脊柱管狭窄症の手術後に歩けない人もいる。その理由を紹介する。

脊柱管狭窄症の手術後に歩けない

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理学療法士 イワモト
こんにちわ。

mamotteライターで理学療法士のイワモトです。

脊柱菅狭窄症に対する手術を行った後、「歩けない」という状態になることがあります。

「手術したのになぜ?」だ・・・・と感じてしまう人もいるかもしれません。

今回は脊柱菅狭窄症術後の歩けない症状について、その原因をお話します。

この記事を読んで得られる事

この記事を読めば、

◎ 脊柱管狭窄症の手術に対する、適切なリスクを知る事ができます。

脊柱管狭窄症の手術を考えている方の参考になれば幸いです。

では、本日もよろしくお願いいたします。


理学療法士 平林
※この記事はリハビリテーションの専門家で、理学療法士である運営者平林と、理学療法士イワモトの思考と考えを交えて紹介しています。

執筆者・運営者は、理学療法士の国家資格を取得して、実際の現場で学んでます。

記事内で紹介している内容は、理学療法士の視点を持ったセラピストの意見です。

共感できる部分は共感して頂き、納得できる内容は納得していただけると幸いです。

また、記事の内容は自信を持って提供していますが、【内容が絶対正しい!】とは思わないでください。

世の中には、沢山の治療方法、治療スタイルや考え方があって。

個人的な意見や見解も沢山あり、どれが正しくて、どれが間違っているのか?

これは、個人の解釈によって大きく違ってきます。

ここで言えるのは、実際に試してみないとわからない。という事です。

【100%これが正しい】という意見はないと思っています。

人それぞれの見解があるので、ここで紹介している内容やお話も個人の理学療法士としての意見である事を踏まえていただきたいと思います。

そして、この記事があなたの役に立てば幸いです。

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1 脊柱管狭窄症の手術後に歩けない人もいるのはなぜか?

手術後に歩けない状態になってしまう可能性として、大まかに3通りがあります。

①手術前からすでに歩行困難を生じていた。術後も症状が改善せず、歩行困難が続いている

②手術直後から症状が悪化して、歩行困難になった

③術後しばらくは良くなったが、そのうちに歩行困難になった

 

という事が言えます。

①手術前からすでに歩行困難を生じていた。術後も症状が改善せず、歩行困難が続いている。

手術前に重度の歩行障害を生じていた場合は、すでに神経が不可逆的変性(永久に回復しない状態)をおこしていることがあります。

神経はある程度の圧迫であれば、神経は回復すると言われています。

しかし、ある一定以上の圧迫が長期に渡って生じていた場合などでは、神経の回復は難しくなります。

このような場合では、手術で神経への圧迫を取り除いても、神経が回復しないため、歩行の状態が改善しないことがあります。

②手術直後から症状が悪化して、歩行困難になった。

手術には避けられないデメリットがあります。

神経への圧迫を取り除く手術を完璧にミスがなくても、神経へのダメージを生じることがあります(例えば、手術に使用する道具で神経を切ってしまうようなことはなくても、触るだけでもダメージを生じてしまうなど)。

これは、手術前には予想できない要素も多くあって、やってみなければわからないという部分でもあります。

このようなデメリットを生じた場合、神経はダメージを受けることとなって、術前よりも麻痺が悪化するなどして、歩行障害を生じることがあります。

手術を受ける場合は、必ずこのようなリスクがある(ゼロではない)ことを理解しておく必要があります。

③術後しばらくは良かったが、そのうちに歩行困難になった

脊柱菅狭窄症の手術は、1回行えば一生症状が悪化しないというものではありません。

他の部位で同じような狭窄が進行していくこともあります。

しばらく症状が改善していても、そのうちに神経への圧迫が始まれば、また症状が悪化し、歩行障害が生じることもあるのです。

場合によっては、再手術が必要になることがあります。

脊柱菅狭窄症の手術は、神経への圧迫を開放するために、骨の一部を削り取るなどが行われます。

その結果、腰椎の安定性が低下してしまうことがあります。

別の部位の骨まで削ることになると、腰椎が非常に不安定になることもあるので、その場合は、腰椎の不安定性を解消するために、金具(インプラント)を使って、腰椎を固定する手術が必要になる場合もあります。

以上、3つの可能性があります。

2 凄い医者でも、手術後は良くなるとは限らない現実

脊椎手術の名医と呼ばれる医師もいます。

そのような医師は、高い専門技術と知識を持っているでしょう。

例えば、内視鏡を使った手術などでは、専門的な研修の終了やある一定以上の経験も必要となります。

高い技術を持った医師は、難しい手術をミスなく行うこともできます。

しかし、それでも脊柱菅狭窄症の症状を必ず改善できるわけではありません。

神経へのダメージが大きい場合は、医師の腕をもってしても回復させることができないかもしれません。

手術が上手にできたとしても、脊柱菅狭窄症の術後に残る症状が変わらない。

という可能性はゼロではありません。

どんな名医が行ったとしても、手術を失敗しなかったとしても、症状が改善しない場合もあるのです。

これは、頭の片隅に必ずおいてほしいと思います。

3 やはり、手術は最後の最後の手段と考えてほしい!!(個人的な想いです)

手術には必ずリスクがあります。

脊柱菅狭窄症は、神経に関わる部分でもあるため、運悪くデメリットの要素が多くなれば、歩行障害が強くなる危険性もあります(多くはありませんが)。

なので、手術による方法は最後の手段と考えて、できるだけリハビリなどの保存療法をしっかりと行うことで対策するのがいいと思っています。

けっして放置せず、できるだけ早期から対策を講じることが大切です。

最後の手段とは言っても、運悪く手術が必要になることもあります。

このような場合、必要以上に先延ばしにすると、術後の回復が悪くなることがあります。必要な場合は素早く決断して、手術を受けるという判断も大切になります。

そのあたりは、医師とも相談して、ベストな時期を選択するようにしましょう。

4 脊柱管狭窄症は予防できるよ。と言う話

理学療法士 イワモト
※ イワモトさんの意見・考え ※

脊髄損傷を聞いたことがあるでしょうか。

これは、事故などで起こることが多いもので、歩く事が難しくなることもあります。

交通事故など、背骨に大きな力がかかるような場合は、脊髄が瞬間的に損傷を起こしてしまいます。

脊柱菅狭窄症は、交通事故のように瞬間的に起こるものではありませんが、時間をかけて脊髄損傷と同じような状態にもなる可能性があります。

しかし、事故と違って、予め予防対策を行うことができます。

完全な予防はできないとしても、腰への負担を下げることで、症状の悪化スピードを減速させたり、手術を避ける取り組みはできます。

手術の技術や安全性は高いですが、それでもまだ、手術のリスクをゼロにすることはできません。

ここで伝えたい事は、脊柱管狭窄症は予防をする事ができるし、手術のリスクをさける事もできる。

という事です。

今から適切な予防の取り組みをして、脊柱管狭窄症の予防をしましょう。

5 まとめ:脊柱管狭窄症の手術リスクを正しく知って、しっかりと考えよう

今回は、脊柱菅狭窄症の術後に歩けない人もいる。というテーマでお話しました。

①術前から歩行障害がある場合

②手術の影響で症状が悪化する場合

③術後しばらくして再発する場合

 

上記3つのパターンで術後に歩けない状態になることがあります。

これらは、手術のミスが原因ではなく、避けることのできない理由によって起こるものです。

脊柱菅狭窄症の手術は、最悪の状態を避けるためという意味合いが強く、症状を必ず改善させるものではない事が多いです。(すべてがそうとは限りませんが)

手術を受ける場合は、手術の意味や起こり得る症状についてよく理解しておくことが重要だと思います。

なので、手術は最手段と考えて、できるだけ早めにリハビリなどの対策を行うといいでしょう。

本日も最後までありがとうございました。

執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト

追記・編集:mamotte運営者 理学療法士 平林


理学療法士 平林
※ 編集を終えて・最後に ※

脊柱管狭窄症の手術をして、歩けなくなったという人は少なからずいます。

【手術をしてから歩けなくなった】という解釈をどこまでするのかは難しい部分ではあるのですが。

・手術をしても、実際に良くならなかった。
       ↓
その結果、良くなったと感じていないので、手術前よりも、歩けなくなったと感じてしまっている。

という場合もあるでしょう。(これは、手術によって改善を期待したが、結果的に良くならなかったので、気持ちのギャップが生じてしまったとも考えられるでしょう)

その中で、手術を必要な人がいるのも事実です。

手術が良い・悪い訳ではなくて、本当に今の自分の症状に手術が必要であるのか?

この事を考えてほしいかなと思います。

その上で、リスクを知って、検討した中で手術の判断をする。

このような考え方をもつといいのではないでしょうか。

参考になれば幸いです。

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