※この記事はリハビリテーションの専門家である、理学療法士2名の思考と考えを交えて紹介しています。
内容は絶対ではありませんが、国家資格を取得しており。
学んできた経験があります。
ですので、信憑性や信頼性は間違いない部分もあります。
しかし、個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。
共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して頂けたら嬉しいです。
ですので、この記事の内容が絶対正しい。
とは思わずに、リハビリテーションの専門家の意見や見解である。
というように捉えてほしいと思います。
この記事があなたの参考になれば嬉しいです。
是非、宜しくお願いいたします。
こんにちわ。
mamotteライターで理学療法士のイワモトと運営管理者の理学療法士の平林です。
「腰が痛いなぁ・・・」
「なんか、腰に違和感を感じるな・・・・」
「最近、腰が腰重い、だるい・・・・」
「足、腰にしびれや違和感を感じる」
など。
もしかしたら、腰痛かも・・・って感じた時があるでしょう。
あなたは、このような時にどう感じますか?
- 腰になにか原因がある腰痛だと思う
- 腰以外に原因があるかもしれない
- なにかの病気なのかなぁ・・
というように、不安になるのではないでしょうか。
初めての腰痛は不安になるものです。
なにが原因で、なにが起きているのか。
心配になるし、気になる事でしょう。
腰痛の原因って、80%が原因不明と言われている中でも、原因が明確な場合もあります。
そこで、今回は腰痛が起こる病気についてお伝えしたいと思います。
- 腰痛の原因として、考えられる病気
- 腰痛の時はどこに受診するのがいいのか?
- 腰痛は自分で治せる
- なぜ、朝は腰が痛いのか?
という4点を含め、紹介したいと思います。
この記事を読んで頂くと、腰痛が起こる可能性のある病気を知ることができるでしょう。
内容を理解していただき、あなたの腰の痛みに役立て頂けたらと思います。
是非、よろしくお願いいたします。
目次
1 腰が痛い時に考えられる病気とは

腰痛は腰椎(ようつい)や腰部の筋肉が原因で起こることが多いと言われています。
しかし、
内臓の病気などが原因で起こることもあるのです。
そもそも腰痛は原因がわからないことが多く(85%程度)、内臓器官やその他の要素が原因の場合もあるのです。
全体的な割合は少ないですが、命にかかわる場合も少なからずあります。
なので、
腰痛以外に症状がないかを注意する必要があるでしょう。
では、これより、紹介していきたいと思います。
〇脊柱(脊椎)由来
腰椎椎間板症 (ようついついかんばんしょう) |
椎間板が損傷して痛みを生じます。 遺伝の影響もあります。 |
腰椎椎間板ヘルニア (ようついついかんばんヘルニア) |
椎間板の中の髄核(ずいかく)が飛び出し、神経を圧迫します。 坐骨神経痛を起こすことが多く、腰痛を起こすことは意外と少ないです。 |
変形性腰椎症 (へんけいせいようついしょう) |
高齢者に多い疾患です。 腰椎が変形することで痛みを生じます。 |
脊柱管狭窄症 (せきちゅうかんきょうさくしょう) |
高齢者に多いです。 坐骨神経痛や間欠性跛行(かんけつせいはこう)が特徴的です。 ※ 間欠性跛行 ※ →しばらく歩くと足の痛みやしびれが強くなり歩けなくなる。 が、しばらく休むとまた歩けるようになるという症状。 |
腰椎分離症 (ようついぶんりしょう) |
腰椎の疲労骨折で痛みを生じます。 激しいスポーツなどで起きます。 |
腰椎すべり症 (ようついすべりしょう) |
分離した腰椎が滑ることで痛みや坐骨神経痛を起こすことがあります。 腰椎の分離がなくても滑ることがあります。 |
脊椎外傷(骨折、捻挫など) (せきついがいしょう) |
スポーツや転落、転倒などによるけがです。 強い力がかかって椎骨が折れたり、椎骨間の関節に捻挫を生じたりして痛みを起こします。 |
脊柱靭帯骨化症 (せきちゅうじんたいこっかしょう) (後縦靭帯骨化症など) |
靭帯が骨に変化し、脊髄を圧迫するという難病の一種です。 痛みや神経の症状が出ます。 |
腰部筋筋膜損傷 (ようぶきんきんまくせいそんしょう) |
筋肉に強いストレスがかかり、筋肉に痛みが起こります。 重労働やスポーツなどで起こる、腰痛の原因として比較的多いものです。 |
脊椎腫瘍 (せきついしゅよう) |
骨が破壊されたり、神経が圧迫されたりします。 脊椎が原発の場合もありますが、その他のがんの転移の場合もあります。 |
脊椎感染症(化膿性脊椎炎など) (せきついかんせんしょう) |
抵抗力が下がっている場合などに細菌感染を生じるものです。 結核菌に感染する場合もあります。 |
骨粗鬆症 (こつそそしょうしょう) |
高齢女性に多いです。 骨がもろくなり腰椎圧迫骨折の原因となります。 |
仙腸関節障害 (せんちょうかんせつしょうがい) |
仙腸関節は骨盤の仙骨と腸骨の間にある関節です。 出産後などに障害を起こすことがあり、痛みの原因となります。 |
梨状筋症候群 (りじょうきんしょうこうぐん) |
坐骨神経が梨状筋(りじょうきん)により圧迫され、坐骨神経痛の原因となります。 |
〇神経由来
脊髄腫瘍など (せきずいしゅよう) |
脊髄(腰髄)に腫瘍ができた場合、坐骨神経痛や腰痛を生じる場合があります。 |
〇内臓由来
腎結石 (じんけっせき) 尿路結石 (にょうろけっせき) 腎盂腎炎 (じんうじんえん) |
などの症状が伴っている場合は泌尿器疾患の可能性があります。 尿路結石の場合は激痛を伴うことがあります。 |
膵臓疾患 (すいぞうしっかん) |
食事や飲酒の後など、飲食に関係して腰痛が起こることがあります。 |
十二指腸潰瘍 (じゅうにしちょうかいよう) |
空腹時にみぞおちや背中の右下側に痛みを生じます。 食事を摂ると症状が軽減します。 |
婦人科系疾患 (子宮内膜症、卵巣腫瘍など) (しきゅうないまくしょう、らんそうしゅようなど) |
などの症状を伴う場合は婦人科系疾患の可能性があります。 |
〇心臓・血管系由来
腹部大動脈瘤 (ふくぶだいどうみゃくりゅう) 解離性大動脈瘤 (かいりせいだいどうみゃくりゅう) 心筋梗塞 (しんきんこうそく) |
心疾患では背中の痛みに加えて、息切れを感じたり、脈拍数が上がったりすることがあります。 解離性大動脈瘤では突然起こる背中の痛みやショック症状(急激な血圧低下)を起こす可能性があります。 また、 症状が進むにつれて、痛みが胸から腹、さらに脚へと移動していく特徴もあります。 命にかかわる病気です。 緊急の処置が必要です。 |
〇心因性
うつ病 ストレス 解離性障害(ヒステリー) |
骨格系、内臓などに異常がない場合、心因性の可能性があります。 現代に多い精神的ストレスは脳の正常な働きを妨げ、通常は感じない腰痛を感じさせることがあります。 慢性腰痛の原因の一つです。 |
如何でしょうか?
是非、参考として役立てていただけたらと思います。
2 腰が痛い時に受診する科はなに?

ここでは、腰が痛い時に受診する科を紹介したいと思います。
まず、明らかに原因がわかっている場合や原因がわからない場合でも、整形外科に受診するのがいいでしょう。
2-1 一先ず、整形外科を受診しよう
腰が痛い、足がしびれる、違和感があるなどの症状であれば、通常は整形外科が良いでしょう。
腰の痛みはそれほどではないけれど、坐骨神経痛がある場合も整形外科が第一選択となります。
整形外科は、腰痛の導入科とも言えるでしょう。
ここで、腰痛の原因を検査して、特定していきます。
で、それでも解決しない場合に、他の原因要素を疑います。
こうすることで、複合的な腰痛の原因も解明できるのです。
2-2 次に受診するべき診療科について
その他、腰痛を生じる病気は様々なものがあります。
多くの場合は初診時に問診を受けて、適切な診療科に案内される事が多いでしょう。
総合診療科のある病院では、総合診療科で最初診察を受け、最適な診療科に転科するという方法があります。
腰痛に加えて、他の症状が顕著にある場合は可能性のある病気を想定して診療科を選択することも可能です。
血尿がある、排尿時の違和感がある |
→ 泌尿器科 |
空腹時の痛み、飲食で腰痛が生じる |
→ 内科(消化器系) |
月経の異常、下腹部の痛み |
→ 婦人科 |
胸の痛み、脈拍上昇、血圧低下 |
→ 循環器、心臓外科のある救急病院 |
強い精神的ストレス |
→ 心療内科、精神科 |
などが参考として言えるでしょう。
3 腰が痛いのは自分自身でも治せる

また、一つ言いたいことは、腰の痛みは自分で治せる。
という事です。
すべての腰痛というわけにはいかないのですが、自分で腰痛は治せるのです。
むしろ、比較的症状の軽い腰痛は自分で治していく必要があります。
自分で知っているので、予防にもなるし、何よりも腰痛に対しての知識が身につくので、腰痛になる可能性は低いでしょう。
ただし、
腰痛には病気が隠されていることもあるので、自己判断は危険をともなう場合がある事も覚えてほしいと思います。
診断の結果内臓などに異常はなく、一般的な腰痛であることがわかれば、あとは自分の努力で改善させていきましょう。
姿勢が悪い、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を取っている、物を持ち上げる機会が多い。
など。
腰部に負担がかかりすぎて痛みが出ている場合は、自分で改善させる可能性が高いと思います(その他の場合でも改善の可能性はあります)。
姿勢の悪さは椎間板や腰椎周囲の筋肉などの組織にストレスをかけ、腰痛の原因となります。
このような場合、姿勢を改善させることで腰痛は軽減します。
長時間同じ姿勢を取っている場合も腰痛を引き起こします。
これは、腰の一部分にストレスがかかりやすい事が原因です。
なので、姿勢を定期的に変えたり、時々体操を取り入れたりするのが必要になります。
また、腰痛対策クッションが効果的な場合もあります。
物を持ち上げたり運搬したりすることが多い方は、動作の仕方を変えて、腰への負担を軽くしましょう。
そうして、腰痛の軽減を目指します。
また、
物を持ち上げるときは必ず膝を曲げて、腰を落とし、物と体の距離が離れないようにして脚の力で持ち上げます。
上半身を起こして(背筋で)持ち上げないことです。
腰痛ベルトやコルセットの使用なども改善法の一つなので、試してみるのもいいでしょう。
腰痛を改善させるための絶対的な方法なんてありません。
いくつかの腰痛対策、治療方法を組み合わせるなどの工夫をして、自分に合う方法を見つける必要があると思うんです。
是非、この意識をもってほしいなと思います。
4 朝に腰痛が多いのはなんで?

あなたは、朝起きた時に腰の痛みを感じることが多くありませんか?
朝起きたときに腰痛を感じることはよくあることです。
むしろ、朝に腰が痛いという人の割合の方が多いでしょう。
長時間寝たときは特に痛みの出やすい事実があります。
その理由として、まず長時間同じ姿勢を取っていることがあげられるでしょう。
特に寝返りの回数が少ない場合、同じ姿勢の時間が長くなりますから、より腰痛を起こす可能性が高くなると考えられます。
体が固い、寝返りをするスペースが少ない、寝具の硬さの問題(体が沈み込むなど)、筋力の問題など条件が重なると寝返りの回数が減ると予想されます。
また、
就寝時は動きが少なく、代謝も下がっていますから、血液の循環も低下傾向にあるでしょう。
この点も腰痛と関係している可能性があります。
ストレッチを継続的に行って、
- 柔軟性(体幹、股関節など)を高める
- 体が沈み込むような布団を使わない
- 枕の高さを工夫する
- 体が冷えないようにする
などして寝返りのしやすい環境を作ってあげると、朝の腰痛は軽減するのではないでしょうか。
一度、試してみるのもいいかなと思うわけです。

5 まとめ
腰痛は腰だけが原因ではなく、内臓などが原因となることがあります。
腰痛以外に気になる症状がある場合は早急に受診されることをお勧めします。
通常の腰痛であれば、運動療法、生活動作の改善などで改善させることも可能です。
痛みを感じたら無理をせず、原因と対策を知って実行しましょう。
すべての病気に言えることですが、早期治療が大切です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆様のご健康をお祈りいたします。
執筆:mamotteライター理学療法士 イワモト
追記・編集:mamotte運営管理者 理学療法士 平林

※ 編集を終えて:最後に ※
腰痛の原因は考えると沢山の要素が言えます。
なので、
腰そのものが原因の場合もあれば、内臓器官が原因の場合もあるでしょう。
腰の痛み一つとっても、原因をみつけだすのは難しいのです。
腰と内臓器官の複数の要素が原因になっている。
という場合ももちろんあります。
なので、一つ、一つ、原因をあぶりだしていく事が必要になるでしょう。
『腰痛の原因はこれだ!!!』
という決め付けはせず、客観的に何が原因であるのか!!
これだけを考える必要があると思うのです。
参考になれば嬉しく思います。


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※ 理学療法士イワモトの意見 ※
腰痛は、内臓などの病気の場合を除くと、多くの場合腰に物理的なストレスが強くかかることで起きているようです。
私が勤務していた介護施設では、移乗介助やおむつ交換などが原因で、多くの職員が腰痛を持っていました。
私の場合は年齢的なものもあってか、最終的には膝までやられました。
大人の職場だけでなく、スポーツの本格化によって子供たちの腰痛も増えています。
腰椎分離症をおこしたり、腰椎椎間板ヘルニアを発症したりすることまで起きています。
健康のためのスポーツとは言えず、将来ある子供たちのためになってないと感じることもあります。
腰痛を感じ始めた方は、腰にストレスがかかっていると思いますので、原因を突き止めて早めの対策をお勧めします。
腰椎椎間板ヘルニアなどを発症して坐骨神経障害が起こると、さらに厄介になってしまいます。
腰痛は一時的なもので、そのうちに治るだろうと思い込んで、同じ生活を続けていると悪化してしまうこともあります。
無理をしないで早めに痛みを取るように心がけましょう。
特に椎間板の障害(椎間板ヘルニア含む)は遺伝の影響があります。
親、兄弟に椎間板ヘルニアの方がいらっしゃる場合は特にお気を付けください。