※この記事はリハビリテーションの専門家である、理学療法士2名の思考と考えを交えて紹介しています。
内容は絶対ではありませんが、国家資格を取得しており。
学んできた経験があります。
ですので、信憑性や信頼性は間違いない部分もあります。
しかし、個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。
共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して頂けたら嬉しいです。
ですので、この記事の内容が絶対正しい。
とは思わずに、リハビリテーションの専門家の意見や見解である。
というように捉えてほしいと思います。
この記事があなたの参考になれば嬉しいです。
是非、宜しくお願いいたします。


こんにちわ。
運営者で理学療法士の平林です。
あなたは、肩こりに悩んでいませんか?
- 常に肩が凝ってどうしようもない
- 肩が凝って仕事に集中できない
- 肩が凝って、座ってられない
- 肩が凝って、首・肩周りが気持ち悪い
- 肩が凝って、吐き気がする
などこのような辛いおもいをしていませんか?
肩がこると辛いですよね。
仕事に集中できないし、パフォーマンスも下がるし。
気持わるいですよね。
その中で、肩こりで辛い症状として、最も多いのが吐き気です。
肩こりがヒドイと吐き気を感じる人が多いのです。
そこで、今回は、肩こりを中心にして、吐き気について話していきたいと思います。
- 肩こりだとなんで吐き気がするのか?
- 肩こりを治せば、吐き気も治るの?
- 肩こりの治療のためには?
といった、3点を含んで紹介したいと思います。
この記事を読めば、肩こりの改善と共に、吐き気を治すのに役に立つでしょう。
是非、熟読してほしいと思います。
それでは、本日もよろしくお願いいたします。
目次
1 肩こりだと吐き気がするのは何故か?

肩こりがひどくなると、吐き気が起こることがあります。
一体どうして、肩こりから吐き気が起こるのでしょうか。
その理由について考えてみましょう。
1-1 肩こりからくる頭痛が原因
肩こりがひどくなってくると、頭痛を起こす方も少なくありません。
肩こりから起こる頭痛は、筋収縮性の頭痛とか緊張型頭痛などと呼ばれています。
肩こり(筋肉の緊張の亢進)によって、神経や血管が圧迫されて後頭部などに痛みを生じるのです。
しかし、
緊張型の頭痛では吐き気を生じることは多くありません。
その理由としては、筋肉の緊張によるものなので、頭痛に関係する要素への働きかけがない事が言えます。
なので、
緊張性の肩こりでは頭痛は起きない。
と言えるのです。
緊張型の頭痛のほか、比較的多い頭痛に偏頭痛というものがあります。
偏頭痛の場合は吐き気を起こすことが多いです。
なので、
頭痛に吐き気が伴っている場合、肩こりと偏頭痛が同時に起きているケースもあると考えられるでしょう。
緊張型の場合でも頭痛が激しい場合は、自立神経系に異常を生じ吐き気を感じる場合もあると考えられます。
この場合、自立神経に影響を及ぼしているものは何なのか?
を考える必要があるでしょう。
1-2 肩こりからくる気持ち悪さが原因
肩こりは、人間にとって不快な症状です。
常に肩や首が重く、痛みがあるために、動物としての身体的防御反応(嘔吐も防御反応の一つです)が発生しているのかもしれません。
痛みなど不快な刺激がある状態では交感神経の働きが優位となり、食物を受け付けません。
消化器系の働きは抑制されます。
胃に入っているものは邪魔なものと判断され、外に出そうとする働きがあるのではないかと考えれば納得できます。
このように、動物が本能として備えている機能が働いてしまっている場合もあるでしょう。
このような、要素も少なからず影響しているので考慮しましょう。
1-3 肩こりによるストレスが原因
気持ち悪さ(不快な刺激)は身体だけでなく、精神面へも影響を与えます。
肩や首の痛みや重さ、頭痛などを伴う肩こりはとても不快な症状のため、人に精神的なストレスを与えます。
精神的ストレスは、自律神経系の働きを乱し交感神経の活動性を高めます。
(自律神経は、生体の機能の働きを正常に保つ役割があるのですが、これが乱れてしまうという事です。)
気持ち悪さと同様、結果的に吐き気につながっているとも考えられます。
また、
長期的なストレスで胃に不調をきたしている場合もあるかもしれません。
このような事から、肩こりによるストレスは起こさせないように、ストレスを上手く排除できるといいでしょう。
2 そもそも、肩こりを治せば吐き気も治る。
肩こり以外に特に疾患や異常がなく吐き気を生じている場合は、肩こりが吐き気の根本的な原因と考えても良いでしょう。
そのような場合は、肩こりを改善させることで吐き気がおさまると考えられます。
なので、
肩こりと吐き気がある方は、まず、肩こりを改善させてみましょう。
3 吐き気を感じさせる肩こりを治す為にやるべき事

では、肩こりを治す為に必要な事を紹介していきましょう。
で、何よりも大切なのが。
【生活を見直してみる】
ことです。
まず、日常の生活の中で、肩こりを起こしてしまう事をしているかもしれません。
なので、日常生活を改めてみるのが良いのです。
そうすると、肩こりが治る可能性があります。
では、これより、具体的な原因を探してみましょう。
① 姿勢の悪さ
- 背中が丸くなっている
- うつむきがち
- パソコン操作が多い
肩こりを始め胸郭出口症候群などの原因ともなります。
頭部が前方に出た姿勢(ヘッド・フォワード・ポジション)は、
|
頭部が前方に出た姿勢は修正できるでしょう。
これを意識するだけです。
また、1日中良い姿勢でいるのは、物理的に難しいので、少しずつやってみましょう。
② 運動はしていますか?
運動不足は、筋の活動性が下がる、関節の動きが少なくなる、血液の循環が悪くなるなど。
肩こりにはマイナスとなってしまいます。
本格的なスポーツをする必要はありませんが、軽く筋肉を動かす程度は必要になります。
ラジオ体操でも良いので生活の中に運動を取り入れてみてください。
そんな時間もないという方には、仕事中でもできるストレッチをお勧めします。
少しでも取り入れていただけると、肩こりの症状も変わってくるでしょう。
では、説明します。
|
これが意外と効果があるんです。
次に、
|
左右の肩甲骨の間が開くのを感じるまで行います。
とりあえずこの2つを(だまされたと思って)やってみてください。
特に肩甲骨を動かすことを意識して行うことがポイントです。
仕事の合間に30秒程度でOKです。
忙しい方にお勧めします。
エアー平泳ぎ(平泳ぎをするような動作をします。
両手を最大限前に出し、その後両肘をしっかりと後方へ引くことがポイントです)も良いですよ。
ストレッチには様々な方法があります。
どれもが、効果のあるものですが、人それぞれ症状が違っているために、どのストレッチ方法が一番効果的かと言うことはできません。
いろいろなやり方が紹介されていますので、試してみてご自分に合った方法を見つけてみてください。
③ 体を冷やさないようにしましょう。
体温が下がらないようにしましょう。
クーラーで冷やしすぎるのは良くないです。
一年中エアコンを使用していると体温調整の機能が低下してしまいます。
エアコンは軽めに使い、自分自身の自律神経の作用を低下させないようにしましょう。
基本的に気温が下がると血管が収縮し、筋肉の緊張も上がります。
寒さが原因で肩こりになる場合もあります。
このような場合、温めた方が良いのですが、頭痛がひどく、ズキズキと痛むような場合や首の筋肉が寝違えたような痛みがある。
などの場合は、入浴して温めると逆効果となる場合もあります。
冷却剤などで冷やすと効果がある場合がありますので試してみてください。
④ 寝具はどうですか?
高すぎる、低すぎる枕が肩こりの原因になる場合もあります。
横長に折りたたんだバスタオルを数枚用意して、重ねる枚数を変えて高さを調整してみてください。
良い高さが見つかるまでに何日かかかると思います。
敷布団も柔らかすぎず、体が沈み込まないものが良いとされています。
●どうしても痛みや吐き気が治まらないときは
頭や頸・肩の痛みは強いですか?
吐き気が強いですか?
賛否両論ありますが、痛みが非常に強く生活に支障をきたすような場合は、痛み止めを使用する方が良い場合もあります。
また吐き気について、病院では市販品にはない、効果の高い吐き気止めが処方してもらえます。
しかし、
薬の使用に慣れすぎると依存的になってしまうことがあるために。
積極的におすすめできない部分もあります。
なので、医師に相談するとよいでしょう。
4 肩こりにならない事が吐き気の予防にもつながる。
まずは、生活を見直して肩こり解消を実践してみましょう。
肩こりが解消されれば、吐き気が治まることが期待できます。
短期間では効果が感じられないこともありますから、しばらく継続してみてください。
また、
肩こりが解消したのに吐き気がまだ続く場合は、肩こり以外の原因も考えられます。
心療内科、内科などでの診察を受けておくこともお勧めします。

※ 理学療法士イワモトの意見・思考 ※
私が接した方で、肩こりがひどくなってくると吐き気がするので、肩こりが起こり始めたら毎回のように、痛み止めを飲んでいる方がいらっしゃいました。
このような方が時々いらっしゃいます。
私事で恐縮ですが、私も肩こり頭痛持ちです。
幸いにも吐き気が起こるほどではないですが、頭痛がひどいので痛み止めが欠かせなくなっていました。
痛み止め(市販品)の連用とストレスもあってか、胃をやられてしまいました(胃カメラで確認)。
それから痛み止めを止めて漢方薬(医師からの処方)へ切り替え、胃は落ち着いています。
体操(ストレッチ)なども行っているからか、以前より頭痛はかなり減りました。
痛み止めはすぐ楽になるのですが、長期連用には気を付けないといけないですね。
鎮痛剤の連用は疼痛に対する閾値を下げます(痛みを感じやすくなる)。
悪循環を起こしますから、鎮痛剤は必要最少の量で使用し、長期連続して使用しないことをお勧めします。
少し前の話になりますが、肩こりがひどく、頭痛が起きていたときに自転車通勤(片道4㎞程度)を始めたら、肩こりがすっかり治まったことがありました。
運動が良かったのか?
乗っていた自転車がロードレーサーで、前傾姿勢(上体は前に倒し、頭を上げた姿勢)が良かったのか?
どちらの効果かわかりませんが、とにかく肩こりから解放された記憶があります。
自転車は事故の危険もあっておすすめしませんが、エアロバイクなども効果があるかもしれません。
自分に合った運動を取り入れることも有効のようです。
5 まとめ
今回は肩こりと吐き気についてお伝えしました。
頭痛や吐き気を伴うとかなりつらいものとなります。
薬物治療もありますが、根本的な治療とはなりません。
運動、姿勢の矯正など適切な対策を行って肩こりを解消しましょう。
肩こりを解消することで、頭痛や吐き気から解放される可能性が高くなります。
時間はかかりますが、継続してやってみましょう。
努力は報われると思っています。
皆様が肩こりから早く解放されるのを願っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト
追記・編集:運営者 理学療法士 平林

※ 編集を終えて:最後に ※
肩こりと頭痛はダブルセットのように、訴えている人が多いです。
あなたはどうでしょうか?
肩こりは様々な原因が考えられます。
ストレス、姿勢の悪さ、筋力低下などなど。
考えられます。
必ず、何か原因があるので、その原因を解決させる事で肩こりも改善させることができるのは間違いありません。
そこで、肩こりを治して、頭痛を起こさせないように努めましょう。
このように、肩こりにならないようにする事で、頭痛は防げると言えるでしょう。
肩こりの予防、改善に努めると共に、頭痛の改善・軽減に繋がればいいなと思います。
本日も最後までありがとうございました。
少しでも今回のお話しが役に立てばうれしく思います。


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皆様こんにちは。
mamotteライター理学療法士のイワモトです。
長時間のデスクワークで肩こりに悩まされている方も多いでしょう。
近年使用されることが多くなったスマホやタブレットも肩こりの原因となります。
この肩こり、ひどくなると吐き気を伴うこともあります。