

私達は国家資格を取得しており、実際の現場で学んできています。
ですので、信憑性や信頼性は間違いありません。
共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して欲しいと思います。
で、一番伝えたい事は、【この記事の内容が絶対正しい!!】とは思わないでください。
という事です。
記事の内容は自信を持って提供していますが、医療の世界は個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。
ですので、一つの理学療法士の考えである。と捉えてください。
この記事があなたの役に立てばうれしいです。
では、宜しくお願いいたします。
目次
1 坐骨神経痛の症状チェック方法を紹介
坐骨神経痛を起こしやすい人、起こしている人には、傾向や特徴的な症状があります。
まず。
①これから紹介する特徴や症状がないかチェックしてみてください。
②特徴・症状をチェックしたあとに、坐骨神経痛の自己診断に進んでください。
最後には、あなたがどのくらい坐骨神経痛の可能性があるのか?
といった事がわかるようになっています。
是非、よろしくお願いいたします。
※チェック項目について、番号をつけていますが、重要度の順ではありません。
それぞれ違う意味がありますので、どの項目が当てはまるか記録しておいてください。
- 腰痛(臀部痛)がある
- 力仕事をしている(例:重量物を持ち上げる、運ぶ仕事。看護師・介護職員など)
- デスクワークをしている(椅子に腰掛けていることが多い)
- 長時間または長距離運転する仕事をしている
- 足にしびれがある
- 足に広がるような痛みがある
- 親や兄弟に坐骨神経痛(椎間板ヘルニアなど)の人がいる
- 腰やお尻を指で押すと痛いところがある
- 体が固い(特に体幹の前屈や後屈が固い)
- 筋力が弱い(特に腹筋・背筋や下肢の筋力が弱い・スクワットが苦手)
- 姿勢が悪い(猫背・反り腰)
- 和式の生活(畳の上に直接座るなど)をしている
- 排泄障害がある(失禁・便秘など)
- 感覚障害がある(触れた感覚が鈍いなど)
- スリッパが脱げやすい
- 階段の上り下りがしにくい
- 膝折れする(階段を降りるときなど)
- 片足立ちできない(左右差がある)
- 長距離歩けない(歩くと足が痛くなってくる)
- くしゃみや咳をする時に、腰に不安を感じる(または、痛みなどを感じる)
- ぎっくり腰を経験したことがある
- 椎間板ヘルニアと診断を受けたことがある
- 高齢である
- 激しいスポーツをしている
- 腰椎分離症(すべり症)の診断を受けたことがある
- 脊柱菅狭窄症の診断を受けたことがある
- 妊娠中または子育て中である
- 肥満傾向である
- 運動不足である
- 長時間スマホのゲームをしたり、動画を見たりしている
さていかがだったでしょうか?
このチェック項目は、いくつあてはまったら坐骨神経痛だと判断するものではありませんが、注目はしてください。
それぞれの項目について、これより説明していきます。
自己診断の参考にしてみてください。
2 坐骨神経痛を自己診断しよう
では、各項目について自己診断してみましょう。
ただし、「診断」は医師だけができるものなので、あくまでも参考程度にしてください。
この結果で、坐骨神経痛と判断できるものではない事をご理解ください。
では、いきましょう。
1 腰痛(臀部痛)がある
腰痛=坐骨神経痛ではありませんが、腰痛持ちの人が坐骨神経痛を起こす確率は高いです。
坐骨神経痛が原因で、腰痛の症状が出る場合もあるので要注意です。
2 力仕事をしている
腰に負担がかかる仕事をしている人は、椎間板ヘルニアを起こしやすく、坐骨神経痛になる危険性が高まります。
力仕事は、姿勢も肉体労働が多いので、腰に負担をかけやすいので、仕方なく、腰が痛いなどの可能性があります。
3 デスクワークをしている(椅子に腰掛けていることが多い)
デスクワークも腰への負担が大きいので坐骨神経痛や腰椎椎間板ヘルニアの可能性も高まります。
したがって、デスクワークも一つの危険要素になります。(デスクワークでも腰が痛くならない方法や対策方法はあるので、気にしすぎないでください。)
4 長時間または長距離運転する仕事をしている
デスクワークと同様に、運転席に腰掛けた姿勢は腰への負担が大きくなります。
荷物の積み下ろしをする場合はさらに危険性が高まるでしょう。
5 足にしびれがある
これだけで判断することはできませんが、腰痛や下肢への放散痛と同時にしびれが生じている場合は、坐骨神経痛の確率が非常に高いと言えます。
すぐに診察を受けるレベルです。
6 足に広がるような痛みがある
この足に広がるような痛みは放散痛と呼ばれ、坐骨神経痛の大きな特徴となります。
これもすぐに診察を受けたほうが良いでしょう。
7 親や兄弟に坐骨神経痛(椎間板ヘルニアなど)の人がいる
椎間板ヘルニアなどの疾患は、遺伝的な要因もあります。
このような条件がある人の場合、坐骨神経痛を起こすリスクを承知しておくべきです。
8 腰やお尻を指で押すと痛いところがある
坐骨神経痛を起こすと、腰部や臀部の筋肉に、硬結(こうけつ)と呼ばれる部分を生じやすくなります。
これは押すとコリコリして痛みを生じます。
9 体が固い(特に体幹の前屈や後屈が固い)
坐骨神経痛を生じると、体幹の柔軟性が低下したり、ハムストリングス(腿の裏側の筋肉)が固くなったりすることがあります。
足の左右で固さが違うなどの症状は、重要なサインとなります。
10 筋力が弱い(特に腹筋・背筋や下肢の筋力が弱い・スクワットが苦手)
これは、関連性としてはそれほど高くはありません。
しかし、筋力が弱くなることで、腰への負担が大きくなり、坐骨神経痛を起こしやすくなる危険性は高まります。
特にスクワット動作が苦手で、しゃがまずに腰を曲げることが多い人は要注意です。
11 姿勢が悪い(猫背・反り腰)
姿勢で? と思う人もいるかも知れませんが、姿勢は重要な要素となります。
悪い姿勢によって椎間板ヘルニアを生じ、坐骨神経痛を起こすことはよくあることです。
12 和式の生活(畳の上に直接座るなど)をしている
和式の生活では、腰への負担が大きくなることが多いです。特に床に直接座る姿勢は、椎間板への負担が大きくなりがちです。
13 排泄障害がある(失禁・便秘など)
この症状は、レッド・アラートです。
即病院で診察を受けてください。
手術が必要なことが多いです。
14 感覚障害がある(触れた感覚が鈍いなど)
坐骨神経痛では、痛みやしびれ感の他に、感覚が鈍くなるという感覚障害を生じることがあります。
下肢に感覚が鈍い場所があれば、かなり危険は高いです。
15 スリッパが脱げやすい
坐骨神経痛では、筋力の低下を生じることがあります。
特につま先や足の親指を持ち上げる筋力が低下しやすいので、スリッパが脱げやすくなることがあります(どちらか片方のことが多い)。
麻痺が生じている可能性があるため、危険度は高いです。
16 階段の上り下りがしにくい
下肢の筋力低下により、階段昇降が行いにくくなることがあります。
急にこのような症状を感じるようになった場合、危険度が高いと判断できます。
17 膝折れする(階段を降りるときなど)
前項と同様に、筋力低下によって、膝が折れるような感覚を生じることがあります。
急にこの症状が始まった場合、危険です。
18 片足立ちできない(左右差がある)
下肢の筋力低下や感覚障害を生じると、片足で立つことが難しくなることがあります。
大きな左右差がある場合は、即受診です。
19 長距離歩けない(歩くと足が痛くなってくる)
腰部脊柱管狭窄症などで多い症状です。間欠性跛行が生じる場合、坐骨神経を圧迫している可能性が高いです。
緊急性は高くありませんが、早めの受診を勧めます。
20 くしゃみや咳をする時に、腰に不安を感じる(または、痛みなどを感じる)
くしゃみなどで腰に不安や痛みを感じる場合、腰部に不具合を生じている可能性が高いです。
21 ぎっくり腰を経験したことがある
ぎっくり腰自体、原因は不明なこともありますが、椎間板に損傷を生じた可能性があります。
椎間板に損傷を生じている場合、その部位から椎間板ヘルニアを起こす危険性は十分にあります。
22 椎間板ヘルニアと診断を受けたことがある
椎間板ヘルニアは一旦治っても、再発する可能性があります。
一度発症した人で、再びしびれなどの症状を生じた場合、坐骨神経痛を再発したと考えて良いでしょう。
23 高齢である
高齢においては、腰椎の変形などによって坐骨神経への圧迫を生じる危険性が高くなります。高齢は危険因子の一つとなります。
24 激しいスポーツをしている
激しいスポーツは、腰部への負担を増やし、椎間板ヘルニア・腰椎分離症などの危険因子となりえます。
25 腰椎分離症(すべり症)の診断を受けたことがある
腰椎分離症によって、すべり症を生じ、坐骨神経痛を起こすことがあります。
26 脊柱菅狭窄症の診断を受けたことがある
高齢に多い脊柱菅狭窄症においては、坐骨神経痛を起こしやすくなります。
27 妊娠中または子育て中である
妊娠中は、姿勢の変化や体重の増加によって腰部への負担が増します。
また、産後の子の世話(抱っこなど)によっても腰痛などを起こしやすくなります。
28 肥満傾向である
体重の増加は、物理的な腰への負担を増やし、椎間板ヘルニアのリスク因子となります。
29 運動不足である
運動不足は、筋力の低下や身体の柔軟性の低下に繋がり、腰痛発症のリスクを上昇させます。
30 長時間スマホのゲームをしたり、動画を見たりしている
近年多い、端末でのゲームや動画視聴によって、悪い姿勢をとる時間が多くなり、坐骨神経痛を発症するリスクが上昇しています。
以上のように、症状によって危険性も異なります。
危険な症状が多くある場合は、できるだけ早く診察を受けて、対策を受けるようにしてください。
3 坐骨神経痛のチェックをしても、症状の個人差はあるよ!という話
さきほどご紹介したようなチェック項目に、いくつか該当したとしても、誰でも同じようにすぐに危険というわけではありません。
該当する項目の組み合わせによっても違ってきます。
(しかも、これらは参考程度の情報です)
坐骨神経痛によって生じる症状は人それぞれで、同じではありません。
ですので、チェック項目だけで正しい診断を導き出すのには限界があります。
もしも上記チェック項目で気になる部分が多い場合は、ぜひ専門医の診察を受けることをおすすめします(特に排泄障害を生じている場合は、受診必須です)。
早期に対策を開始すれば、最悪の事態を避けることも可能です。
4 客観的な視点が必要だと思う話

自分自身でやってみた結果、私は8個位該当していました。
(大前提に私も坐骨神経痛の診断を受けた事がありまして・・)
でも以前より改善しているので、「良し」としています。
しかし、症状が最近出始めたり、悪化していたりする人には、診察を受けた方がいいと思います。
坐骨神経痛は、私のように大きく悪化することなく改善していく場合もありますが、悪化して歩けなくなったり、排泄障害を生じたりすることもあります。
特に排泄障害は、大きな障害となりますので、早期の手術が必要になることも少なくありません。
そうならないためにも、自分自身でチェックして、客観的な視点を持ちましょう。
で、今回のチェックで不安な項目が多かった人は、できるだけ早く対策を開始してもらいたいと思います。
5 まとめ
今回は坐骨神経痛のチェックと自己診断についてお伝えしました。
坐骨神経痛の症状や、坐骨神経痛を起こしやすい人には特徴があって、その特徴からある程度判断することが可能です。
今回、チェック項目を提示し、その意味についても解説しました。
チェック項目の多くに該当する場合や、危険性の高い項目に該当する場合は、坐骨神経を圧迫している可能性があります。
できるだけ早く受診し、適切な対策を開始することをおすすめします。
本日も最後までありがとうございました。
執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト
追記・編集:運営者理学療法士 平林
また、坐骨神経痛の特徴とは何か?
といった事が理解できる内容にしています。

※ 編集を終えて・最後に ※
今回紹介した項目はあくまでも参考程度にとらえてください。
というのも、坐骨神経痛の診断をされた方の実際の症状をまとめた物になります。
ですので、今回紹介したチェック項目はあるあるの話なのですが、診断をくだせるのは医者だけなので参考程度にとらえてください。
あくまでも、あなたは、坐骨神経痛の可能性がありますよ。
というだけの物でございます。
で、坐骨神経痛と診断されても、一貫して伝えしているのですが。
症状は軽減・改善する可能性はあるので。
一先ず安心してほしいなという想いです。
今回の内容が少しでも、役にたてばうれしいです。
本日もありがとうございました。


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mamotteライターで理学療法士のイワモトです。
今回は、もしかしたら坐骨神経痛かもしれない・・・・。
と思った瞬間があるあなたの為にチェック項目を紹介します。
みたいな。
このような事があれば、もしかしたら坐骨神経痛かもしれません。
という事で、今回は坐骨神経痛の症状チェック方法を紹介します。
この記事を読めば、
◎坐骨神経痛の症状チェック項目について知る事ができて、予防につなげる事ができるでしょう。
腰痛のある人はもちろんのこと、足に痛みやしびれを感じることがある人は是非読んでほしいです。
坐骨神経痛は、早期に発見して対策することが大切です。
よろしくお願いいたします。