圧迫骨折のリハビリ評価について話す。【一体どうすればいいのか考察してみた】

圧迫骨折のリハビリ評価

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理学療法士 イワモト
こんにちわ。

mamotteライターで理学療法士のイワモトです。

圧迫骨折になると、コルセットをして、一先ず、安静にしましょう。

的な処方をされる事があります。

でもね、安静も時には必要だけど、何よりも、リハビリが大切だと思っています。

その中で、リハビリは、評価が重要でかつ必要になります。

適切な評価がなされるからこそ、効果的なリハビリが実行できるといえます。

つまり、評価なしではリハビリはできない。って事です。

という事で、今回は、【圧迫骨折とリハビリ評価】について記事にしました。

ちょっと、専門的な内容になるので、さらっと読んでほしいと思います。

今回の内容を知っておくことで、リハビリの効果を知る事ができるでしょう。

リハビリの効果を知ることで、リハビリに取り組む姿勢も積極的になれると思います。

是非、参考にしてください。

では、本日もよろしくお願いいたします。


理学療法士 平林
※この記事はリハビリテーションの専門家で、理学療法士である運営者平林と、理学療法士イワモトの思考と考えを交えて紹介しています。

私達は国家資格を取得しており、実際の現場で学んできています。

ですので、信憑性や信頼性は間違いありません。

共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して欲しいと思います。

で、一番伝えたい事は、【この記事の内容が絶対正しい!!】とは思わないでください。

という事です。

記事の内容は自信を持って提供していますが、医療の世界は個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。

ですので、一つの理学療法士の考えである。と捉えて欲しいです。

この記事があなたの役に立てばうれしいです。

では、宜しくお願いいたします。

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1 圧迫骨折においてのリハビリの評価ポイントについて話してみた

ここでは、3つのポイントについて話していきます。

  • 昔の圧迫骨折か、直近の圧迫骨折か?(陳旧性か急性か?)
  • 痛みの強さを知る
  • 自分の姿勢分析をして、悪い姿勢になりすぎていないか確認する。

といった、点について、話したいと思います。

圧迫骨折のポイントについては、大切な事なので、知識として知ってほしいなと思います。

1-1 まずは、陳旧性か急性かをみる。(昔の骨折なのか?最近の骨折なのか?)

急性とは、骨折した直後(~1週間程度)と考えてください。

新鮮骨折(フレッシュな骨折)などと表現することもあります。

で、圧迫骨折などにおいて、急性期の期間については明確な定義があるわけではありません。

病気や外傷などの種類によっても、ニュアンスが異なることがあるんです。

一方、陳旧性(ちんきゅうせい)という言葉は、聞きなれないかと思います。

陳旧性とは、急性期、その次の亜急性期を過ぎたものを表す言葉で。

簡単に言うと、発症してから結構時間が経ってしまった状態のことです。(ちょっと、曖昧な表現なのですが、実際になんともいえなくて・・・)

一般的に骨折と言えば、何かしらの大きな力(外力:転倒など)がかかって生じるものです。

したがって多くの場合、いつ骨折したかは明確です。

ところが本人が気づかない場合があって、いつ骨折したのかわからない事もあるのが圧迫骨折なのです!!

明確な情報がない場合、レントゲン写真などの画像から判断することとなりますが、レントゲン写真だけでは判断が難しい場合もあります。

そのときは、MRIで判定します。

この辺りの診断は医師が行いますので、その結果をリハビリスタッフは正確に受け取らないといけません。

急性の場合と陳旧性の場合では、訓練の行い方に違いがあるので、それぞれに適したプログラムを実行することとなります。

急性の場合は、硬性コルセットを用いて体幹を固定するなどがオーソドックスな方法になっています。

しかし、動けるなら極力動いていく方がいいです。

1-2 【痛み】の強さをみよう

どのような時にどの程度痛みを感じるかを知る事は、改善具合を知るためにも重要です。

しかし、痛みは主観的なもので、その時の精神状態や、痛みの質など様々な要素によって感じ方が異なります。

なので、痛みを客観的に評価することは簡単ではありません。

そこで、感覚的(直感的)に痛みの程度を表すスケールを用いて評価を行います。

全く痛みがない →→→→→→→→|→→→→→→→→ 最悪の痛み 

全く痛みがない状態から最悪の痛みの状態の内で、今の痛みがどの程度であるかを、アナログ的に調べるVAS(Visual Analogue Scale)などは有名な評価法です。

その他には、0から10までの数字で表す方法(NRS)や表情の絵で表す方法(FPS)などがあります。

安静時、起き上がり時、立ち上がり時、歩行時など、動作と痛みの関係性も含めて評価を行っておく必要があります。

1-3 【姿勢分析】をする

圧迫骨折だけではないのですが、姿勢の評価は重要です。

急性骨折の場合、安静の状態からすぐに硬性コルセット装着となることもあって、姿勢の評価を行えないことがあります。

しかし、コルセットを外すことができる状態であれば、姿勢の分析を行います。

圧迫骨折を起こすと、背骨の小さい骨がつぶれることが多いため、背中が丸くなる傾向となります。

で、最初はつぶれていなくても、徐々につぶれてしまうこともあります。

知らない間に、別の椎体がつぶれる(新たな圧迫骨折を生じる)ことがあれば、姿勢が変化することもあるので、姿勢分析しておくと、骨の変化にも気づきやすくなります。

また、圧迫骨折による姿勢の変化(後弯が強くなる)は、腰痛の原因となります。

圧迫骨折した部位は治っても、姿勢のが悪くなってしまう事で、腰痛になってしまうこともあるのです。

なので、姿勢はできるだけ良くする事が必要だといえます。

その為には、姿勢分析をして、腰痛にならないように意識する必要があるといえるのです。

2 リハビリの肝は、良い姿勢を意識する事。姿勢指導が超重要という話。

圧迫骨折におけるリハビリの肝は良い姿勢を意識する事だと言えます。

良い姿勢を意識する事で、圧迫骨折の治療は促進するといえます。

その理由を以下に示します。

① まず、良い姿勢は骨癒合の促進効果があるから(骨の癒合の促進)

骨折した椎体は、骨癒合させる必要があります。

骨癒合することで脊柱が安定し、痛みも改善する傾向にあります。

で、骨癒合の時期に姿勢が悪くなる(不安定である)と、骨癒合がうまくいかなくなることがあって。

長期的に痛みが悪化してしまう場合があります。

ですので、良い姿勢を意識する事は重要といえて。

その中で、コルセットは強制的に良い姿勢にしてしまう。

といった意味合いでは、効果的なものだといえるのです。

でも、コルセットに頼ってしまうと、長期的には良くないので、頼りすぎないようにする意識が必要にはなります。

是非、覚えておいてほしいと思います。

② 良い姿勢は圧迫骨折の再発予防になる

姿勢が悪くなる事で、背骨への圧縮力は高まり、圧迫骨折の再発可能性を高くします。

特に骨粗鬆症になると、それはさらに高まって、椎体の骨密度が下がり、容易に骨折を起こしやすくなります。

なので、良い姿勢の管理は重要となるんです。

3 動けるなら、基本的には動いてもらおう

圧迫骨折の評価において、基本的には、動けるななら動く。

といった考え方があります。

安静は良くするものではなく、痛みを悪化させないための方法になります。

ここでは、この2点について、考えていきたいと思います。

3-1 安静にしすぎても悪化するだけ

結論としては、安静にしすぎても良くない。

というお話です。

安静は一時的に痛みを出さないようにする。

という感じなので、良くするものではありません。

つまり、一時避難的な方法でして、根本を改善するものではないのです。

骨癒合期間中は動きを制限する必要がありますが、癒合が完成し、脊柱の状態が安定化すれば動かした方がいいんです。

必要以上の安静は、逆効果であって。

特に臥床した状態が長くなると、筋力、関節可動域、心肺機能などの低下が起こり、全身状態が悪化します。

また、臥床によって骨密度も低下しやすくなりますので、骨折を起こしやすくなる。

といったように、悪いポイントばかりになってしまう。

状態もあります。

また、腰痛の研究でも、早期に動き始めた方が、予後が良いことが分かっています。

なので、医師の許可が出たら、無理をする必要はありませんが、動ける範囲で、動くようにする方がいいでしょう。

3-2 動ける範囲で動く事で痛みもやわらぐ

動くことで、筋力や関節可動域の低下もある程度防ぐ事ができます。

活動することのメリットは、身体的な部分だけにあるわけではありません。

活動性の低下は、精神面へのデメリット(抑うつなど)があるものです。

活動することで、精神はポジティブに変化します。

精神がポジティブになれば、脳が痛みを抑制する機能が活発化します。

つまり、活動することは、身体面・精神面の両面によい結果を及ぼすのです。

しかし、そうかと言って無理に動き過ぎると痛みを増悪させてしまう危険性もあるので、無理のない範囲で、状態にあった活動を行うようにしてほしいとおもいます。

4 圧迫骨折でもよい姿勢を維持できる人はいるよ。という話

理学療法士 イワモト
※ 理学療法士イワモトのつぶやき ※

圧迫骨折で姿勢が悪くなってしまうことは、想像できるでしょう。

背中が丸くなるのが代表例です。

腰が曲がるなどの表現をされる場合もありますよね。

でも、圧迫骨折だけで、必ずしも、姿勢が悪くなるわけではありません。

実際に圧迫骨折の人でも、比較的良い姿勢の人もいます。

というのも、圧迫骨折の状態はすべて同じではないので。

骨のつぶれ方が少ない場合は、悪い姿勢になりづらいといえます。

また、椎体がつぶれたとしても、ある程度は筋力を使って姿勢の維持を保つことが可能です。

椎体が骨折していても、していなくても、良い姿勢を維持するためには、良い姿勢の意識が必要になります。

圧迫骨折の治療として、骨が癒合するまでは体幹の装具(コルセット)による固定が必要ですが、必要以上に安静にする必要はありません。

医師の指示に従った上で、できるだけ早めに動くのがいいでしょう。

圧迫骨折は、間違った対策を行うと、腰痛が長引く場合もあります。

なので、医師やセラピストの助言を受けながら、適切な行動をとってほしいなと思います。

5 まとめ

今回は圧迫骨折とリハビリ評価、治すための考え方についてお伝えしました。

圧迫骨折の評価にあたっては、まず急性か陳旧性かを見極めることから始めなければなりません。

その後、痛みや姿勢(可能な範囲で)についての評価を行います。

痛みは、改善(または悪化)の指標となりますので、安静時・動作時などに分けて評価を行う必要があります。

また、姿勢について、圧迫骨折を起こすと円背になりやすいので、姿勢を評価し、適切な姿勢の指導ができるように評価を定期的に行う必要があります。

圧迫骨折では、痛みと姿勢が重要な評価項目となりますので、これらを定期的に実施できるといいですね。

今回の内容が役に立てばうれしいです。

執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト

追記・編集:運営者 理学療法士 平林


理学療法士 平林

※ 編集を終えて ※

圧迫骨折のリハビリって、いろいろとあって何が正しいのか難しい部分もあります。

一般的には良い姿勢を意識して、コルセットを使用する。

そして、筋力やストレッチなどを行って痛みの軽減・再発予防に努める。

といった流れになる事が多いでしょう。

評価もぶっちゃけ、評価する理学療法士によって、意見や見解も若干変わってくるし。

コレが間違いない正解だ!!!

っていう、治療なんてなくて。

やってみないとわからないんです。

これが現実なので。

圧迫骨折を治す為にも、コルセットを試してみて、良い姿勢を意識してみて。

痛みがどう改善するのか?

を感じていただけたらと思います。

今回の話を参考にしてほしいと思います。


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