うつ病とは?症状や治し方についてリハビリのプロが紹介

うつ病とは?

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理学療法士はるまま
  

こんにちは。

作業療法士で2児のママ、mamotteライターのはるままです。

うつ病と聞くと、どんな事を思うでしょうか?

  • 気分が落ち込んだりして、やる気がでない事
  • 何もやる気になれなく引きこもってしまう事
  • 誰とも話す事がしたくなる事

など。

いろいろ思い考えてしまいませんか?

うつ病は、誰にでも発症する可能性のある症状です。

しかし、

その反対にうつ病という症状も曖昧な判断で診断されてしまう事もあります。

そこで、

今回はこのうつ病についてまとめてみました。

この記事を読めば、

◎ うつ病とはなにか?という事がわかる

◎ うつ病への対応の仕方・方法を知れて、行動に移す事ができる

といったメリットがあります。

正しいうつ病の知識を身に着けて頂き、うつ病の事を理解できるようにしていただけたと思います。

是非、一読していただきたいなと思います。

では、目次にいきますね。


※この記事はリハビリテーションの専門家である、作業療法士であるはるままの思考と考えを交えて紹介しています。

内容は絶対ではありませんが、国家資格を取得しており。

学んできた経験があります。

ですので、信憑性や信頼性は間違いない部分もあります。

しかし、個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。

共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して頂けたら嬉しいです。

ですので、この記事の内容が絶対正しい。

とは思わずに、リハビリテーションの専門家の意見や見解である。

というように捉えてほしいと思います。

この記事があなたの参考になれば嬉しいです。

是非、宜しくお願いいたします。

mamotteライターの紹介


1 うつ病ってなにかを紹介する?

うつ病ってなに?

うつ病とは、現在100人に3~7人という割合で経験した人がいるという調査報告がある病気です。

うつ病を含む気分障害の患者さんは近年では急速に増えているとされています。

  • 眠れない
  • 食欲がない
  • 一日中気分が落ち込んでいる
  • 何をしても楽しめない

といったことが続いている場合、うつ病の可能性があるかもしれません。

うつ病とは、精神的トレスや身体的ストレスが重なること、急激な環境の変化などの様々な理由によって、脳の機能障害が起きている状態です。

脳がうまく働いてくれないので、ものの見方が否定的になり、自分がダメな人間だと感じてしまうのです。

そのため、普段なら乗り越えられるストレスも、必要以上に辛く感じたり、自分を責めたりして悪循環が起きてしまうのです。

薬による治療とあわせて、認知行動療法や作業療法もうつ病に効果が高いことがわかっているので、早めに治療を始めるほど、回復も早いといえるでしょう。

という事で、早めに専門機関に相談し、ゆっくり休養をとることが大切ではないでしょうか。

1-1 うつ病の原因について

うつ病に至るまでの原因についてその因果関係はいまだにはっきりとしていません。

しかし、遺伝的要因、環境要因、身体的要因、過度なストレスが関係しているとされています。

① 遺伝的要因

患者さんの両親や親族にうつ病の既往をもつ方がいると、それが遺伝して発症する場合があるといわれています。

② 環境要因

  • 家族や親しい人の死亡
  • 結婚
  • 離婚
  • 出産
  • 退職
  • 転職
  • 引っ越し
  • 人間関係のトラブル
  • 家庭内不和

などの激しい環境の変化が関連する場合があるといわれています。

③ 身体的要因

  • 慢性的な疲労
  • 閉経
  • 月経前や出産などでのホルモンバランスの崩れ
  • 脳血管障害
  • 感染症
  • 甲状腺機能の異常
  • 降圧薬・経口避妊薬の服用

などがあげられます。

1-2 うつ病の特徴

うつ病とは、心の病気だといわれています。

現在、うつ病に至る経緯は解明されていませんが、うつ病になりやすいといわれているタイプ(性格)があるのです。

うつ病になりやすいタイプとして、まじめで責任感が強く、人あたりもよく、周囲の評価も高い人が多いとされています。

このようなタイプの人は、自分のキャパを超えて無理しすぎてしまう事と、ストレスをため込んでしまい、十分に発散できずにいるため、こころのバランスを崩してしまいやすいのが原因と考えられています。

すべてのことにおいて完璧を求めるのではなく、物事に優先順位をつけてやっていくようにするなど、考え方を変えていくことがうつ病の予防になるでしょう

といっても、簡単に地震の性格や気質を変えるのはとても難しいことですよね。

医師に相談し、治療を受け、指導やアドバイスを受けられることで、気分的にもずいぶんと楽になると思います。

心理学・精神学用語に、「気質」というものがあります。

これは、性格ということではなく、個人が元々備わっていた先天的な性質のことをいいます。

うつ病になりやすい人は、このうちの3種類のいずれかに該当する傾向があるといわれています。

うつ病になりやすいといわれる気質

【循環気質】

循環気質は、双極性のうつ病になりやすいといわれている気質です。

循環とは、躁状態(ポジティブ)と抑うつ状態(ネガティブ)を繰り返すという意味。

気分が高揚して明るくなったり、気分が塞いで沈み込んだりと精神状態は非常に不安定です。

性格的には、社交的で親切、親しみやすい人が当てはまります。

ユーモアもあり、人との交流にも物怖じしません。

しかし一方で、突然黙りこんだり、物思いにふけったり、悲観的になるなど正反対の一面ももっています。

【執着気質】

  • 義務感が強い
  • 仕事熱心
  • 完璧主義
  • 几帳面

などの特徴があります。

仕事の質は高いが量がこなせない。

完璧主義者の傾向が強く、足りないところがあると無理にでも補おうとしてしまいます。

仕事を一生懸命完成さるために軽い興奮状態が続いたあと、ガクッときて、抑うつ状態に陥りやすいタイプです。

また二者択一的で白か黒か、ゼロか100かという結果を決めつけたがり、優先順位をつけられないタイプでもあります。

また、

大雑把ではいられないことが自分自身を追い込む原因になっていると気づいて、手を抜くことが許せない不器用さがあります。

【メランコリー親和型気質】

常識を重んじ、常に他人に気配りや気遣いを忘れず、円満な関係を保とうとし、自己の性格だけでなく、他との調和も重視するタイプです。

そのため、

他人の評価が大変気になり、いったん何か問題が起きると、悲観的になって、すべて自分の責任であると考えるタイプでもあります。

1-3 うつ病になってしまう理由(流れは)なにか?

うつ病がおこる原因としては

  1. 遺伝的要因
  2. 身体的要因
  3. 環境要因

の3つがあげられます。

これらの原因によってうつ病がおこるわけですが、脳内レベルでのメカニズムについてお伝えしていこうと思います。

うつ病の原因を調べる最近の研究により、脳の神経細胞における情報の伝わり方に、何らかの異変が生じているということが報告されています。

その中で、セロトニンノルアドレナリンという神経伝達物質が関係していることがわかりました。

セロトニンとノルアドレナリンは、気分や意欲、記憶などの人の感情にかかわる情報の伝わり方をコントロールし、こころとからだの働きを活性化していると考えられています。

うつ病では、何らかの原因で、神経の細胞と細胞の間にあるセロトニンとノルアドレナリンが欠乏し、情報がうまく伝わらないこと原因で、さまざまな症状があらわれると考えられています。

現在、ストレスに関連するホルモン分泌システムの障害など、さまざまな観点からの研究が行われており、今後、メカニズムの解明が進むことが期待されています。

1-4 異性と年齢に関係はあるのか

うつ病の異性や年齢について、アメリカの研究では男性で10人に1人、女性では5人に1人の発症という結果があります。

女性の方が多い事がわかります。

年齢については、40歳代~60歳が最も高い発症率だという報告があり。

結婚や出産も終え、家庭が落ち着いたころの発症が多いという事が考えられるでしょう。

しかし、近年では30歳代での発症も多くなってきているのが実状です。

この原因は、長引く不況の上、中高年のリストラが増え、その結果30歳代のサラリーマンへの負担が急増したためと考えられています。

作業療法士はるまま
 *作業療法士 はるままの意見・考え*

現在、以前にはなかったような病気が多様化し、それに伴いうつ病に対する偏見が多く聞かれています。

うつ病とは、こころの病気であり、人によっては、『気の持ちようだ』『心の弱い人がなるのだ』。という悲しい意見も持っているようです。

うつ病の発症には、遺伝や環境、身体的な要因など、原因は1つではないと思います。

ですので、自分を責めずに、早めに医療機関を受診し、早期からの治療が必要です。

早めの対応を心掛ければ、症状が重くなったり、入院や長期の服薬が必要になったりする可能性も低くなると思います。

2 うつ病の症状について

うつ病の症状について

うつ病になると心と体の両方に症状が現れてきます。

実際にどのような症状が現れるのか見ていきましょう。

2-1 うつ病の5つの身体的症状

【睡眠の異常】

  • 緊張して眠れない
  • 寝すぎてしまい寝坊が頻繁になる
  • 寝た気がしない

【食欲の変化】

  • 食欲が減退する(または、旺盛になる)
  • 何を食べてもおいしくない
  • ダイエットはしていないが、月に何キロも体重が減った

【疲労・倦怠感】

  • 体中がだるい
  • 意欲がわかない
  • 体が重たい
  • 何をするのもおっくうになる

【ホルモンの異常】

  • 生理不順
  • 勃起障害
  • 性欲の減退

【その他】

  • 頭痛
  • 肩こり
  • 動悸がする
  • 息苦しい
  • 発汗障害
  • 胃の痛み
  • 便秘になる

2-2 うつ病の心理的症状

【抑うつ気分】

  • 特に理由もないが、気分が落ち込む(特に朝に多い)
  • 憂鬱で悲しい気分になる
  • 生活や今後のことに何の希望や喜びも感じられない

【思考力の低下】

  • 集中力が低下し、仕事や作業効率が低下した
  • 注意散漫になる
  • 些細な事の決断が鈍る

【意欲の低下】

  • 日常生活に刺激や喜びを感じられない
  • 人とのかかわりがおっくうになる
  • 日々の活動にハリを感じられない
  • 身だしなみやおしゃれに興味がない

2-3 うつ病じゃないか、うつ病チェックリスト

うつ病のチェックリストはインターネット上でもいくつかありますが、今回は以下のものを紹介したいと思います。

【うつ病チェックを簡易抑うつ症状尺度(QlDS-J)】

16 項目の自己記入式の評価尺度で、うつ病の重症度を評価することができます。

アメリカ精神医学会の診断基準 DSM-IV の 大うつ病性障害(中核的なうつ病)の診断基準に対応している。という特長を持っています。

*採点方法*

  • 睡眠に関する項目(第1~4項目)
  • 食欲/体重に関する項目(第6~9項目)
  • 精神運動状態に関する項目(第15、16項目)
    それぞれの項目で最も点数が高いものを1つだけ選んで点数化します。
  • それ以外の項目(第5、10,11,12,13,14項目)
    それぞれの点数を書き出します。
0~5点

正常

6~10点

軽度

11~15点

中等度

16~20点

重度

21~27点

きわめて重度

うつ病の重症度は、睡眠、食欲/体重、精神運動、その他 6 項目をあわせて 9 項目の合計点数(0点~27点)で評価します。

うつ病チェックを簡易抑うつ症状尺度(QlDS-J)

1.寝つき

0.問題ない(または、寝付くのに30分以上かかったことは一度もない)

1.寝つくのに30分以上かかったこともあるが、一週間の半分以下である

2.寝つくのに30分以上かかったことが、週の半分以上ある

3.寝つくのに60分以上かかったことが、(1週間の)半分以上ある

2.夜間の睡眠

0.問題ない(夜間に目が覚めたことはない)

1.落ち着かない、浅い眠りで、何回か短く目が覚めたことがある

2.毎晩少なくとも1回は目が覚めるが、難なくまた眠ることができる

3.毎晩1回以上目が覚め、そのまま20分以上眠れないことが、(1週間の)半分以上ある

3.早く目が覚めすぎる

0.問題ない

(または、ほとんどの場合、目が覚めるのは、起きなくてはいけない時間の、せいぜい30分前である)

1.週の半分以上、起きなくてはならない時間より30分以上早く目が覚める

2.ほとんどいつも、起きなくてはならない時間より1時間早く目が覚めてしまうが、最終的にはまた眠ることができる。

3.起きなくてはならない時間よりも1時間以上早く起きてしまい、もう一度眠ることができない

4.眠りすぎる

0.問題ない(夜間、眠りすぎることはなく、日中に昼寝をすることもない)

1.24時間のうち、眠っている時間は、昼寝を含めて10時間ほどである

2.24時間のうち、眠っている時間は、昼寝を含めて12時間ほどである

3.24時間のうち、昼寝を含めて12時間以上眠っている

5.悲しい気持ち

0.悲しいとは思わない

1.悲しいと思うことは、半分以下の時間である

2.悲しいと思うことが半分以上の時間ある

3.ほとんどすべての時間、悲しいと感じている

6.食欲低下

0.普段の食欲とかわらない、または、食欲が増えた

1.普段よりいくぶん食べる回数が少ないか、量が少ない

2.普段よりかなり食べる量が少なく、食べるよう努めないといけない

3.まる1日(24時間)ほとんどものを食べず、食べるのは極めて強く食べようと努めたり、誰かに食べるよう説得されたときだけである

7.食欲増進

0.普段の食欲とかわらない、または、食欲が減った

1.普段より頻回に食べないといけないように感じる

2.普段とくらべて、常に食べる回数が多かったり、量が多かったりする

3.食事の時も、食事と食事の間も、食べ過ぎる衝動にかられている

8.体重減少(最近2週間で)

0.体重は変わっていない、または、体重は増えた

1.少し体重が減った気がする

2.1キロ以上やせた

3.2キロ以上やせた

9.体重増加(最近2週間で)

0.体重は変わっていない、または、体重は減った

1.少し体重が増えた気がする

2.1キロ以上太った

3.2キロ以上太った

10.集中力/決断

0.集中力や決断力は普段とかわりない

1.ときどき決断しづらくなっているように感じたり、注意が散漫になるように感じる

2.ほとんどの時間、注意を集中したり、決断を下すのに苦労する

3.ものを読むこともじゅうぶんにできなかったり、小さなことですら決断できないほど集中力が落ちている

11.自分についての見方

0.自分のことを、他の人と同じくらい価値があって、援助に値する人間だと思う

1.普段よりも自分を責めがちである

2.自分が他の人に迷惑をかけているとかなり信じている

3.自分の大小の欠陥について、ほとんど常に考えている

12.死や自殺についての考え

0.死や自殺について考えることはない

1.人生が空っぽに感じ、生きている価値があるかどうか疑問に思う

2.自殺や死について、1週間に数回、数分間にわたって考えることがある

3.自殺や死について1日に何回か細部にわたって考える、または、具体的な自殺の計画を立てたり、実際に死のうとしたりしたことがあった

13.一般的な興味

0.他人のことやいろいろな活動についての興味は普段と変わらない

1.人々や活動について、普段より興味が薄れていると感じる

2.以前好んでいた活動のうち、一つか二つのことにしか興味がなくなっていると感じる

3.以前好んでいた活動に、ほとんどまったく興味がなくなっている

14.エネルギーのレベル

0.普段のエネルギーのレベルと変わりない

1.普段よりも疲れやすい

2.普段の日常の活動(例えば、買い物、宿題、料理、出勤など)をやり始めたり、やりとげるのに、大きな努力が必要である

3.ただエネルギーがないという理由だけで、日常の活動のほとんどが実行できない

15.動きが遅くなった気がする

0.普段どおりの速さで考えたり、話したり、動いたりしている

1.頭の働きが遅くなっていたり、声が単調で平坦に感じる

2.ほとんどの質問に答えるのに何秒かかかり、考えが遅くなっているのがわかる

3.最大の努力をしないと、質問に答えられないことがしばしばである

16.落ち着かない

0.落ち着かない気持ちはない。

1.しばしばそわそわしていて、手をもんだり、座り直したりせずにはいられない

2.動き回りたい衝動があって、かなり落ち着かない。

3.ときどき、座っていられなくて歩き回らずにはいられないことがある

うつ病チェックを簡易抑うつ症状尺度(QIDS -J)東邦大式をアレンジ

3 うつ病の治療のために!うつ病に負けない方法

うつ病に負けない方法

うつ病というのは心の病気といわれています。

そのため、あなた自身の気持ちのもちようや、考え方を少し変えるだけで劇的によくなることが多いです。

その中で二つのポイントを伝えたいと思います。

① 過剰に他人を喜ばせることをやめる:

必要以上に他人に親切にしたり、人と仲良くしすぎたりすると、他人から認めてほしくて、必要以上に頑張り、そのプレッシャーに自身の心がついていかず疲れてしまう人が多いようです。

②周りからの見た目をきにしない:

人は人、自分は自分。というように割り切って考えるようにしましょう。

うつ病の患者さんは、人からの目が過度に気になり、常に気を張っていなければならない。

というプレッシャーがあるようです。

自分の世界をしっかりと作り生活を送ることで気分的に楽になると思います。

3-1 うつ病の治療について

ここからは、うつ病の治療法には実際には何があるのかをみていきましょう。

3-1-1 休養

うつ病の治療には、薬物療法や作業療法が有効ですが、気軽にできてリスクの少ない治療は『休息』です。

その名の通り、心と体を休めてあげることが治療の第一歩ですね。

日々の生活の中に『予定』があり、機械的にその内容をこなしていく毎日だと、やらなければならないことに追われ、

まったく心身ともに休まらない状態になります。

1日をフリーにして、睡眠を十分にとったり、趣味があれば行ったりしてみるのも良いかもしれないですね。

3-1-2 薬物療法

うつ病の治療の1つに薬物療法があります。

どのような薬を処方されることがあるのかを見ていきましょう。

【抗うつ薬】

うつ病の治療で、主に使用されています。

「やる気が出ない」「落ち込んだ気分が続く」などのうつ状態の治療に使われます。

うつ病は、何らかの原因により、脳内で分泌されるセロトニンとノルアドレナリンという物質が、減少することで引き起こされ、抗うつ薬を飲むことによって一時的にその物質を増加させます。

結果的に、うつ病の症状を緩和させることができます。

それでは、現在、主に使用されている抗うつ薬の代表的なものを見ていきましょう。

【抗うつ薬のはたらき】

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)、セロトニン(落ち込みや不安を改善させると考えられています)の量を調節する器官に作用し、神経細胞どうしの間でセロトニンの量を調整するように働きます。

不安症状をおさえる作用が強いので、不安症状が強い患者さんにも用いられることがあります。

副作用は比較的少ないといわれていますが、飲みはじめに、消化器系の副作(吐き気、便秘、むかつき、下痢など)があらわれることがあります。

これらの症状の多くは1~2週間で自然に消えるといわれていますが、あまりにもひどい場合は医師に相談しましょう。

SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)、セロトニンとノルアドレナリン(意欲を改善させると考えられています)の再取り込みを阻害するため、脳内神経伝達物質であるセロトニンとノルアドレナリンの両方の量を増やし、調整を行うはたらきをします。

NaSSA(ノルアドレナリン作動性、特異的セロトニン作動性抗うつ薬)、SSRIともSNRIとは違い、セロトニンやノルアドレナリンの再取り込みを阻害する作用はありません。

異なった方法でセロトニンとノルアドレナリンの放出を促進する新しい抗うつ薬で、同等の効果があります。

三環系抗うつ薬 古くからある薬で、うつ病を改善する効果をもつ薬ですが、一方でセロトニン以外のアセチルコリンという神経伝達物質の働きを抑制してしまうため、便秘、尿が出にくい、口が渇くなどの副作用があらわれることがあります。

四環系抗うつ薬 三環系抗うつ薬の副作用である抗コリン作用を少なくすることを目的として開発された薬です。

働きは三還系と同等です。

【抗不安薬】

精神分野での薬物療法では、抑うつ状態を改善するために抗うつ薬が処方されるのが一般的です。

抗うつ薬には、セロトニンやノルアドレナリンなど、脳の神経伝達物質の働きを高めることで抑うつ症状を緩和する作用を持つことに対して、抗不安薬は、不安感やイライラを軽減するために使用されます。

『安定剤』『精神安定剤』とも呼ばれることが多く、抗不安薬は主に抗うつ薬と併用して処方されることが多いです。

具体的には以下の2つに分けられます。

【抗不安薬のはたらき】

・ベンゾジアゼピン系抗不安薬

(デパス、ソラナックス、ワイパックス、レキソタンなど) 臨床で主に使われる薬です。

その理由としては効果が高いとされているからです。

また、

筋肉の緊張を和らげたり、催眠作用や、けいれんを抑える作用もあるといわれています。

問題点としては、長期や大量の服用を続けることによる耐性や依存性が出る場合があることです。

また、

眠気や、ふらつき、物忘れなどを起こすこともあるため、高齢者の服用には十分な注意が必要です。

セロトニン1A部分作動薬(セディール) 上の薬に比べ、効果が非常に低く。

いまひとつ普及していませんが、副作用が少なく、安全であるといわれています。

・睡眠薬

先ほどお伝えしたように、うつ病の場合、ぐっすり眠れないといった不眠状態が続く場合が多く、また十分な休息の時間がとれていない患者さんがとても多いです。

その場合、

お薬の力をつかって、よく眠れるようにすることがあります。

睡眠薬の種類は非常にたくさんあり、数えるときりがないほどです。

代表的なものでいえば、ハルシオンがあげられます。

睡眠薬の使用にはメリットとデメリットがありますので、安易に服用せず、しっかり用法・容量を守りましょう。

【メリットについて】

先ほどもお伝えしたように、とにかく寝られない時や体を休めたいときは服用することで強制的に眠ることができます。

また、情緒不安定、精神不安定な時に一時的に安定することができます。

【デメリットについて】

依存性が強く、急に服用をやめることができないことが多いです。

また、脱力感や無気力を伴う副作用が強く、その結果さらに精神不安定になる場合があります。

さらに肝臓に負担をかけ、他の薬との飲み合わせによっては副作用が大変強くなる場合があります。

そして、

一番重要なことは、睡眠薬を飲んだからと、根本的にうつ病の治療になっているわけではないことです。

【副作用と長期的なリスクについて】

研究が進み最近では新薬も増え、副作用が少ないものも徐々にでてきました。

しかし、服薬をするということは、リスクや副作用が全くないいうわけではありません。

そもそも、うつ病そのものが治療にかなり時間がかかる病気です。

したがって、

それに伴う投薬も長期にわたる場合がほとんどですので、主治医と相談して飲み合わせや副作用についても理解しておくことが必要です。

また、薬は症状が良くなったからと、きっぱりとやめてよいものではなく、うつ病じゃないか、うつ病チェックリスト

徐々に減らしていく、定量の軽いものに変更していく。といった方法とります。

ですので、

服薬期間が何年~何十年単位になる方もおられます。

薬を服用することでの副作用も心配ですが、そこばかりを気にして薬をやめるタイミング、減らすタイミングを誤ると病気が再発するということも考えられますので、主治医と相談が必要ですね。

若い女性の場合は、妊娠や出産、授乳ということもあるので心配になると思います。

うつ病の状態での妊娠や育児はとても大変になります。

ですので、まずは治療に専念することや、母乳ではなく、人口乳を使用するなど。

方法はたくさんありますので、考え込まずに些細なことでも相談しましょう。

また、

服薬での難しい点は、長期にわたり多量の投薬をされることによって、耐性や依存性が生じることがあります。

【耐性…】

体が服薬の状態に慣れてしまい、正しく服薬をしているがその効果が表れにくくなることです。

【依存性…】

薬を飲むと治るという思いから、薬への執着が強くなってしまい。

薬が切れるとそわそわして落ち着きがない状態になることをいいます。

【プラセボ…】

偽薬のことをいいます。

薬を飲むこと自体で精神的な安定を図る患者さんが時々おられます。

その場合、

『お薬ですよ』とお薬の入っていないカプセルやラムネをわたす場合があります。

そもそもお薬ではないため、副作用はありませんが気付かれないように注意が必要です。

作業療法士はるまま
 *はるままの意見・考え

うつ病の投薬では、服薬期間も長く、効き目が強いものが多いため、薬への依存が多く報告されています。

ですから、

自身の判断で勝手に量を調整したり、中断したりせずに、しっかりと主治医の指示のもと正しく服薬するように心がけましょう。

うつ病の症状として、睡眠障害があるため、そもそも規則正しい生活が困難になります。

正しい時間に(朝、昼、夜、寝る前 など)服薬をすることができない場合など。

ついつい忘れてしまいがちです。

その場合は、携帯電話のスケジュール機能や、カレンダーやメモ帳を利用する。

また、

家族や病院の職員に声掛けをお願いするなどして、自身ができる方法でできる限り正しい服薬を心掛けましょう。

また、服薬の注意点として大切なことは『躁(そう)状態』に気を付けることです。

うつ病と聞くと、気分的に(テンションが)下がっている状態や、無気力でぼーっとしている状態を想像される方が多いかと思いますが。

実はそうではなく、躁状態という気分的に上がった状態と、うつ状態を繰り返している状態です。

その変動の波の幅は緩やかな人や急激な人がいるので状態は様々です。

何となくですが、躁状態をみると、『病気が良くなっているのかな?』という気持ちになりますが。

実はそうではなく、気分の波が激しいことが病気の特徴になってきます。

薬の効果により、躁状態になりすぎるという場合もありますので、家族の方が客観的に評価し、服薬状態についても医師に相談が必要になると思います。 

【躁状態に気付くPOINT】

  • 特に何もなかったのに最近、急に愉快になった
  • 普段よりなぜかよく話すようになった
  • 普段に比べて、自信に満ちている
  • いつもより注意散漫で、行動に持続性がない
  • 不眠が続いている様子だが、調子がよいという
  • 些細なことにイライラしている様子だ

3-2 精神療法(心理療法)

精神療法とは、心理的側面から精神疾患の治療を計る治療法のことをいいます。

薬物を用いた薬物療法や身体に、物理的に働きかける身体療法などに対し。

精神療法では、治者が心理的な手段を用いて患者の心身に働きかけることによって、精神疾患の治療を行います。

その種類は何種類もあり、また内容も決まっているわけではなく、患者さんに合わせて何通りもあります。

【支持的精神療法】

支持的精神療法とは、精神療法の基本となる考え方で、特定の理論的な枠組みがあるわけではありません。

治療者の態度としては重要視されるのは、

① 支持的な態度

支持的な態度とは、患者さんをその心身の存在の根底から支えること。

これは、その場の要求をかなえることではなく、患者さんを否定するのではなく、肯定することから始めましょう。

② 傾聴

まず患者さんのいうことに耳を傾けること。

開かれた態度で、適宜必要な質問をするなどして理解を深めましょう。

『自分のことを思ってくれている』『大切にしてくれている』と。

そう思われることによって、患者さんは安心し、気持ち的にも救われます。

の2つがあげられます。

【認知療法】

認知療法・認知行動療法とは、私たちの考え方や受け取り方(認知)に働きかけて。

情緒的な安定をはかり、気持ちを楽にしたり、行動をコントロールしたりする治療方法です。

具体的な認知行動療法の手順として。

① まず、何がつらいか話してみる

患者さんがカウンセラーに対して、何が辛いのか、どんな風になりたいのか、何に困っているのかなどを話します。

カウンセラーは患者さんの話をよく聞き、徹底的に聞き役に回ります。

患者さんは話を聞いてもらっているうちに、『自分にもまだ何かできることがあるのかもしれない』

と考え方が前向きになります。

② 話のテーマを決定する

話を聞くにつれて、場がなごみ、話しやすい空気になったら、次は話したいテーマをいくつかにしぼります。

その課題ごとに対応策や解決策を一緒に考えていきます。

③ 問題を『認知』『感情』『行動』の3つに分けて考える

認知…問題が起きたとき、どのように考えてとらえているか

感情…その時に感じる気持ち

行動…その時にどんな行動をとっているか

④ 悪循環をみつけて、認知や行動をかえることで改善する

どんな問題点があるのかが明確になることで、それを改善できる方法をアドバイスして実施する。

⑤ 課題への取り組みと再発防止

自身でできる簡単な課題(負担にならないもの)を行い、少しずつ進歩していることを実感する。

また、症状が悪化しないようにどうしていくべきかを考えて、コントロール方法を獲得する。

【対人関係療法】

私たちのストレス原因の多くは、対人関係にあるといえます。

親や配偶者、親戚、恋人などの身近で重要な他者との関係が安定していると、問題が起きたり、それに対して落ち込むことがあっても、何とかやっていけるのではないでしょうか。

対人関係療法とは、身近にいる重要な人との現在の関係に焦点をあてて、その対人関係における態度やコミュニケーションのあり方を考えていくものです。

また、摂食障害やうつ病性障害だけでなく、PTSDや双極性障害などでも治療効果があるとされています。

この治療は、「症状に振り回されないようになるための強力な手段」を生活の中で試し、スキルを高めていく努力が本当の意味での治療になります。

対人関係療法は、努力すればするほど治療効果の上がる治療法なのです。

作業療法士はるまま
*はるままの意見・考え*

うつ病は基本的には知的障害や認知症を伴わないので、多くの患者さんは自身の体調の変化に気付き、その症状や治療に不安を抱き、今後の回復に不安を抱きます。

ですので、

周りからの何気ない一言で過度に傷つき、その気持ちをコントロールできずにモヤモヤした状態を引きずりやすく、『治療』と言われると、病気だということを認めたような気持になってしまう、、、、、。

という患者さんの声もよく耳にします。

心の中はとっても複雑ですね。

世の中にはうつ病だけれど、診断の出てない方や、一時的に軽いうつ状態に陥っている人がたくさんいるといわれています。

ですので、診断がでて、適切な治療を開始できることは本人にとっても良いことかなと思います。

また、自身で、『もしかして私…』と思うところがあれば。

気軽にカウンセリングや気持ちを切り替えてみるなど。

服薬以外に自身で簡単に取り組めることを始めてみるのもいいかなと思います。

作業療法士はるまま
※ 二児のママでもある、はるままの体験談 ※

ここからは私の体験談ですが・・・

第2子の妊娠8か月のころ。

当時2歳5か月だった第1子がまだ文章レベルでのお話ができないということで、私たち夫婦も大変心配をしていました。

夫は医療従事者ではありませんが、わからないながらに『ほかの子供は話してるのにな~』と思っていましたし。

私は専門的に勉強してきましたので、『正常発達と比べてどうなのか』という点からわが子は大丈夫なのか?と心配でした。

その時、親戚から『〇〇(第1子)はまだ、話さないのは病気だからだと思う。

早く病院へ連れて行ったら?』と言われたことがあります。

妊娠中で色んなことに参っていたのと、ホルモンバランスも崩れていたのと、要因は様々でしたが、私はひどくショックをうけました。

わが子が心配で、毎日泣いていましたし、夜も眠れませんでした。

『こんなん言われたよーーーー!』と友達に泣いて愚痴って、『子供のペースを信じようよ!』となだめられて、スッキリした記憶があります(笑)

現在、第1子は3歳になりました。

ペラペラとまではいきませんが、ボチボチお話ししてますね。

ただ、

話し始めが遅かったというだけで、特に問題はありませんでした。

今思うと、『なんであんなに落ち込んだのかな~』と思いますが、これも、軽いうつ状態だったのだと思います。

特に、服薬や診断もされてませんが、自分で簡単にできる『信頼のおける人への相談』がとっても救われるんですね。

また、

そんな発言をした親戚に対してですが、『こんなこという人もいるんだな』と1歩距離をおいて考えることで自分自身も楽になりました

という、私の体験談です。

ちょっとでも参考になれば嬉しいなと思います。

3-3 運動・作業療法

精神科の治療として、運動や作業療法の導入が効果があるといわれています。

作業療法のリハビリテーションの効果としては、

  • 生活リズムの改善
  • 基礎体力の向上
  • ストレス対処法の獲得
  • リラクゼーション法の獲得
  • 程よいペースの獲得

などがあげられます。

気分転換や課題への集中により、少しの間別のことを考えることで気持ちの安定を図ることができます。

また、不眠や無気力による体力の減退においても、適度に体操や運動を行うことで体力の向上が期待できます。

それでは、具体的にどのような活動があるのかをあげていきます。

運動

  • ドッヂボール
  • 卓球
  • ダンス
  • 体操
  • 散歩(花見やもみじ狩りも含める) 

など

作業活動

  • 折り紙
  • 塗り絵
  • 革細工
  • 木工
  • エコクラフト
  • 手芸

など

作業療法士はるまま
*作業療法士 はるままの意見・考え*

基本的に作業内容は何をしても構いませんが、自殺企図のある患者さんに対して刃物を使うような作業は控えましょう。

また、自身の得意な作業をすることもありますが、患者さんによっては、『以前のように上手にできなかった』とさらに落ち込む方もおられますので。

提供する作業内容や吟味することが大切です。

先ほどもお伝えしましたが、うつ病には躁(そう)の状態も隠れています。

一般的にテンションが高くなる(明るくなる)と、快方に向かっているように感じますが。

気分に波のある疾患ですので、躁状態のときにテンションを上げすぎるとそこからうつ状態へ戻る時に急激にガクッと下がってしまい、状態的には良くないです。

かかわる側は常に同じテンションで接することが大切です。 

4 家族の対応方法

家族の対応方法について

うつ病の患者さんも、家族やその周囲の人の対応方法というのはとても重要になってくると思います。

うつ病の患者さんにとって、『期待されていること』は、その期待に応えようとして自らを苦しめる行動になってしまいます。

期待されている以上に頑張ろうとして、挫折し、『自分は人に迷惑をかけている』『期待に応えることができなかった。』という思いからうつ病が悪化してしまうことが多いのです。

対応方法としては、まずは発言や態度に十分に気を付ける必要があります

具体的に言うと、患者さんに対して、過度に期待を抱くような発言はしないことが大切です。

『早く良くなってね』『待っているよ』という発言や、具体的に日時を指定した約束(『来週、ごはんを食べに行こうね』など)は、患者さんを追い詰めてしまいますね。

また、人と比べることや、病状についての発言(『最近、調子どうなの?』など)は控えた方が無難です。

5 うつ病についてのまとめ

うつ病には、早期からの正しい治療と、周りの理解がとても大切になります。

患者さんとの距離関係がとても難しく手重要ですが、様子をみながら、自身で判断せずに専門家の指導を仰ぐことが大切です。

また、服薬については、正しく管理されているかをよく観察し、飲み忘れや過度な服用がないかを確認する必要があります。

うつ病との付き合いは長期になると思いますが、リラックスした状態で一生懸命になりすぎずに付き合っていくことが大切でしょう。

今回の内容があなたの参考になればうれしいです。

本日も最後までありがとうございました。

執筆:mamotteライター 作業療法士 はるまま

追記・編集:運営者 理学療法士 平林

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