コルセットを着けたままトイレは辛い!できれば外した方が楽だと思う。

圧迫骨折でコルセットだとトイレが辛い

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理学療法士 イワモト
こんにちわ。

mamotteライターで理学療法士のイワモトです。

圧迫骨折の治療で、コルセットはほぼ処方されます。

コルセットを着けると出てくる問題点がトイレについてです。

コルセットをしながら、トイレは辛いし、もしくは、トイレの度に外す、着けるをしなくてはいけないので手間になります。

コルセットをしている人にとてトイレ動作は、悩みの種です。

単純にトイレに行く際に、コルセットを外す事をすれば問題ないと思いますが。

面倒な事はしたくないのが普通だと思います。

そこで今回は、【圧迫骨折後でコルセットとトイレ問題】をテーマに記事にしました。

この記事を読んで得られる事

この記事を読めば

◎コルセットを装着している場合のトイレ問題についての悩みが少しでも解決に近づくでしょう。

少しでもあなたの役に立てばうれしいです。

では、本日もよろしくお願いいたします。


理学療法士 平林

※この記事はリハビリテーションの専門家で、理学療法士である運営者平林と、理学療法士イワモトの考えや意見をまとめて紹介しています。

なので、共感できる部分は共感して、納得できる内容は納得していただけると幸いです。

執筆者・運営者は、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)の国家資格を取得しており、実際に病院やクリニック、介護施設など様々な場所で現場で学んできています。

ですので、記事内で紹介している内容は、リハビリテーションの視点を持った国家資格者の視点からみた意見と臨床での事実を述べています。

それを踏まえて、記事の内容は自信を持って提供しています。

しかし、【内容が絶対正しい!】とは思わないでください。

というのも、世の中には、沢山の治療方法や治療の考え方があって。

  • どれが正しくて、どれが間違っているのか?
  • どれが自分に適している治療なのか?

個人的な意見も沢山あり、個人の解釈や価値観、考え方によって大きく違ってきます。

ですので、『絶対にコレが正しい治療方法だ!!』みたいな考え方はできなくて。

間違いなく言える事は、どんな治療においても、【実際に試してみないとわからないよ】。という事です。

【100%これが正しい】という治療方法は存在しません。

ですので、ここで紹介している内容も一人の理学療法士の意見である事を踏まえていただきたいと思います。

そして、この記事があなたの役に立てばうれしく思います。

mamotteライターの紹介


1 コルセットを着けたままトイレは問題ないが、辛いので外した方が良い。

コルセットはトイレにいけない

コルセットをしたままだとトイレが辛いですよね・・・。

外すのも面倒だけど、外さないとできないから、外すしかない・・・・。

骨折の状態やその他の条件によって、コルセットをする、しないは変わってきます。

もしかしたら、「コルセットは絶対に外してはいけない」と医師から指示がある場合もあるかもしれません。

このことを含めて、これから理学療法士の視点を中心にお伝えします。

参考程度にしていただけたら幸いです。

方法① コルセットを外す

コルセットは常時つけるというのが一般的な考え方です。

なので、トイレの時もできれば外さないで欲しいのが本音という医者もいます。

しかし、そもそもコルセットしてたら、トイレ動作はやりづらいし、辛いでしょう。

お医者さんの処方が絶対的にコルセットは外す事を禁じられたら、それは守らなくてはいけないが。

なので、トイレ動作くらいの数分程度であれば、コルセットは外しても良い。

むしろ、トイレ動作において、コルセットを外しただけで、痛みが悪化するなんてことがあれば、それは、まだ、トイレ動作が早かった。

という解釈もできます。

その場合は、まだ、尿道カテーテル(バルーン)の適応なのではないか?

と思う訳です。

なので、トイレ動作において、コルセットは面倒だけど、外すのが理想かなあと思います。

方法② コルセットを装着したまま、トイレに行く

実際には、コルセットをしたままトイレに行けるなら、問題ありません。
それでよいでしょう。

悪化する事もなく、実行できるのであれば、コルセットを着けたままのトイレ動作がベストなのは間違いありません。

もちろん、トイレ動作は行いにくくなりますが、コルセットを着けたまま排泄することができます。

しかし、コルセットをしたままだと、体幹を前に倒さない立ち上がりやしゃがみこみの動作となるので、注意が必要です。

便座カバーを開ける時も、背中を倒せないので、膝を曲げて便座カバーを開けるしかありません。

コルセットを着けた状態での動作は、不自然で難しくなりますので、難しいと感じた時は一人で無理をせず介助を頼むようにしてください。

その他 OPE後は、ベッド上での排泄になる可能性が多い

OPE後、1~2週間はベッド上での排泄になるでしょう。

直ぐに動いて良いという事にはなりません。

なので、2週間を目安にベッド上での排泄になる事が多いです。

さらに、その後も安静が強く求められる場合もベッド上の排泄になる可能性が高くなるでしょう。

夜間の頻尿がある場合は、おむつを使用したり、管を挿入したりして対処することもあります。

で、動けるようになれば、ポータブルトイレやトイレへの移動で行います。

つまり、動けるなら、ポータブルトイレや通常のトイレ動作になる。

という事です。

2 コルセットを装着したままトイレに行っても、患部への負担は少ない。

そもそもコルセットは、骨折部位を固定するための物なので、装着したままトイレに行って問題ありません。

コルセットを着けてトイレに行ったからと言って、そのまま患部への負担が増加するわけではありません。

ただし、コルセットを装着すると動作が制限され、下肢への負担が増して痛みをかんじちゃう。

みたいなことはあるかもしれません。

いままでの生活では行っていなかった動き方をしなければならなくもなります。

その場合は、動き方の練習を十分行ってからトイレに行くようにするといいでしょう。

なので、痛みがひどくなければ、コルセットをつけたままトイレもOKです。

3 コルセットをしたままトイレに行くなら、おむつよりも、リハパンとパットの方が良い

できれば、おむつよりも、リハパンの方が楽だと思います。

おむつと言えば紙製が主流ですが、最近ではテープ式とパンツ式があります。

おむつと言えばテープ式を指すことが多く、パンツ式のものはリハパンなどと呼ばれることがあります。

これどちらも大枠はおむつです。

テープ式おむつは、寝た状態での付け外しを想定したもので。

トイレで、立った状態での付け外しは、できなくはないですが、手間がかかります。

一方、リハパンは簡単に上げ下ろしができますので、トイレで排泄をしている人に適しています。

尿取りパッドは、必ず必要ということはありませんが、トイレでの排泄が間に合わないことがある人には重宝します。

尿が少し漏れただけのような場合は、パッドだけ交換すればよいので、無駄が少なくなります。

なので、トイレ動作の時はパンツ式おむつのリハパンが楽なのは間違いないかなと言えます。

4 コルセットは体幹の固定の為に使うのが目的 

理学療法士 イワモト
※ 理学療法士 イワモトの考え ※

「コルセットはしっかり装着しないと意味がないから、緩めないように」と医師から指示が出る時があります。

そうなると、看護師さんやスタッフは本当にしっかりと締めるようになります。

素直に言えない患者さんは、そのせいで苦しくなり、呼吸が浅くなってしまう人もいます。
(まぁ、これは個人的な感覚もありますが。)

医者から、しっかり締めないといけないと言われているので、呼吸が苦しいのも我慢しているわけです。

お腹も圧迫されているので、苦しい状態を我慢しちゃってるといえます。

これはやりすぎなんですが。

確かに「ゆるゆる」では効果がないのですが、締め過ぎて苦しいほどに強く締める必要もありません。

ここは適度な締め付け具合が必要になるところです。

大事なのは、背骨が固定されていればいいという話です。

極論、食事中やトイレ中において、患部に無理な動きが無いように、自分自身が体幹を固定しておけばコルセットなんていりません。

もし、自分の筋力も使って姿勢を保つ事ができれば、コルセットを緩めても良いわけですし。
コルセットなんていらない。です。

コルセットの目的は、体幹の筋力を使わなくても(意識しなくても)、体幹を固定できるようにするものです。

つまり、体幹の姿勢をコントロールできる状態では、コルセットに頼る必要がないのです。

いや、頼ってはいけないんです。

【体幹の固定の為に使う】という本質的な部分を理解すれば、柔軟性をもってコルセットを活用できると思います。

5 まとめ

今回は圧迫骨折後のコルセットとトイレについてお伝えしました。

圧迫骨折後のコルセットは、時期が来るまで着けっぱなしにするように指示を受けることもありますが、トイレは外して行った方が、安全で楽に行うことができる場合もあります。

もちろん、コルセットを着けた状態で行っても、患部の負担になることは少ないでしょう。

ただ、動作が制限されることによって、他の部位へ負担がかかったりする事があるので注意が必要です。

圧迫骨折後は、トイレに移動するまでに時間がかかるなどで、排尿が間に合わなくなることもあります。

そのような場合も想定して、リハパンと尿取りパッドを組み合わせるなど工夫をするとよいでしょう。

圧迫骨折後のコルセットは、トイレ動作に影響を与えるものです。

それぞれが安全かつ楽に行える方法を見つけてください。

今回の内容が少しでも参考になれば嬉しいです。

執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト

追記・編集:mamotte運営者 理学療法士 平林


理学療法士 平林
※ 編集を終えて・最後に ※

コルセットをしながらトイレに行くのって、大変そうですよね。

いちいち、外さなくてはいけないし。

本人も辛いだろうし、これがまた、利用者さんや患者さん本人で外す、着けるができなければ、それを解除するヘルパーさんも大変ですよね。

うん・・・・

なので、一番は、コルセットに頼らないでも大丈夫。

という体になる事でしょう。

でも、治療当初にコルセットを処方されてしまうので、コルセットがないと怖いとか、不安。

といった気持ちになってしまうのは当然なんですよね・・・

ぶっちゃけ、コルセットがない方がメリットは高いし、治療当初でもコルセットが適応にならない。

って人もいるのが実際です。

でも、コルセットを処方されるとせざるおえない。みたいな。

うーん。

一番は、コルセットをしないでも大丈夫!といった腰の強さを得るのと。

正しいコルセットの使い方を身に着けておくいいのかなぁと思う次第です。

本日も最後までありがとうございました。


寝る時にコルセットはしない方が良いという話。

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