認知症の予防には運動が効果あるのか?リハビリのプロの考察

認知症の予防は運動効果がある

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理学療法士 イワモト
こんにちわ。

mamotteライターで理学療法士のイワモトです。

日本は少子高齢化が進行し、認知症を発症する人の割合が増えています。

ある推計では5年後(2025年)に、65歳以上の約5人に1人が認知症を発症するともいわれているのですが・・・

これ、ヤバくないですか!?って思ってて・・・・。

5人に1人が認知症って・・・

考えただけでも、どうなるのニッポン!?

って、感じじゃないでしょうか・・・・

この状況は、なんとかしなくてはいけないよね・・思う訳でして。

その中で、近年、認知症予防として「運動」の効果が期待されている事実があります。

という事で、今回は、【認知症予防と運動】をテーマにしてお伝えする事にしました。

この記事を読めば、

◎ 認知症の予防には運動がある程度効果がある事が知れる。

といったメリットがあります。

認知症の予防の為に、運動がどれ程重要であるのか?

理解できるようにしています。

是非、最後まで読んでやってください。

では、本日も宜しくお願いいたします。


理学療法士 平林
※この記事はリハビリテーションの専門家で、理学療法士である運営者平林と、理学療法士イワモトの思考と考えを交えて紹介しています。

私達は国家資格を取得しており、実際の現場で学んできています。

ですので、信憑性や信頼性は間違いありません。

共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して欲しいと思います。

で、一番伝えたい事は、【この記事の内容が絶対正しい!!】とは思わないでください。

という事です。

記事の内容は自信を持って提供していますが、医療の世界は個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。

ですので、一つの理学療法士の考えである。と捉えて欲しいです。

この記事があなたの役に立てばうれしいです。

では、宜しくお願いいたします。

mamotteライターの紹介


1 認知症の予防の為に運動は効果的であるという話

まず、運動が認知症予防に効果的である。

ということについてお伝えします。

認知症(または、認知機能)と運動の関係については、多くの研究がなされていて、運動の効果が認められたものが、数多く存在しています。

いくつかを例にして、その効果をご紹介します。

東京都健康長寿医療センター研究所の研究によると、歩行が脳のアセチルコリン神経を活性化し、脳の血流を増やすことが実証されています。

また、ラットによる実験ではありますが、アセチルコリンが脳にとって重要なたんぱく質(神経成長因子)を増やし、神経細胞の死が起きにくくなることも分かったようです。

さらに、1週間あたりの歩行時間が長い人の方が、認知機能テストの結果が良かったという結果もあるため、歩行が脳にとって良い結果をもたらすことは間違いが無いと言えるでしょう。

歩行ができない場合においても、手足の関節の曲げ伸ばしの運動を行うことでも一定の効果が得られるという結果もあります。

逆に、認知症発症の危険因子として、近年、メタボリックシンドローム(高血圧、高脂血症、肥満、糖尿病)との関連性が示唆されています。

アメリカにおけるYaffeらによる研究2では、メタボリックシンドロームが、認知機能障害を発症する危険因子となることを示しています。

このような研究の中で、運動は、メタボリックシンドローム予防・改善に効果があるので、運動を行ってメタボリックシンドロームを予防することは、認知症発症の危険性を下げることができると言えるでしょう。

このように、運動は脳への良い作用やメタボリックシンドロームの予防効果があることから、認知症予防に効果的であると言えるのです。

2 認知症の予防は運動だけでは、難しいという話

認知症の原因には、もちろん様々なものがあります。

また、その原因についてすべてが解明されているわけではありません。

しかし、いくつかの病気では遺伝的要因があることもわかってきています。

したがって、認知症の発症は「運動不足」だけが理由ではないのです。

遺伝的な要因を、運動だけで解決することは不可能だと思います。

なので、運動は、認知症発症の危険を下げることは可能だが、運動だけで予防することはできないと考えてよいでしょう。

3 実際には、認知症を予防できるかどうかなんて、誰にもわからない

認知症の人口が増えているのもあって、運動の他にも、認知症の予防法が紹介されるようになりました。

その中でも、楽器の演奏などは、手先を使う事から、効果的であると比較的古くから言われています。

最近では、脳トレ(頭の体操)や運動と認知課題を組み合わせた方法も行われるようになってきています。

また、基本的な事として、バランスの取れた食事や十分な睡眠も勧められています。

このように、色々と認知症予防の方法は言われておりますが、これらがどのくらい効果があるのでしょうか?

という点については、わかりません。

誰も確実な数字を言える人はいないのです。

というのも、これらを試してみないとわからないからです。

むしろ、予防方法を実戦していても、認知症の予防になっているかどうか?

を見極めるのも難しいでしょう。

残念ながら、こればっかしは、わかりません。

数字の結果はあくまでも、統計値であって、その人に対する効果を保証するものではありません。

つまり、認知症になってしまうか、ならないか?

というのを、確実な事を断言できる人はいないのです。

しかし、何もやらなければ、悪くなるし、認知症の可能性も高くなってしまうでしょう。

ですので、認知症の予防に効果的である!!

と言われている方法を一先ず、実践する。

という他ないのです。

このようにとらえて、認知症の予防に取り組む必要があると思う次第です。

4 (認知症の予防を)【やらないより、やった方が圧倒的に良いのは間違いない。

認知症の予防対策に、100%有効なものはありません。

残念ながら十分に行っていても、発症することはあるでしょう。

しかし、予防対策を行うことで、発症時期を遅らせたり、症状を軽くしたりできる可能性はあります。

また、認知症が発症した後でも、対策を行うことで、認知機能が改善することもあるのです。

したがって、完全な予防は望めないにしても、認知症の予防対策を行うことには十分な意味があると言ってよいでしょう。

運動を取り入れた予防対策は、認知症の予防だけでなく、その他の生活習慣病の予防にもなります。

血圧を下げたり、インスリンの感受性を高めたりなど、効果は様々です。

なので、認知症の予防対策は、やった方が圧倒的に良いと思う訳です。

5 認知症の予防運動のための取り組みについて。

では、認知症の予防のための運動について具体的な例をご紹介していきます。

ご紹介するものがすべてではありませんので、ご自分でできそうな運動を工夫して行ってみてください。

① ウォーキング(散歩)

問題なく歩行ができる方は、できるだけ歩くようにしましょう。

毎日歩く場合は、1日当たり15分以上が目標です(週に3回だと1回30分以上)。

無理に速く歩く必要はありません。

ゆっくりでOKです。

毎日歩けなくても気にせず、継続するようにしましょう。

頭を使いながら歩くことも良いのですが、事故にならないように周囲に注意しながら歩いてください。

② 体操など

歩行が難しい場合は、椅子に腰かけて、動かせる部分を動かしましょう。

ストレッチをする事です。

椅子に腰かけて行うラジオ体操なども良いでしょう。

屋外の歩行のような危険がないので、運動と同時に頭の体操を組み合わせると効果的です。

歌詞を歌いながら、九九を言いながらなど、思考を働かせながら体操を行ってみてください。

③ 関節の運動(ストレッチやマッサージ)など

自分で体操ができない場合、ご家族や第三者に協力してもらいましょう。

手足の関節を動かす関節可動域訓練のほか、マッサージ(皮膚をさするだけでも)なども、脳に良い効果を与えると考えられます。

しりとりをしながら、思い出話をしながらなど、家族とのコミュニケーションも同時に行えば、さらに効果的です。

④ コグニサイズ

コグニサイズは、国立長寿医療研究センターによって考案された、認知症予防のエクササイズです。

認知課題と運動を同時に行うという、理にかなった良い方法です。

数字を1から数えながら3の倍数で拍手を行う、数字を数えながら、足のサイドステップと拍手を組み合わせるなどの種目があります。脳への刺激と運動を同時に行うことが可能です。

参考:認知症予防に向けた運動コグニサイズ

6 日本の為に、すべての人が認知症予防活動をした方が良いと本気で思っています。

理学療法士 イワモト
※ 理学療法士 イワモトの考え・意見

今後も少子高齢化が進行すれば、40年後(2060年)には、65歳以上の3~4人に1人は認知症を発症するという推計もあります。

これって、将来が不安となる数字ですよね。

一方、将来の日本を支える若い世代の数は減少しています。

実際に2019年の出生数は、90万人を下回りそうで、人口減少が加速されている感じも受けます。

でさらに、要介護となる原因の主なものに認知症があります。

このままでは、認知症による要介護者は増加していくでしょう。

介護力が少なくなると予想される将来、多くの要介護者をどのようにして介護していくか、非常に切実な問題です。

自分もその要介護者の1人になっているかもしれないと思うと、全く他人ごとではなく感じます。

私個人の、全く勝手な希望とすれば、労働力として社会に貢献できなくなった時点で、宇宙に飛ばしてもらいたいくらいです・・・・笑(ただ宇宙旅行がしたいだけかもしれませんが・・・笑)。

というのは、半分冗談ですが。

しかし、こんなことは現実的ではないで、やはり認知症予防に努めるしかありません。

将来の子供たちのためにも、是非たくさんの方々に、認知症予防活動に取り組んでほしい次第です。

7 まとめ

今回は認知症予防と運動についてまとめました。

運動は、脳に対して良い効果を及ぼし、また、認知症の危険因子であるメタボリックシンドローム予防の効果も持っています。

さらに、運動を行うことで、認知機能低下を予防できる可能性があることは、多くの研究によって示されています。

ですが、運動を行えば完全に認知症を予防できるということではありません。

しかし、運動には、心身を健康に保つというメリットがあるのは確かです。

なので、認知症増加が心配される今、私たちは、認知症予防に取り組んでいく必要があると言えます。

執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト

追記・編集:運営者 理学療法士 平林

参考・引用サイト:
1) 東京都健康長寿医療センター研究所
2) Yaffe K, Kanayama A, Lindquist K, Simonsick EM, Harris T, Shorr RI, Tylavsky FA, Newman AB : The metabolic syndrome, infl ammation, and risk of cognitive decline. JAMA 2004 ; 292 : 2237.2242


理学療法士 平林
※ 編集を終えて・最後に ※

認知症の予防の為には、運動、食事、睡眠に気を付けて、規則正しい生活を送るのが良い。

みたいな事を言われていますが。

正直、これを全て実践しているからといって、認知症にはゼッタイになりませんよ!!

とは言い切れないのが現実です。

というのも、だって、いくら健康的な生活、規則正しい生活を送れたとしても、認知症になってしまう人もいるからです。

うん・・・・

こればっかしは仕方のない事だと思います。

まだ、認知症の予防方法が医学的に証明も実証もされていない現状では、わからないのです。

なので、運動の効果も定かではありません。

でもね。

運動は認知症に効果がある。

という統計データがあるのも事実です。

であれば、運動によって、絶対に認知症を予防できる!!

という保証はできないけれども、【効果があるよ!】と言われている方法を実行しておく事は、合理的だし、有効ではないでしょうか。

という考えから、認知症の予防の為に運動はしておくべきだと思うのです。

少しでも共感していただけたら嬉しいです。

では、本日も最後までありがとうございました

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