統合失調症の症状ってなに?治療と改善策を理解しよう!

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※この記事はリハビリテーションの専門家である、作業療法士の思考と考えを交えて紹介しています。

内容は絶対ではありませんが、国家資格を取得しており。

学んできた経験があります。

ですので、信憑性や信頼性は間違いない部分もあります。

しかし、個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。

共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して頂けたら嬉しいです。

ですので、この記事の内容が絶対正しい。

とは思わずに、リハビリテーションの専門家の意見や見解である。

というように捉えてほしいと思います。

この記事があなたの参考になれば嬉しいです。

では、宜しくお願いいたします。

mamotteライターの紹介


理学療法士 はるまま

こんにちは。

作業療法士で2児のママ、mamotteライターのはるままです。

突然ですがあなたは、【統合失調症(とうごうしっちょうしょう)】って知ってますか?

統合失調症とは、言葉の通り、人間が動く、考える、感情を現すなどの表現を統合できなくなる症状です。

心の病に対して仕事を生業としている人であれば、もちろん知っているでしょう。

今回は【統合失調症(とうごうしっちょうしょう)】についてまとめました。

  • 統合失調症ってなにか?
  • 症状はどんなものがあるのか?
  • 発生原因や治療について

を紹介しています。

この記事を読めば、

◎ 統合失調症を理解できて、治療や改善策について知る事ができる

といったメリットがあります。

統合失調症について、知りたいあなたは是非、参考にしてみてください。

1 統合失調症とはなに?

統合失調症とはなにか?

統合失調症とは、今では決して他人事の病気ではありません。

現在では100人に1人が発症するといわれています。

脳の思考や感情、行動などの『統合』の機能が一時的にそこなわれている状態のことをいいます。

また、この病気で最も問題とされているものは、陰性症状や認知機能障害などが、治療後も長く残存するために、日常生活や社会生活がスムーズに行えなくなることです。

この『生活のしづらさ』をどのように改善するかが、特に社会復帰にあたっては重要となります。

2 統合失調症の特徴的な3つの症状

統合失調症の症状

統合失調症の特徴的な症状としては、

  1. 陽性症状
  2. 陰性症状
  3. 認知機能症状

の3つがあげられます。

では、実際にはどのような症状が出現するのか見ていきましょう。

2-1 陽性症状(ようせいしょうじょう)とはなにか?

統合失調症によって出現する陽性症状とは、まさにこの病気特有の症状です。

簡単に説明すると、『本来は心の中にないものが存在すること』です

これらは、発症してすぐや再発して間もない時によくあらわれます。

実際にはないものが、聞こえたり見えたりすることにより、幻聴や被害妄想などがあらわれます。

これは、脳内の神経伝達物質に何らかの異常が起こっているため、正常な人にはないものが存在するようになるといわれています。

具体的にあげると、

【妄想】

実際にはありえないことを想像する。

非現実的なことを想像して悩む。

  • 『自分は偉大な人である』
  • 『誰かに見張られている』
  • 『殺される』

など非現実的な内容が多い。

【幻覚】

  • 変なものが見える
  • 誰かが自分の悪口を言っている

など。

【思考障害】

考えがまとまらず、話していることや考えていることに一貫性がない。

話がころころと変わる。

など

2-2 陰性症状とはなにか?

陰性症状とは陽性症状とは対称的に、『本来は心の中にあるはずのものが存在しないこと』です。

正常な人では感情や意欲などがありますが、統合失調症による陰性症状では、もともとあるはずの感情がない状態となります。

そのため、引きこもりや無関心などの症状があらわれることがあります。

また、これらの『陰性症状』は発症してから少し経過した頃に多く見られます。

統合失調症により、長期的にあらわれる症状として、この症状が考えられます。

具体的にはどのような症状かというと、

【感情の鈍麻】

集中力がなくなり、喜怒哀楽が乏しくなる

【意欲の欠如】

気力や意欲がなくなり、物事への興味関心が低くなる

【思考の貧困】

思考回路が停止し、考えがまとまらず、一貫性に欠ける。

言葉数が極端に少なくなり、話す会話内容が薄くなる。

【自閉(社会からの引きこもり)】

人とのかかわりを断つようになり、ぼーっとして過ごすことが多くなる

などがいえます。

2-3 認知機能症状とはなにか?

脳レベルでの認知機能としては、記憶や注意、思考、判断能力などがあります。

統合失調症では、脳の神経伝達物質に異常が起こることで陽性症状や陰性症状を発症するため。

認知機能に対しても何らかの機能障害が起こってくることがあります。

では、実際にどのような症状がでるのかというと、

【記憶力の低下】

簡単に覚えられることが覚えられない

【注意、集中力の低下】

会話中であっても、他のことが気になってしまい、集中して会話を聞くことができない。

相手の話よりも、雑音が気になる。

判断力の低下】

誤った情報どうしを結びつけてしまう。

場に応じた判断ができない。

などがあります。

3 統合失調症は3つの種類に分けられている。

統合失調症の種類

統合失調症は症状や発症時期などにより、以下の3つに分けることができます。

では、どのように分類されるのかを説明していきます。

3-1 <破爪型 はか(解体型)>とはなにか?

破瓜(はか)型とは、あまり聞きなれない言葉ですが、『思春期』という意味があるそうです。

そのように呼ばれるとおり、破瓜型統合失調症とは、主に15~25歳ころとわりと早めの発症であることが特徴の一つです。

主に陰性症状(意識低下や無為自閉・感情の平板化)などが主体です。

陽性症状はほとんどみられず、あってもごく軽度の場合が多いです。

また、一般的に予後が不良と言われています。

3-2 <緊張型>とはなにか?

近年では非常に少なくなってきたといわれているタイプです。

極度の緊張や奇妙な行動が特徴です。

発症は、比較的早い20歳前後に発症しやすく、

  • 緊張病性興奮(興奮や過動)
  • 緊張病性昏迷(無動や拒絶、蝋屈、反響言語)

を症状があらわれます。

このような症状は数週間程度で改善しますが、その後も周期的に繰り返されることがあります。

発症時期は、破瓜型と似ていますが、予後は破瓜型と異なり悪くはありません。

3-3 <妄想型>とはなにか?

妄想型統合失調症とは、その名の通り『妄想』を主体とした陽性症状が主にみられることが特徴です。

統合失調症の中でも、一番多く認められるタイプだといわれています。

発症は30歳前後と比較的遅めで、陽性症状(幻覚・妄想)が主体となります。

感覚鈍麻や意欲低下、無為自閉などの陰性症状はあまり見られません。

また、基本的に予後は良いとされています。

妄想の程度によっては、発症したまま社会生活を何とか送れている方もいらっしゃいます。

4 統合失調症の発症原因について

統合失調症の発症原因

現在、統合失調症になる原因として挙げられているのは、遺伝や身体的・精神的ストレスなど様々ですが、実際には根本的な原因についてはまだ解明されていないことがあります。

しかし、いくつかの要因が組み合わさって発症しているとされており、それらの要因について紹介していきたいと思います。

4-1 脳の変化

統合失調症は、脳のはたらきの異常によって起こると言われています。

特に脳内の神経伝達物質である『ドーパミン』が異常になっている可能性が指摘されています。

しかし、どのようなメカニズムであるかはまだ研究途中であるといわれています。

4-2 遺伝の要素

親が統合失調症なので、100%子供も発症する。

ということはありませんが、遺伝的要因も考えられています。

親の片方が統合失調症であった場合、子供も発症する割合は10人に1人と言われています。

このように、遺伝要素があるということは大変ショックなことだと思います。

しかし、その事実を知ったうえで、発症前にとれる対策をしっかりととっておくことが大切です。

4-3 環境要因

一説として、出産時のトラブル(仮死状態、低酸素など)が関係しているといわれていますが、まだまだ研究の途中のようです。

4-4 過度なストレス

統合失調症は発症の際に、ストレスなどの環境要因が引き金になることが多々あります。

もちろん、これが直接的な原因であるとは言えませんが、ストレスが大きな要因の一つになっているのではないかと考えられています。

また、思春期、青年期のある時期に過度のストレスを受けるなどの大きな環境の変化などがあると、生じやすくなることがあるようです。

4-5 神経伝達物物質の異常

そもそも、神経伝達物質とはなにか?

ということですが。

簡単にいうと、脳内の神経細胞同士で情報伝達を行う物質のことをいいます。

これらの物質があることで、人は物事を考えたり、意欲がわいたりするわけです。

ドーパミンとセロトニンの異常

ドーパミンとは主に意欲や集中力などに関与し、セロトニンは情緒や運動などに関与するといわれています。

主に統合失調症に関連しているものとしては、ドーパミンがあげられていますが、陽性症状があらわれる時にはドーパミンが過剰になっており、それにより幻視や妄想が出現しているとされています。

陰性症状では、ドーパミンが極度に減退していることにより、意欲減退や集中力の低下が起こっていると考えられています。

また、陰性症状を改善させるためには、ドーパミンと同様に、セロトニンの阻害作用も併せ持たせる必要があります。

セロトニンを阻害することによって、統合失調症の陰性症状を改善させることができます。

グルタミン酸の異常

統合失調症は、グルタミン酸のはたらきが弱まることで生じるのではないか。

と言われている説もあります。

これは、グルタミン酸の結合をブロックする作用のある物質を摂取した場合に、統合失調症の陽性症状である幻視や妄想だけではなく。

陰性症状である無為自閉や感情の平板化の症状がみられるようになったからである。

この発見により、グルタミン酸の低下が統合失調症の症状を引き起こしているのではないか。

という考えがあげられるようになりました。

作業療法士はるまま
※ 作業療法士はるままの意見・考え ※

統合失調症の発症する原因として、様々なことが考えられていますが、原因は一つではないとされています。

いくつかの複合した要因によって発症するものであり、

両親が統合失調症だから=自分も必ず発症するのではないか

と過度に恐れる必要はないかと思います。

病気の予防(病気にかからないようにすること)はもちろん大切なのですが、その後の対応策についても正しい知識を身に着けて対応していけば、早期発見・早期治療ができるのではないかと思います。 

5 統合失調症のチェックリスト

統合失調症のチェック
  • 誰かに操られているのではないかと感じることがある
  • 1つのことに集中することや、とっさに判断ができなくなった
  • みんなに自分の悪口を言われていたり、嫌がらせをされたりするのではないかと感じる
  • 自分が誰かから監視されたり、盗聴されたり、狙われているのではないかと感じる
  • ひどく不安になったり緊張したりするようになった
  • 人と話すのが苦痛になり、誰とも話さなくなった
  • 「楽しい」とか「嬉しい」とか「心地よい」などと感じることがなくなった
  • さっき起こったことを思い出せなくなったり、頭が混乱して考えがまとまりづらくなった
  • 正体不明の声が自分を責めたり命令してくる
  • 何をするにも億劫で、意欲や気力などがなくなった部屋に引きこもっている
  • 頭の中の音が騒がしくて眠れない、または眠りすぎるほど眠るようになった
  • 独り言や一人笑いをするようになった
  • ささいなことに過敏になり、注意力が散漫になったり、興奮するようになった
  • 自分の考えていることが周りに筒抜けになっていると感じる
  • 部屋に引きこもって、1日中ぼんやりとして過ごすようになった

以上のうち2つ以上が当てはまり、その症状が1か月以上続いている場合には統合失調症の可能性があります。

しかし、統合失調症に似た病気にかかっている場合もあるため、自己判断せずにすぐに専門医療機関を受診するようにしてください。

参考文献:家族が統合失調症と診断されたら

6 統合失調症の治療方法について

統合失調症の治療において

統合失調症の主な治療法について大きく分けると3つがあります。

6ー1 薬物療法

統合失調症の治療として一番ポピュラーなものです。

実際には、抗精神病薬が主に使われますが、補助的に、抗不安薬、睡眠薬、精神安定剤、抗うつ薬などが使われます。

ここで大切なのは、正しい服薬管理を行っていくことです。

精神疾患をもつ患者さんには、正しい服薬管理を続けていくことが難しい方が多く。

薬の飲み忘れや過剰に摂取してしまうリスクが高いです。

また、一方では薬への依存が強い場合もあり、薬を飲んだだけで安心する方もいます。

その場合プラセボ(偽薬)が処方されることもあります。

6ー2 SST(生活機能訓練)

ロールプレイ等を通じて、社会生活や対人関係のスキルを回復する訓練を行います。

これは一般的には病院のデイケアなどで行われることが多いです。

6ー3 精神(心理)療法

病院での専門職によるカウンセリングにより、心や情緒の安定をはかります。

物事の捉え方を変えていくための認知行動療法などを行なって、統合失調症の再発を予防します。

幻覚や妄想などの症状がひどい急性期や発症したての頃には、効果はあまりありません。

しかし、症状が落ち着いてきてから行うことで社会復帰に向けての訓練になります。

6ー4  作業療法

作業療法士により、

  • 木工や手芸
  • 園芸
  • レクリエーション

などを通して生活なく。

作業活動を通じてリフレッシュすることにあります。

ですので、どの作業を行うかの選択は作業療法士によってとても大切になります。

患者さんの得意な活動をすることによって回復する場合もありますが、『以前のようにうまくできなくなった・・・』と。

なお心が乱れる場合もあるので注意が必要です。

7 統合失調症への対応の仕方

統合失調症の対応

統合失調症によって、出現する妄想や幻聴については否定せず、肯定せずといった、つかず離れずの距離感を保つことが必要です。

妄想や幻聴の内容もそれぞれですが、利き手が安易に認めてしまうことにより、なおさら妄想が強くなってしまう場合があります。

また、否定されることによって心を閉ざしてしまう場合もあります。

会話やかかわりの際には、相手(患者さん)がどんなふうに感じているのか、どうしたいと思っているのかを予想している必要があります。

統合失調症患者にとって、家族や周囲の人からの理解や協力はとても大切です。

疾患や症状のことをよく理解したうえで正しい対応をしていくことが大切です。

作業療法士はるまま
※ 作業療法士はるままの経験談 ※

実際に、作業療法士として統合失調症の患者さんを受け持ちましたが、皆さんが心配されることとしては再発のリスクについてでした。

  • 『自分の将来はどうなってしまうのか』
  • 『遺伝について感がる上で、子供をもうけても良いのか?』

など、その悩みも深刻なものもありました。

統合失調症そのものが、まだまだ研究途中のことも多いですので、一概にもこうである、こうしないといけない。

というのはないのですが、精神科領域の疾患について基本的には、『完治』ということは考えない方が気が楽なのかな、と思います。

どんな病気にも『再発』のリスクはありますし、精神科疾患は『心のやまい』です。

なので、安定しているときもあれば、症状が出てきて大変になる時もある。

このようになってしまったときに、家族や本人がどのように対応していくかを考えていくことが大切かなと思います。

周りの、『治ったよね!良くなったよね!』の言葉や期待が患者さんを傷つけたり、苦しめたりする場合がありますので、注意が必要かとも思います。  

8 まとめ

以上が統合失調症についてまとめたものです。

如何でしたでしょうか。

陽性症状や陰性症状などが特徴です。

分類も破瓜型、緊張型、妄想型と3つに分けられます。

統合失調症と診断されたとしても、症状の程度はそれぞれ違います。

軽度から重度までとさまざまでしょう。

なので、統合失調症と診断をされたとしても、まずは、冷静に症状を分析してあげる事が必要でしょう。

そして、正しい治療法を実施していく事こそが解決への近道ではないでしょうか。

この記事を読んで【統合失調症】への理解や対応策について参考になればうれしいなと思います。

執筆:mamotteライター 作業療法士 はるまま

編集:運営者 理学療法士 平林

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