※この記事はリハビリテーションの専門家で、理学療法士である運営者平林と、理学療法士イワモトの考えや意見をまとめて紹介しています。
なので、共感できる部分は共感して、納得できる内容は納得していただけると幸いです。
執筆者・運営者は、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)の国家資格を取得しており、実際に病院やクリニック、介護施設など様々な場所で現場で学んできています。
ですので、記事内で紹介している内容は、リハビリテーションの視点を持った国家資格者の視点からみた意見と臨床での事実を述べています。
それを踏まえて、記事の内容は自信を持って提供しています。
しかし、【内容が絶対正しい!】とは思わないでください。
というのも、世の中には、沢山の治療方法や治療の考え方があって。
- どれが正しくて、どれが間違っているのか?
- どれが自分に適している治療なのか?
個人的な意見も沢山あり、個人の解釈や価値観、考え方によって大きく違ってきます。
ですので、『絶対にコレが正しい治療方法だ!!』みたいな考え方はできなくて。
間違いなく言える事は、どんな治療においても、【実際に試してみないとわからないよ】。という事です。
【100%これが正しい】という治療方法は存在しません。
ですので、ここで紹介している内容も一人の理学療法士の意見である事を踏まえていただきたいと思います。
そして、この記事があなたの役に立てばうれしく思います。
1 トイレ利用時のコルセット対応について
コルセットを着用していると、トイレに行く際には少々苦労が伴います。
着脱に手間がかかる上、着用したままでは用を足すことが困難です。
医療の立場から見ると、骨折などの具体的な症状によって、コルセットの必要性は異なります。
時には「絶対に外してはいけない」という厳しい指示があることも。
この点について、理学療法士の観点から詳しく説明させていただきます。
方法① コルセットを外す
一般的に多くの医師がコルセットの常時着用を推奨していますが、トイレの際も例外ではありません。
できれば外さずに済ませたいものですが、実際にはコルセットをしていると動きづらく、不快感も伴います。
医師の指示がない限り、トイレの際くらいはコルセットを外しても問題ありません。
もし外したことで痛みが増す場合は、その動作が早すぎたと考えられます。
その際は尿道カテーテルの使用も選択肢の一つです。
方法② コルセットを装着したまま、トイレに行く
トイレでの動作は面倒ですが、理想を言えば外すことがベストです。
ただし、コルセットを着用したままでもトイレに行ける場合は、それが最良の方法と言えます。
問題なく実行できるのであれば、着用したままでも支障はありません。ただし、コルセットにより体幹の動きが制限されるため、便座の操作には工夫が必要です。
操作が難しいと感じたら、無理をせず助けを求めることが重要です。
その他 OPE後は、ベッド上での排泄になる可能性が多い
術後の初期は、多くの場合、ベッド上での排泄が必要になります。
しかし、時間が経てば徐々に動けるようになり、ポータブルトイレや通常のトイレへの移行が可能になります。
2 コルセット着用時の患部への影響
コルセットは骨折した部位を固定するために使われますので、着用したままトイレに行っても問題はありません。
コルセットをつけていても、必ずしもその部位に余計なストレスが加わるわけではありません。
ただし、コルセットをしていると体の動きが制限されるため、時には下半身に負担がかかり、痛みを感じることがあるかもしれません。
その結果、普段とは異なる動きをしなければならなくなることもあります。
そのような場合、トイレに行く前に適切な動き方を練習しておくと良いでしょう。
痛みがそれほど強くなければ、コルセットを着けたままトイレに行っても問題はありません。
3 トイレ利用時の最適な補助用品
リハビリパンツは通常のおむつよりも使いやすいと思います。
一般的におむつといえば紙製のテープ式が多いですが、最近はパンツ型のおむつも増えています。
テープ式おむつは主に寝ている時の使用を想定していますが、立っている状態での着脱は可能でも手間がかかります。
一方で、リハビリパンツとも呼ばれるパンツ型おむつは、着脱が簡単で、自分でトイレに行ける人に最適です。
また、尿取りパッドを使用する必要がないわけではありませんが、トイレに間に合わない場合に役立ちます。
少量の尿漏れがあった場合は、パッドだけを交換することで無駄を減らせます。
そのため、トイレの際にはパンツ型のおむつ、リハビリパンツの方が扱いやすいと言えるでしょう。
4 コルセットは体幹の固定の為に使うのが目的
「コルセットはちゃんと締めないと意味がないから、緩めないように」とよく医師から言われますが、それを聞いた看護師さんたちは、本当にしっかりと締めるようになります。
しかし、正直に言えない患者さんは、それで苦しくなって、呼吸も浅くなってしまう人もいます。(まあ、これは人それぞれですが。)
医師に「しっかり締めて」と言われているので、呼吸が苦しいのも我慢しています。お腹が圧迫されて、苦しいのを我慢していますが、これはちょっとやり過ぎかもしれません。
確かにゆるゆるだと効果がないですが、締め過ぎて苦しくなるほど強くする必要もありません。適度に締めることが大事です。
大事なのは、背骨がちゃんと固定されていればいいということです。実は、食事中やトイレの時みたいに、患部に無理な動きがなければ、自分で体幹を固定できればコルセットは不要です。
もし、自分の筋力で姿勢を保てるなら、コルセットを緩めても大丈夫です。
コルセット自体が不要になることもあります。
コルセットの本来の目的は、体幹の筋力を使わなくても体幹がしっかり固定できるようにするためのものです。
つまり、自分で体幹の姿勢をコントロールできる状態なら、コルセットに頼る必要がありません。
ですが、頼ってはいけません。コルセットを使う本質的な理由を理解すれば、もっと柔軟に使えるようになると思います。
5 まとめ:コルセット使用とトイレ利用のポイント
今回は圧迫骨折後のコルセット使用とトイレへの対応についてお話しました。
圧迫骨折を経験した後、長期間コルセットを着用することが推奨されることがありますが、トイレに行くときはコルセットを外すと安全で快適に動けることもあります。
コルセットをしたままトイレを利用する場合、患部に大きな影響は少ないと言われていますが、動きが制限されるため他の部位に負担がかかる可能性がありますので、注意が必要です。
特に圧迫骨折後は、トイレへの移動が遅れることがあり、場合によっては間に合わないことも。
そんな時はリハビリパンツや尿取りパッドを利用するなどの工夫が役立ちます。
圧迫骨折後のコルセットはトイレ動作に影響を与えるため、自分にとって安全で快適な方法を見つけることが大切です。
この情報が少しでもお役に立てば幸いです。
執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト
追記・編集:mamotte運営者 理学療法士 平林
コルセットをしながらトイレに行くのって、大変そうですよね。
いちいち、外さなくてはいけないし。
本人も辛いだろうし、これがまた、利用者さんや患者さん本人で外す、着けるができなければ、それを解除するヘルパーさんも大変ですよね。
うん・・・・
なので、一番は、コルセットに頼らないでも大丈夫。
という体になる事でしょう。
でも、治療当初にコルセットを処方されてしまうので、コルセットがないと怖いとか、不安。
といった気持ちになってしまうのは当然なんですよね・・・
ぶっちゃけ、コルセットがない方がメリットは高いし、治療当初でもコルセットが適応にならない。
って人もいるのが実際です。
でも、コルセットを処方されるとせざるおえない。みたいな。
うーん。
一番は、コルセットをしないでも大丈夫!といった腰の強さを得るのと。
正しいコルセットの使い方を身に着けておくいいのかなぁと思う次第です。
本日も最後までありがとうございました。
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mamotteライターで理学療法士のイワモトです。
圧迫骨折の治療で、コルセットはほぼ処方されます。
コルセットを着けると出てくる問題点がトイレについてです。
コルセットをしながら、トイレは辛いし、もしくは、トイレの度に外す、着けるをしなくてはいけないので手間になります。
コルセットをしている人にとてトイレ動作は、悩みの種です。
単純にトイレに行く際に、コルセットを外す事をすれば問題ないと思いますが。
面倒な事はしたくないのが普通だと思います。
そこで今回は、【圧迫骨折後でコルセットとトイレ問題】をテーマに記事にしました。
この記事を読めば
◎コルセットを装着している場合のトイレ問題についての悩みが少しでも解決に近づくでしょう。
少しでもあなたの役に立てばうれしいです。
では、本日もよろしくお願いいたします。