私達は理学療法士の国家資格を取得しており、実際の現場で学んできており、記事内で紹介している内容や話は信憑性や信頼性は間違いありません。
共感できる部分は共感して頂き、納得できる内容は納得して欲しいです。
その中で、一番伝えたい事は【この記事の内容が絶対正しい!!】とは思わないでいただきたい。
という事です。
というのも、記事の内容は自信を持って提供していますが、医療の世界は個人的な意見や見解があり、どれが絶対正しいのか?
というのは、実際にやってみないとわからない事ですし、解釈は人それぞれありますので。
100%正しい!!!
というのが言い切れないのが実際です。
ですので、ここで紹介している内容やお話も一つの理学療法士の考えである。と捉えていただき参考ベースにしていただけたら幸いです。
この記事があなたの役に立るように頑張って書いてます
役に立てばうれしいです。
では、宜しくお願いいたします。
1 椎間板ヘルニアの痛みを取る3ステップを紹介
早速ですが、椎間板ヘルニアの痛みを治す為に必要な3ステップを紹介します。
- ステップ① 椎間板ヘルニアの仕組みを知って、理解する
- ステップ② リハビリや治療を最低半年試してみる。そして効果を検証する
- ステップ③ 絶対治す!という気持ちを持ち続ける。(モチベーション維持のためにも)
という感じで、考え方が中心になりますが、とても必要な要素なので知ってほしいです。
具体的な方法も重要ですが、気持ちや考え方が備わっていないとリハビリを中途半端に辞めてしまい、「もう少し、継続していたら、治ったのになぁ・・」という所で、完治しきれない人が多くいるのが実際です。
という事から、上記の3ステップは知っておく方が得だと思います。
これより紹介していきます。
ステップ① 椎間板ヘルニアの原因を知って、病因や症状を理解する
椎間板ヘルニアの原因を知っておく事は、有効です。
そもそも、原因を知らなければ対策もとれないからです。
つまり、原因がわかる事でどのような対策をとればいいのか?が明確になる。という事です。
椎間板ヘルニアに何故なってしまったのか?
この原因を知る、探って(可能性が多い要因も含めて)、病因や症状を理解する事が第一に必要だと言えます。
下記に、椎間板ヘルニアの病態について紹介します。
①脊柱(背骨)
脊柱は椎骨より成り立っています。
椎骨と椎骨の間には、椎間板があります。
椎骨とは、背骨の小さい骨の一部の事をいいます。
②椎間板
椎間板は椎骨と椎骨の間にあって、クッションの役目を果たします。
骨に力がかかっても、椎間板があるために、骨同士が直接ぶつかることがないようになっています。
ジョギングシューズのかかとの部分のような働きと一緒です
③椎間板の構造
そして、椎間板を横に切って断面を見ると、外側の線維輪と内部の髄核(ずいかく)があるのがわかります。
髄核は水分を多く含むゲル状の物質です。
通常髄核は丈夫な線維輪の中に閉じ込められています。
椎間板の近くに神経が通っていることも確認できます。
腰椎の部分では、脊髄(中枢神経)から馬尾(ばび)神経(末梢神経)へ移行します。
④椎間板ヘルニア
椎間板は若い頃から変性(簡単に言うと老化)を始めます。
変性が進むと弱くなって、壊れやすくなります。
また、椎間板に負担がかかりすぎるなどすると、線維輪が裂けるなどの損傷を起こすことがあります。
そして、線維輪が裂けることで、椎間板内部の髄核は裂け目を移動し、場合によっては外側に飛び出してしまいます。
この飛び出した部分が神経に触れば炎症が生じ、また飛び出した部分が大きければ、神経を圧迫します。
これが、椎間板ヘルニアのメカニズムです。
同じ椎間板ヘルニアと言っても個人差が大きく、状態は様々であることは重要なポイントとなりますので、覚えておいてください。
つまり、線維輪の内部にある髄核が飛び出さないようにできればヘルニアになりづらい。
という事です。
このように、椎間板ヘルニアの理解をしておくことで、症状の改善、再発予防につなげる事も可能になります。
知っておいて損はないでしょう。
ステップ② リハビリや治療を最低半年試してみる。そして効果を検証する(運動療法や物理療法なども含む)
椎間板ヘルニアの治療というと、手術を思い浮かべる人も多いかもしれません。
しかし、いきなり手術をすることは少ない傾向が多いです。(もちろん希望すれば、最初から手術も可能です)。
初期からかなり状態が悪ければ、手術が検討されることもありますが、ほとんどの場合保存的療法(手術をしない方法)で様子を見ます。
その保存療法(手術をしない方法)の際に採用されることの多い方法が、運動療法です。
運動療法とは運動を用いた治療法のことを言います。
運動の内容は沢山あるので、どれが良いというのは断定はできませんが、目的が違うといった意味合いで考えていただけるとわかりやすいかと思います。
- ラジオ体操 → 治療を目的としない、健康のための運動
- 運動療法 → ある症状を改善するための、治療目的の運動
治療として、行う場合は原則として医師の処方によって行います。
その医師の処方によって、行う運動がリハビリ(理学療法)です。
ヘルニアの状態を診断し、状態に応じた運動を用いて治療を開始します。
もちろんこの運動療法は、指導を受けたあと自分で継続することも可能です。
半年間入院する必要もありませんし、通院を続ける必要もありません(もちろん、定期的な状態確認のための通院は必要になる場合があります)。
最初にしばらく適切な指導を受けて、あとは自己管理が中心となります。
状態によって、行う運動療法の内容とその効果は様々ですので一概に言うことはできません。
その中で、例えば膨隆型のヘルニアの場合、即効性を得られることもあります。
また遊離脱出型の場合は、遊離した髄核部分が、数ヶ月で分解吸収されて消滅してしまうと言われているので、運動療法を行いながら改善してしまうこともあるわけです。
したがって、症状の急速の悪化や重度の症状(排泄障害など)がなければ、6ヶ月程度運動療法を続けてみるとよいと思います。
この6か月という理由は、6か月も治療を継続しているのに、症状の改善がみられなければ、今取り組んでいるその治療は間違っている可能性があるのではないか?
つまり、違う治療内容か、方法に変更した方がいいのではないか?
という事がいえるからです。
また、症状の悪化がある場合は、速やかに医師に相談してください。
ステップ③ 絶対治す!という気持ちを持ち続ける。(モチベーション維持のためにも)
これは、完全に根性論的な気持ちです。
マインドセットといった考え方になります。
椎間板ヘルニアは一筋縄ではいかないこともあって、症状が長く続くと、治らないものと感じ、治療をあきらめてしまうこともるでしょう。
こういった時でも、諦めないで治療をつづけてほしい。
という結論です。
というのも、やはり、諦めたらそこで終了なのですが、諦めずに治す気持ちを治るまで持っておくといつか、必ず、治る時が来るわけです。
なので、椎間板ヘルニアは不治の病ではなくて、絶対に治すという意志を持って取り組めば、光は見えると伝えたいです。
椎間板ヘルニアの治療の成功は、自分自身の気持ちにかかっている。
と言いかえることもできると思います。
これをを忘れないでください。
2 治療を継続しつづける気持ちが大切
続きまして、似たような内容ですが。
絶対に治すという気持ちが大切ですし、さらに治療を継続し続けるという気持ちも同様に必要です。
どういうことかというと、椎間板ヘルニアは、一旦改善しても、その時点で治療(自己管理)をやめてしまうと、再度症状が出ることも少なくありません。
再発予防をしないと、人によっては、複数回手術をすることもあって、一度治ってしまえばあとは大丈夫というものではありません。
なので、治療(自己管理)は、一生続ける位の気持ちが大切で、気持ちとともに対策の実践も行わなければなりません。
一生続けるというと大変な感じもしますが、慣れてしまえば、それほど大変なことではなくなっていきます。
再発予防をする。
この気持ちを持つことで、継続できると思います。
是非一生続けるようにほしいなあと思います。
3 日本の医療制度は優れているよ!でも手術をしないのが一番安全な方法だと思う
※ 理学療法士 イワモトの意見・考え ※
日本だと椎間板ヘルニアの場合、手術する人が多いと聞いたことがあります。
それは、医療費・保険制度が背景にあるからだといえるでしょう。
国によって違いはありますが、アメリカなどでは日本より医療費が高額です。
保険に加入できていなければ、椎間板ヘルニアの手術は数十万~数百万するでしょう。
こんな大金を簡単に払える人は少ないのが実際で。
それとは逆に、日本では、保険医療制度であり、高額医療費制度もあるし、比較的低額で手術を受けることができます。
なので、日本では手術を選択する人が多くいると言えます。
単純に考えても当たり前と思えば、そう感じますが。
つまり、日本は医療制度がすぐれており、恵まれた環境にあるわけです。
でもね、だからといって、安易に手術を選択すべきではないと言いたいのです。
手術には様々なリスクがあるので、100%安全だと言い切れないからです。
なので、手術をしないで治せるならば、手術をしないほうが安全なのは間違いなくて。
手術は、短時間に劇的変化を期待することができますが、手術をしないで、運動や筋トレ、ストレッチ、姿勢矯正などでも十分良くなる可能性はあります。
だから、適切な運動療法を十分行って、それでも不十分な場合に限って手術を検討したほうが良いと個人的には思うのです。
つまり、手術は最後の奥の手にした方がいいのではないか。
という個人的な思いです。
4 まとめ:椎間板ヘルニアの痛みを治す為にマインドを鍛えよう
今回は、椎間板ヘルニアの痛みを改善させるための3つのステップについてお伝えしました。
- その① 椎間板ヘルニアを理解すること
- その② 運動療法を継続すること
- その③ 治すという気持ちを持ち続けること
この3つのステップが症状改善につながる一歩だとは思います。
椎間板ヘルニアは、短期間で解決できない場合も多くあって、治療を断念してしまうこともあるでしょう。
しかし、治療を中断してしまい、元の生活に戻ってしまうと、治るものも治らなくなってしまう可能性が断然高くなります。
運動療法は、症状に合った方法を選択して根気強く行えば、症状を改善させることが可能でもあります。
なので、なんとかして治そうという気持ちを持ち続け、試行錯誤しながらでも治す為の行動を継続すること。
このような気持ち、マインドを鍛える事が大事になると思うわけです。
なので、諦めずに治るまで、方法を変えながら治療を行いつづける。
そうする事で、あなたの症状も改善するのではないでしょうか。
今回の話が役にたてばうれしいです。
執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト
追記・編集:mamotte運営者 理学療法士 平林
椎間板ヘルニアで苦しんでいる人は沢山います。
痛みでどうにかなりそうだ・・・みたいな人も少なくありません。
実際にヘルニアの診断を受けた方を治療していても、症状は様々です。
どういった人が良くなるのかというと、やはり、治療をするための考え方が備わっている人です。
どうすればよくなるのか?を考えられる人。
そして、自分自身でも、自主トレのように行動をする。
こういった方が、ヘルニアの痛みやしびれを改善につなげる事ができる可能性が大きいです。
やはり、治療者に依存してしまうだけの治療の場合は、治りづらい傾向があるのと、治るとしても、1年、2年と時間がかかる人が
多い印象があります。
なので、自主的に行動できる人が、椎間板ヘルニアの痛みやしびれなどの症状を改善させることができるのだと思います。
自主的な行動・・・
少しづつでも、できたらいいのではないでしょうか。
本日も最後までありがとうございました。
【朗報】椎間板ヘルニアは手術しなくても治る可能性がある!という話
椎間板ヘルニアは手術以外で治す事ができるかもしれません。
そういった内容を記事にしています。
あえて手術をしなくても、自己管理、自分での対応で症状が改善・軽減する。
という人も少なくありません。
ですので、椎間板ヘルニアは手術以外の方法で治る可能性がある。
という事を知っておいてほしいなと思います。
本日も最後までありがとうございました。
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mamotteライターで理学療法士のイワモトです。
今回は、椎間板ヘルニアの痛みを取り除くための3ステップを紹介します。
3ステップとは言ってますが、マインドセットといった、考え方を中心にお話します。
具体的な解決方法も大切ですが、【痛みを治すぞ!!】といった気持ちを持つ事が、完治させるには重要だからです。
という事で、今回は、椎間板ヘルニアを治す為のマインドセット(つまり、考え方)を3ステップで紹介します。
この記事を読めば、
◎ 椎間板ヘルニアの痛みを改善させる3ステップを知れる
◎ 椎間板ヘルニアを治す為のマインドセット(考え方)を知って、症状改善に繋げられる
といったメリットがあると思います。
是非、最後まで読んでもらえると嬉しいです。