※この記事はリハビリテーションの専門家である、理学療法士2名の思考と考えを交えて紹介しています。
内容は絶対ではありませんが、国家資格を取得しており。
学んできた経験があります。
ですので、信憑性や信頼性は間違いない部分もあります。
しかし、個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。
共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して頂けたら嬉しいです。
ですので、この記事の内容が絶対正しい。
とは思わずに、リハビリテーションの専門家の意見や見解である。
というように捉えてほしいと思います。
この記事があなたの参考になれば嬉しいです。
是非、宜しくお願いいたします。


こんにちわ。
運営管理者で理学療法士の平林です。
あなたは親の介護をしなくてはいけない状況になったらどうしますか??
- 仕事を辞めて親の介護に専念する
- 仕事を変えて、親の介護と仕事を両立できるように努力する
- 老人保健施設などの施設に入居をお願いする
など、考えてしまうのではないでしょうか。
親の介護をしなければいけない状況になったので、仕事を変えざる負えない。
または、辞めなくてはいけなくなった。
という方も多いでしょう。
このような介護環境の中で、
【介護と仕事を両立できるのでしょうか?】
【介護と仕事を両立させている人がいるのでしょうか?】
という事など、気になりませんか?
- 両立できると思う
- 両立は難しい
どう思いますが。
これは、人それぞれ価値観が違うのでどちらも間違っておりません。
どちらかを選択するのかはあなた次第なのですが。
介護と仕事を両立させるとしたら、ほとんどの人は、苦労が生じるのではないでしょうか。
そこで、今回は、
【介護仕事のやりがいとは何か?そして、両立できるのか?】
というテーマで思うことを記事にしています。
この記事を読んで頂き、介護と仕事の両立はできるのか?
あなたなりの答えが見つかればいいなぁと思います。
是非、参考にしてください。
それでは、本日もよろしくお願いいたします。
目次
1 介護と仕事は両立できるのか?考えてみる

介護と一言で言っても、必要な介護の程度によって大きな違いがあります。
ほとんどの日常生活動作が自立していて、少しの支援ですむ程度から、一日中目が離せない程度まで様々です。
今回は介護の量が多い場合を想定して考えてみたいと思います。
結論から言えば、【介護力の確保ができるか?】ということになります。
自分が仕事をしている間、他の同居家族が介護できるのであれば、自宅介護が可能性は高くなるでしょう。
しかし、共働き夫婦で親(父母どちらか)の介護をする場合難しくなってきます。
このような場合の解決方法として、介護保険のサービスを最大限活用することを考えます。
- 居住地管轄の介護保険窓口へ相談に行く
- 介護保険認定の申請・認定
- ケアマネージャーと相談しケアプランを決める
- サービスを利用する
認知症があり、一日中目が離せない場合は、終日デイサービスなど通所型サービスを利用する必要があるでしょう。
平日はショートステイを利用して、土日だけは自宅で過ごすというパターンを繰り返す方法もあります。
デイサービスのサービス提供時間によって、また介護の負担を考えると仕事をフルタイムから、パートに変更する必要性が生じる可能性もあるでしょう。
延長サービスを提供している施設では12時間利用できる場合もありますから、このような施設を利用するとよいでしょう。
うまく介護保険サービスを利用することで、自宅での介護と仕事を両立させることも不可能ではないかなと思います。
2 介護の仕事って主に何があるのか?

介護の主な仕事内容についてお伝えします。
食事の提供 |
介助が必要な場合は食事摂取の介助を行う(おやつも含む) |
口腔ケア |
歯磨きの介助、入れ歯の管理など。 必要に応じて吸引。 |
排泄介助 |
トイレでの介助、おむつ交換など。 |
移動・移乗介助 |
歩行時の介助、車いすでの移動介助、ベッドと車いすの間の移乗介助など。 |
入浴介助 |
浴室での入浴、清拭など。 |
服薬介助 |
服薬忘れ、間違いがないように介助する。 |
更衣介助 |
服の着替えの介助や靴下、靴の着脱介助などを行う。 |
ベッドメーキング |
シーツの交換、エアマットの設置。 |
その他 |
|
こう見ると多くの仕事がありますね。
生きていく上で自然に行っている行動が、全て介護の仕事となると言えるでしょう。
3 介護の仕事のやりがいとは?
では、介護の仕事のやりがいとはなんでしょうか?
やりがいをどこに感じるかは人それぞれです。
個人的な考えも含めていえば、【援助・支援が必要な方の役に立つ事ができている】という、自己重要感(じこじゅうようかん)が得られるかどうかという事が、最大のやりがいでしょうか。
単純に人の世話が好きということもあるかもしれませんが。
介護職、リハビリ職をやっている者は、多かれ少なかれこのような感覚を持っている方が多いのではないかと思います。
病院で毎日リハビリを行っていた方が、施設へ入るとレベルダウンして歩行もできなくなってしまう。
などということがよく言われていました。
そのようなことが起こらない様に、介護の現場でも運動や機能訓練を取り入れて、利用者の機能が下がらないようにしていくことも大きなやりがいとなるでしょう。
また、今回(2018年4月)の介護保険改正においても、さらに機能訓練に重きがおかれるようになってきています。
機能訓練の実施計画(計画書の作成)を立て、それに従って訓練を実施することで加算できるなど、リハビリ分野の専門性が求められるようになっています。
介護保険を使用した施設では介護士不足もあってか、介護福祉士ではなく理学療法士や作業療法士を雇用しているところも出てきています。
病院だけではなく介護の分野でも、作業療法士・理学療法士の活躍の場が広がっていると言えますね。
4 介護の仕事を辞める人の理由って何か?

やりがいのある介護の仕事ではありますが、介護の仕事は離職の多い仕事でもあります。
やめる理由は人それぞれですが、その考えられる理由について、思いつく限りをお伝えしたいと思います。
介護職のつらい部分を現場(要介護度平均4以上)の経験者が書きますので、生々しい部分もあります。
介護の仕事につこうかと思っている方が、これを読んでやる気をなくさないことを切に願います。
このようなことがある施設ばかりではありませんので参考までとしてください。
【重労働(肉体的)】
入浴介助やトイレ介助、移乗介助などで腰を痛めた事があります(介護度によって違います)。
コルセットをつけて仕事している人がたくさんいます。
【精神的ストレスが多い】
人間相手の仕事ですし、職場内での人間関係もあります。
【下の世話をしないといけない】
介護しているときに尿や便がつくこともあります。
強いにおいもしますから、耐えられない人もいるでしょう。
【夜勤がある(業種による)】
少ない人数でこなさないといけません。
急変などあった場合は、病院への搬送など業務が増えます。
【人手不足のため職員が病欠などの時、代わりに呼び出される時がある】
やはり、人でが足りていないといった現実の問題あります。
人が足りないと一人への負担が増えてしまうのは仕方なのない事でしょう。
【危険と隣り合わせ】
介護中の事故(転倒、誤嚥など)は避けられません。
人手不足での見守り中はひやひやしながら仕事をしなくてはいけません。
何か事故があるたびにご家族への説明、謝罪などが必要です。
最悪の場合は訴訟問題となります。
【残業が多い(施設による)】
報告書の作成や記録で帰れない。
業務時間外に会議があるなどで拘束されます。
【利用者からの暴言、暴力がある】
引っかかれるなど生傷が絶えません。
【給料が業務内容に対して高くない(むしろ低い)】
これは、個々の価値観によりますが。
このような要素がたくさんあると、人の世話が好きというだけでは続けられない仕事といえるでしょう。
離職が多くなるのも不思議ではありません。
いろいろ書きましたが、すべての職場でこうではありません。
このように辛いこともあるかと思いますが、
『利用者さんの為に役に立っているなぁ・・』
『利用者さんの笑顔になってくれるのがうれしい』
『ありがとう!などの感謝されるのがやりがい』
など、良い事もあるでしょう。
介護度の低い業種であればこれほどストレスを感じることなく、楽しく仕事をしている人もいるのが事実です。
最悪こんなことがあるという参考にしていただければと思います。
給料に関しても将来的に10年以上勤めている介護福祉士の処遇改善増額(8万円)を、検討している(2018年2月の情報)ようなので、長く務めるといいことがあるかもしれませんね。

※ 理学療法士 イワモトからのアドバイス ※
親(家族)が要介護状態になった時、共働きの状態で介護するのは難しい場合が多いと感じています。
もちろん自宅で介護されているご家族もいらっしゃるのですが、認知症が進行した場合など、かなりご家族の負担となっていることは事実です。
老老介護という言葉が出るくらいに、高齢者が高齢者を介護することも珍しくありません。
政府も自宅での介護を推奨していますし、実際に特別養護老人ホーム入所の基準も上がり(要介護3以上)施設入所も難しくなっています。
個人的に老老介護を否定するわけではありませんし、介護している方を尊敬しています。
しかし、無理はしてほしくないというのが正直な気持ちです。
家族を介護することは美しいことですが、自分の残りの人生をすべて介護に費やしてしまうのではなく、自分のことにも時間を使っていただきたいと思っています。
施設やサービスに頼ることは恥ずかしいことではありません。
時々ショートステイを利用したりすると、介護者も少しの間時間ができてストレスを減らすことができるでしょう。
夫婦共倒れやご家族の心が病んでしまうことがないように、利用できるサービスは利用していただいて、負担が大きくなりすぎないようにしていただきたいと願っています。
5 まとめ
今回は介護と仕事についてお伝えしました。
現在は介護保険サービスを最大限利用することで、仕事と在宅での介護は両立が可能な場合もあります。
しかし、さらに介護力不足が進む将来は、在宅での介護と仕事の両立がさらに切実な問題となるでしょう。
介護力不足を解消するために介護業務内容の改善、待遇の改善なども課題となります。
読者の方々にも一緒に考えていただいて、介護について明るい未来を目指していけたらと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆様のご健康をお祈りいたします。
執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト
追記・編集:運営者 理学療法士 平林

※ 編集を終えて:最後に ※
介護と仕事を両立させるのは大変でしょう。
しかし、できるとは思います。
それには、
苦労が生じると思いますが、どうにか、こうにかして両立させようとすれば、必ず両立させる事ができると思うんです。
また、
両立するためにも、様々な支援が必要になります。
さらに、
様々な苦労や大変さがおそいかかってくるので、簡単にはいかないでしょう。
介護と仕事を一人で全部やる!!
と考えたとしても、一人ですべてやろうとするのは。それもまた難しいと思います。
むしろ、続けることができないでしょう。
いずれ、体にガタが来たり、不調が生じたりするでしょう。
なので、介護と仕事を両立させるためには、かならず、誰か(親族、家族、友人、行政サービスなど)の手助けを十分使いましょう。
思いっきり、甘えましょう。
というのが良いと思います。
自分一人でやろうとしても両立は難しいというのが現実です(仕事に関して、資金や人手が足りていれば別のお話しになりますが。)。
なので、遠慮せずに、使える手助けは思いっきり使ったほうがいいなぁ。
と僕は思うのです。
今回の記事が、あなたの参考になればとうれしいです。
理学療法士 平林
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皆様こんにちは。
mamotteライター理学療法士のイワモトです。
最近ご家族の介護を始められた方、将来の家族の介護に不安を感じている方、介護と仕事を両立させるのは簡単ではありません。
今回は介護と仕事の両立について考えてみましょう。