

介護を行う上で大切なことは、認知症について理解することです。

ひとくくりに認知症と呼ばれていますが、認知症の症状は様々です。

認知症についての理解が少ないと、認知症の症状を、その人の性格であると勘違いしたり、年のせいと判断したりすることもあるかもしれません。

なので、まずは、認知症の多様な症状や特徴について理解しておくことが重要だと思うのです。

認知症の主な症状として、記憶の障害や理解力の低下などがあります。

これらの症状があれば、コミュニケーションが難しくなることは当然のことですよね。

なので、認知症になると、コミュニケーションが難しくなるのは当たり前だ。

くらいに思っておくといいでしょう。

で、介護者は、どうしたらよりよいコミュニケーションがとることができるのか?

を考えながら接していくといいでしょう。

このように考えて、接する事で介護の負担や大変さをググッと下げる事ができると思っています。

1-2 脳機能に障害を生じているので、話が通じない事が当然である事を理解する 

年齢が増えるのは人体に生じる自然な現象です。

高齢によって、身体機能が低下するのは明らかですが、精神機能も低下していきます(すべてではありませんが・・)。

例えば、年をとると記憶力が低下していきます。

この原因は、脳機能の低下とも言えるし、記憶する練習をしないからとも言えます。

実際に高齢者の脳を見てみると、極小さな脳梗塞を複数起こしていることも少なくありません。

しかし、認知症による脳機能の障害は、自然な老化とは比べ物にならないくらい重度です。

脳機能の障害になってしまうと、極小さな脳梗塞が数えられないくらい起きている事も少なくないのです。

認知症による脳機能の障害は、重度の記憶障害や理解力の低下を引き起こすのです(例外もありますが)。

したがって、会話が成り立たないような状態が起こっても不思議ではないって事です。

なので、脳機能に障害を生じてしまっているので、話が通じない事が多々あるのは当然であるわけです。

この部分を思う事ができるか、どうか?

で介護者の精神が楽になると思うのです。

ただし、会話が成り立つのに、実は認知症であったという場合もあるので、このような気づかれにくい認知症もある事を覚えておきましょう。

2 そもそも、認知症はなぜなるのか?

では、そもそも、なんで認知症になってしまうのか?

不思議に思いませんか?

「認知症」は、症状の名称であって、病名ではありません。

認知症は、様々な病気が原因で起こります。

国内で多い認知症として、「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」「レビー小体型認知症」があります。

「アルツハイマー型認知症」は、アルツハイマー病という病気を発症することによって、認知症の症状が起こります。

「脳血管性認知症」は、脳梗塞(のうこうそく)、脳塞栓(のうそくせん)、脳出血(のうしゅっけつ)、くも膜下出血などの脳血管にかかわる病気を発症することで、認知面の障害を生じたものです。

「レビー小体型認知症」は、それ自体で病名のように使用されているような印象も受けますが、脳にレビー小体病という病気を発症することによって認知症状を生じたものを言います。

このほかにも、前頭側頭葉変性症(ぜんとうそくとうようへんせいしょう)、プリオン病など、認知症を発症する病気があります。

このように認知症は、主に脳に発症した病気によって生じるということがいえます。

これら、上記の病状によって、認知症になってしまうと考えられているのです。

じゃあ、これらの病気にならなければ、認知症にもならないですよね。

と思いませんか?

しかし、これらのアルツハイマー型認知症や脳血管性認知症、レビー小体型認知症などを予防する確実な方法が解明されていません。

つまり、誰もが予防方法はわからないのです。

なので、残念ながら、認知症を確実に予防する。

というのは現段階では無理なのです。

しかし、認知症になりづらい、ならない為の有効な方法は提唱されているので、その方法を実戦していく他ないと思う次第です。(予防方法が解明されたら、ホント凄いんですけどね・・・・)

3 認知症の介護は大変。事例を紹介して知ってもらいたい。

認知症の主な症状には、記憶障害や理解力の低下、見当識障害(時間、場所、人がわからない)などがありますが、その他にも様々な症状を起こします。

その症状のために、介護がより大変なものとなる場合があります。

その具体例として、いくつかの事例をご紹介します。

① 暴言・暴力

介護時に、暴言や暴力を受けることがあります。

叩かれる、蹴られる、引っ掻かれる、物を投げられるなどの行為がその例です。

暴力行為がひどい場合、一人では介護ができないこともあるでしょう。

これは、脳機能の感情部分の制御が聞かない事で、暴言や暴力をしてしまう。

という事が考えられます。

② 徘徊(はいかい)

何らかの目的があって歩き回っていることも少なくありませんが、知らない間に外出してしまって、事故に遭うなどのトラブルを生じることがあります。

施設内においては、徘徊して転倒、骨折の事故につながったり、他人の部屋に入ったりなどを起こすことがあります。

これも、ご本人では、悪い事だとは思っていないでしょう。

③ 異食(いしょく)

身近にある食べ物以外の物を食べてしまう症状です。

紙を食べたり、なんでも食べようとしたりすることがあります。

異食は、危険を伴う行為のため、環境や行動の管理が必要になります。

④ 幻覚(げんかく)

現実にはないものが見えるなどの症状です。

本人には見えているため、それに恐怖を感じて大声を出すなどの行為が見られます。

幻覚が原因で、夜中に家族が起こされるなど、介護者の睡眠が十分にとれなくなることもあるでしょう。

⑤ 昼夜逆転(ちゅうやぎゃくてん)

文字通り、生活リズムの昼夜が逆転してしまいます。

夜中に興奮して動きまわるなど、家族の介護に困難を生じさせます。


上記以外にも、認知症には様々な周辺症状があって、日常の介護を困難にする場合があります。

認知症の介護を行うに当たっては、介護者が冷静に対応する気持ちが重要になると思います。

何を言ってもご本人は理解する事が難しいので、介護者が感情的にならない事が必要になるでしょう。

4 認知症が疑われたときに取るべき対応とは何か?

まずは、介護者になる自分の気持ちを冷静に保つ事に努力しましょう。

アルツハイマー病などの脳の病気は徐々に進行します。

したがって、認知症の症状も少しずつ出現してくるのです。

今までにない記憶力の低下を感じたり、時間や場所、人がわからなかったりするなどの症状が出現した場合は、認知症が疑われます。

このような症状以外でも、今までの性格が極端になったり(先鋭化:せんえいか)、妄想(盗られ妄想など)を生じたりすることがあります。

これによって、日常生活においても、道徳的にやってはいけない行動をしてしまう可能性もあります。

  • 些細な事で起こったり、手をあげたり
  • 買い物では、購入せずに持って帰ってきてしまう事もあるでしょう

というように、ご自身では理解できていないので、このような行動をとってしまう可能性があるのです。

ですので、認知症が疑われる症状を感じた場合は、できるだけ早く専門機関で受診することをおすすめします。

神経内科、精神科、脳神経外科などの診療科を受診するとよいでしょう。

脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの病気を発症した後に生じますので、医療の管理下において発覚することがほとんどでしょう。

したがって、そのまま脳神経外科などの医師の治療を受けることができると思います。

5 家族がとるべき行動を考えてみた。

なによりも、家族認知症になってしまった時にどうすればいいのかわからないですよね。

不安になると思います。

ここでは、家族に認知症が疑われた時の、その他の家族がとるべき行動と対応の仕方についてお伝えします。

① 受診を促す

まずは、受診です。

認知症かどうなのか、認知症であるならば原因は何か?

の診断を受けることからスタートします。

神経内科や精神科、内科など、どうにかして診察を受けるように促しましょう。

② 認知症を理解する

医師より指導を受けることもあるかもしれませんが、家族も診断を受けた病気について学んでおくと、気持ちが楽になると思います。

どのような病気なのか、症状の特徴や接し方など、成書などを利用して勉強するとよいでしょう。

そうする事で、認知症の行動を理解する事ができるので、どんな行動でも心に余裕が生まれると思うのです。

③ 症状を理解して接する

記憶の回路が壊れている場合も多いですから、そのような場合、言い聞かせて覚えさせようとしても無理なことがほとんどです。

間違いを指摘したり、叱ったり、否定したりしないようにしても、理解してもらえない可能性が大きいでしょう。

記憶の不十分さに対して、例えばメモに書いて残すことを提案するなど、現実的な援助を行った方が良いでしょう。

例えば、「何度も言っているでしょう。ちゃんと覚えておいて」などの言葉は、恐らく聞き入れられないので、無駄になると思います。

記憶や理解力が低下しても、その人の人格がなくなるわけではありません。

プライドを傷つけないように接することも大切です。

また、記憶の深くにある、所々、部分は覚えている事が多いので、昔話など。

その方の人生において重要な事などは覚えている事がしばしばあります。

ですので、完全にすべてを覚えていないとは思わないでください。

で、多くが人生の先輩になるかと思います。

敬意を払うことを忘れないようにしましょう。

6 突然、殴られた事もありますよ。経験談を語る

理学療法士 イワモト
※ 理学療法士 イワモトの意見・考え ※

私が担当した患者さんに「運動しましょうか?」と声をかけながらベッドの近くに近寄った私は、いきなり顔面を殴らた事があります。

拳だったので、かなり衝撃を受けました。笑

介護の現場では、このようなことがあります。

普通に考えると、声をかけただけで殴られるのは理不尽と思われるかもしれません。

しかし、声をかけられた側にしてみれば、自分のテリトリーに勝手に入ってきて、攻撃をしかけられたと感じたのかもしれません。

認知の障害を生じると、自分の置かれている状況や、今起こっていることが何かを判断できないことがあります。

こちらが普通だと思って行ったことが、相手にとっては普通でないことがあるのです。

したがって、その時殴られたことは、相手を十分理解していなかった私の失敗であったとも思います。

認知症の症状は多様で、症状によっては介護の際に協力を得ることが難しいこともあります。

このような場合、往々にして介護が大変なものとなってしまいます。

近年、介護のために離職したり、体調を崩したりするケースも良く聞きます。

親族が介護することは素晴らしいことで、貴重なものです。

しかし、介護力(介護者)が少ない状況で介護を継続することは、介護者の負担が大きくなりすぎます。

無理しすぎないように、時々でも介護保険のサービスを利用するなどして、介護者の健康にも十分気を付けていただきたいと願います。

7 まとめ

今回は、認知症の介護についてお伝えしました。

認知症は脳の病気などが原因で生じる認知の障害です。

認知症には様々な症状があって、介護を困難にすることがあります。

認知症が疑われる場合は、できるだけ早く専門機関での診断を受け、適切な対処をすることが大切だと思います。

そして、家族は、認知症の症状を理解し、症状に合った対応をしていくことが重要だと思う次第です。

では、本日の内容が少しでもあなたの役になれば幸いです。

執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト
追記・編集:運営者 理学療法士 平林


理学療法士 平林
※ 編集を終えて・最後に ※

認知症の介護において、重要なのは認知症を理解する。

これにつきると思います。

で、介護に疲れちゃう人の多くは、こちらの要望が伝わらないから、イライラしちゃう。

って感じではないでしょうか。

この気持ちは、大いにわかります。笑

こちらが意図した行動に沿ってもらえないので、疲れちゃいますよね。

でもね、認知症の方に指示をしても伝わらない事が多いのは当たり前に近いですよね。

よくよく考えてみるとそうではないでしょうか?

だって、覚える事ができないし、そもそも、こちらが伝えたい内容が伝わってないかもしれないので。

でも、介護に疲れてしまう人は、このイライラが積み重なってしまう事で、負担を大きくさせているのが根源だと思うのです。

つまり、介護者である、自分の考え方さえ変われば、介護の疲れがものすごく軽減するし、楽になるのではないのか?

と思うのです。

なので、認知症になってしまった方の場合は、物事がうまく伝わらない事は多々ある。

という事を理解しておくといいと思うわけです。

このように考え方を変えておけば、あなたも介護が楽になるのではないでしょうか。

ちょっと、実践してみてほしいと思います。

本日も最後までありがとうございました。

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