認知症のテストを紹介。物忘れか、病的かの判断方法が知れる

認知所のテストを紹介

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理学療法士 イワモト
こんにちわ。

mamotteライターで理学療法士のイワモトです。

私事ではありますが、最近物忘れがひどくなったなぁ・・・と。

そう感じるときが、ちょっとあります。笑

年を重ねると、多くの方が経験するのではないでしょうか。

この物忘れ、ある程度自然なことともいえるのですが、症状を感じ始めると、それが自然な物忘れなのか、または、病気なのか心配になった事はありませんか?

ちょっとした物忘れといっても、頻度が多かったり、自分では意識していなかったら、それが認知症ではないのかなぁ・・・て思ったりもしちゃったり・・・で不安になった事ないですか?

どうでしょうか?

もしかしたら、それが認知症の可能性もあります。

で、それを見極めるためには認知症のテストを受けた方が良いこともあるんです。

そこで今回は、【認知症を知るためのテスト】といったテーマでお伝えします。

この記事を読めば、

◎ 認知症のテストについて知れる、そして、物忘れなのか、認知症なのか?の境界線が理解できる。

といったメリットがあります。

是非、最後まで読んで、物忘れが心配なあなたの参考になれば幸いです。

では、本日も宜しくお願い致します。


理学療法士 平林
※この記事はリハビリテーションの専門家で、理学療法士である運営者平林と、理学療法士イワモトの思考と考えを交えて紹介しています。

私達は国家資格を取得しており、実際の現場で学んできています。

ですので、信憑性や信頼性は間違いありません。

共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して欲しいと思います。

で、一番伝えたい事は、【この記事の内容が絶対正しい!!】とは思わないでください。

という事です。

記事の内容は自信を持って提供していますが、医療の世界は個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。

ですので、一つの理学療法士の考えである。と捉えて欲しいです。

この記事があなたの役に立てばうれしいです。

では、宜しくお願いいたします。

mamotteライターの紹介


1 認知症のテストを紹介する

認知症のテストは、認知症の可能性を見出し、症状の傾向を知るための方法として、現場でも広く行われています。

認知機能検査には様々なものがありますが、ここでは主なものをご紹介しておきます。

① 改訂長谷川式認知症スケール(HDS-R)

この名称を耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

HDSが改訂され、現在の形となりました。

国内で広く知られているテストです。

② 精神状態短時間検査(MMSE)

こちらは、アメリカで開発されたテストで、世界的に利用されているものです。

日本では、日本語版(MMSE-J)が利用されています。

HDS-Rと違って、書字や描画のテスト項目などがあります。

③ ミニコグ(Mini-Cog)

3ステップでできる簡単なテストです。

2~3分でできるのが特徴です。

簡単なテストですが、テストとしての性能は高いと言われています。

④ DASC-21

認知機能と生活機能を評価することのできるアセスメントツールです。

介護の現場などで活躍します。

家族や介護者から情報を得て評価できる点が特徴です。

また、評価実施に当たっては、原則として、栗田主一先生の研修を受けておく必要があります。

⑤ MOCA-J(Japanese Versions of The MONTREAL CONGNITIVE ASSESSMENT)

MCI(軽度認知障害)をスクリーニングするテストで、難易度がやや高めです。

軽度の認知障害の有無を知るのに適しています。


これら、上記の5つが代表的なものと言われていますが、実際の現場では、改訂長谷川式認知症スケール(HDS-R)と精神状態短時間検査(MMSE)が多く使われていると思います。

2 病院でよく行われるテストは何か?

使用するテストは医師によって異なりますが、国内ではHDS-RやMMSE-Jがよく用いられています。

簡単にテストの概要を紹介しておきます。

① 改訂長谷川式認知症スケール(HDS-R)

テストの内容は、見当識や記憶のテストなど9項目からなっています。

満点は30点で、点数によって以下のように判定されます。

※20点以下…認知症の疑い

このテストは本来、スクリーニング(ふるい分け・選別のような意味)のためのもので、認知症の重症度分類をするためのものではありません。

しかし、臨床的には点数によって、大まかな重症度分類の目安とされる場合があります。

※ 分類の例 ※

  • 20点以下:認知症の疑い
  • 11~19点:中等度
  • 10点以下:重度

※すでに認知症の診断を受けている場合、20点以上では軽度とみなされる

HDS-Rは、質問者の質問に答えるだけのテストで、通常10分程度で終了する簡単なものです。

このテストの結果だけで認知症が診断されるわけではありませんので、テストを受けられる際は、深刻にならずに気を楽にして受けるようにしてください。

② 精神状態短時間検査(MMSE-J)

MMSEは世界的にも知られたテストで、国内でも良く利用されています。

見当識、記憶など、HDS-Rと同様の内容もありますが、書字や描画など、質問に答えるだけではない問題も含まれています。

こちらもHDS-Rと同じ30点満点ですが、点数の判定基準は異なります。

  • 23点以下…認知症の疑い
  • 24~27点…軽度認知障害の疑い

こちらのテストも、基本的にはスクリーニングテストのため、この結果をもって認知症の診断が下るわけではありません。

重症度分類もできませんが、臨床的には判断材料となるでしょう。

3 物忘れか病気なのか怖くなるのは当然。物忘れと病気の違いについて。

物忘れが多いと誰もが不安になる事でしょう。

ここでは、物忘れと病期の違いについて述べていきます。

3-1 物忘れについて

あるとき、若いころには感じなかった物忘れを感じるようになることがあります。

年を重ねれば、多くの方が感じることでしょう。

記憶の練習であったり、物を覚える練習をしない限り、脳の神経細胞は、可塑性を持つものですが、死ぬまで若い時のままの機能を維持できるわけではありません。

年とともに神経細胞の絶対的な数が減少したり、神経細胞間のネットワークが減少したりすることもあります。

それによって、若い時のように覚えられなくなったり、すぐに思い出せなかったりという現象が起こるのはある程度自然なことです。

年を取ったことによる、心配する必要のない、もの忘れなのか。

それとも認知症の症状なのか、どちらであるのか判断がつかず、心配になることがあるでしょう。

そこで、これは、物忘れなのか?病的に認知症なのか?

という判断の目安をお伝えしておきます。(※あくまでも、判断材料なので、これが完璧なものだと認識はしないでください。

たとえば、昨夜の食事は何だったか思い出せなかった場合でも、しばらくして思い出したり、その日以降は普通に思い出せたりする場合は、一時的なもの忘れと考えてよいでしょう

人の名前を忘れた時も、しばらくして思い出せれば、それほど心配はいらないでしょう。

長く会っていないとか、話題に出ることもなかった人の名前は忘れていくことも多いものです。

日常生活に支障をきたさない一時的なものは、自然な物忘れと考えてよいでしょう(軽度認知障害と判断されることもありますが・・・問題は少ないかと思います)。

3-2 病的なもの(脳機能の疾患によるもの)について

認知症は、主に脳の病気によって発症します。

アルツハイマーと言われるのがその代表例です。

アルツハイマー病では、物忘れ(記憶障害)を生じることが多いです。

初期においては、通常の加齢で生じる物忘れとの違いがはっきり分からない場合がありますが、時間とともに進行し、症状が目立つようになります。

同じことを何度も言ったり、過去の出来事を忘れることが多くなったりします

思い出す事もできないし、そもそも過去の出来事を覚えていない。

という部分がポイントです。

このような事が多くなると、次第に家族も記憶障害に気づくようになるでしょう。

軽度の場合は、日常生活に支障をきたさないこともありますが、症状が進行するにつれ、日常生活に影響がおよびます。

で、認知症を引き起こす脳の病気には様々なものがあります。

アルツハイマー病が有名ですが、その他に、レビー小体病、脳血管障害、前頭側頭葉変性症などの病気によっても認知症を発症します。

物忘れの症状や精神症状が気になった時は、できるだけ早く専門機関を受診するのがいいでしょう。

で、総合して伝えたい事は、物忘れと認知症は違う。という事です。

物忘れは、覚えていた事をわすれてしまっている状態である

というだけで、思い出そうとして、ヒントなどがあれば思い出せる状態です。

認知症はそもそも、覚えた事を覚えていない、忘れてしまっている

という状態です。

なので、ヒントを貰っても覚えていないし、答えられない。

という事が言えるでしょう。

この部分を境界線に考えておくといいと思います。

4 自動車の運転に関する認知機能テストについて

近年、高齢ドライバーによる交通事故が広く報じられるようになりました。

そのようなこともあって、現在では高齢者に対し、高齢者講習と認知機能検査が行われています。

認知機能検査は75歳以上の運転者に対して行われています。

テスト項目は次のようなものです。

  1. 時間の見当識
  2. 手がかり再生
  3. 時計描画

問題は5問あります。

問題1) 検査時の年月日、曜日、時間を回答します。

:問題1の後に16種類のイラストを記憶します。

問題2) 介入課題(指定された数字を抹消する問題)

問題3) 先に覚えたイラストをヒントなしで回答します。

問題4) 先に覚えたイラストをヒントありで回答します。

問題5) 指定された時刻の時計を描きます。

というのがあります。

5 テストの点数だけで認知症と診断されるのか?

世界的に認められているテストであっても、その結果(点数)だけで認知症と診断されるわけではありません。

これは、すべてのテストについて言えることです。

運転者の認知機能検査においても、認知症が疑われる場合は、医師の診断が必要となります。

現在行われているテストは、診断ツールではなく、あくまでもスクリーニングツールです。

認知症の可能性のある人を見つけ出すためのものですので、テストの点数だけで診断することはできません。

6 認知症の診断はどのようにして行われるの?

では、認知症が診断されるまでの主な流れについてご紹介します。

臨床現場においては、この流れとならない場合もありますのでご了承ください。

認知症の診断

認知症と診断されるまでの流れ

※1 診察の結果およびテストの点数が正常に近い場合などは正常範囲内または軽度認知機能障害と診断され、認知症から除外される。

※2甲状腺機能低下症、ビタミン欠乏、硬膜下血腫などの疾患が除外される。

※3脳梗塞などの脳血管疾患が認められた場合、脳血管性認知症と診断される可能性あり。

※4精神症状や神経学的症状などによって、レビー小体病、アルツハイマー病、プリオン病などの診断が行われる。

このように、認知症テスト以外に、画像検査、神経学的検査などを経て認知症およびその原因疾患が特定されます。

神経疾患の場合は、専門の神経内科医の診断が必要となることもあります。

7 高齢者ドライバーの認知機能検査って、75歳でいいのかなぁ・という疑問

理学療法士 イワモト
※ 理学療法士 イワモトの経験談とお話 ※

私は、HDS-RやMMSE-Jなどの検査を数多く実施した経験がありますが、実施する中で自分がわからなくなることがあります。

あれっ、なんだったっけ?

5つの物の名前も思い出せないことがあるのに、16枚のイラストを覚えるなんて…

で、ふと、高齢での運転は無理だなと思いました。

車は好きですが、事故を考えると運転するのは怖いと思ってしまいました。

だから、最近は極力ゆっくり走っています。

反応が遅くなっているのだから、自分が対応できるスピードで走らないといけないかなと思う訳です。

で、すれ違うドライバーを見ていると、年配者も多いなぁということに気づきます。

これは、さらに今後も増加するでしょう。

それに比例して、認知症の人も必ず増えます。

今以上の対策が必要になることは明らかではないでしょうか。

AIの技術で補うのか、免許制度を変えるのか…

いづれにしても簡単ではありません。

現在75歳以上で運転者の認知機能検査が行われていますが、さらに早期から開始して、軽度の認知機能障害から把握できるようにする必要性があるんじゃないかなぁと個人的には思ってしまいます。

今回ご紹介したようなテストは、比較的簡単にできますので、運転者に限らず広く実施されるようになればいいなぁと思うのです。

8 まとめ

今回は認知症のテストについてお伝えしました。

認知症のテストは様々なものが考案され、我が国においても、HDS-RやMMSE-Jなどが多く利用されています。

これらのテストを行うことで、認知症のスクリーニングを行うことが可能です。

テストはスクリーニングのツールですので、テストの結果だけで認知症と診断することはできません。

画像・血液検査やその他の検査も併せて行い、医師によって診断が下されます。

テストは、認知症早期発見の良いツールとなります。

物忘れなど、気になる症状がある場合は、テストを受けてみるのもいいでしょう。

執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト

追記・編集:運営者 理学療法士 平林


理学療法士 平林
※ 編集を終えて・最後に ※ 

記憶を定着させるには、復習を繰り返し、しなくてはいけません。

物忘れが多くなると、ふと思った時に、あれ・・・認知症かな?

みたいに、自分の記憶って大丈夫かなぁ・・って感じる事ってありますよね。

年齢を重ねると、物忘れが多いな・・・って多くの方が思うでしょう。

でね、覚えられないのは、当たり前の事だと思うのです。

仕事でも日常生活でも、メモをする機会も減るし、記憶しようとする事も減ります。

さらに、なんども見返して、覚えようとする復習もしなくなるので。

それは、そうですよね。

覚えられない事が多くなりますよね。ってお話でして。

頭に残らない事が多くなると言えるのです。

つまり、復習や反復をしない事で、頭に入らないって事です。

当たり前ですよね。

誰でも、一度や二度だけで覚える事は難しいでしょう。

なので、覚える為にはなんども復習しなくてはいけません。

覚えるためには、復習と反復や繰り返しが必要。

このように考えておくといいと思います。

そして、脳機能の維持の為にもつながるので一石二鳥的な感じではないでしょうか。

今回の内容が少しでも参考になれば幸いです。

本日も最後までありがとうございました。

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mamotte運営管理者で理学療法士の平林です。 このサイトはPT・OT・STのリハビリテーションの専門家のみが監修しており。リハビリのプロの視点から【正しい情報や知識を伝える】事をモットーにしています。 医療は、あらゆる情報が飛び交っており、情報過多の状態です。その中で信憑性があって、信頼できる情報はどれくらいあるのか?甚だ、疑問を感じる事でしょう。そこで、当サイトは、リハビリのプロの視点からのみで作成した内容にする事で、【正しい情報や知識を伝えてきたい】と願っています。このサイトを通じて、あなたの体の症状の悩みが解決できたら嬉しい限りです。 少しでもこのサイトがあなたの力になれるように精進していきたいと想っております。 よろしくお願いいたします。

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