私達は国家資格を取得しており、実際の現場で学んできています。
ですので、信憑性や信頼性は間違いありません。
共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して欲しいと思います。
で、一番伝えたい事は、【この記事の内容が絶対正しい!!】とは思わないでください。
という事です。
記事の内容は自信を持って提供していますが、医療の世界は個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。
ですので、一つの理学療法士の考えである。と捉えて欲しいです。
この記事があなたの役に立てばうれしいです。
では、宜しくお願いいたします。
1 寝違えはなぜ起きるのか?
では、寝違えが何故おきるのか?
述べていきますね。
1-1 寝違えが起きる原因を解説
寝違えの原因について、ある一つのものが特定されているわけではありません。
なぜ特定されないかというと、現在(2019年)の検査や画像(レントゲン写真など)では、異常を見つけることができない(難しい)からです。
しかし、特定することはできなくても、ある程度の原因は考えられています。
以下に、その考えられている要因を紹介していきます。
① 睡眠時の姿勢が不自然である
寝ている時の不自然な姿勢 ↓ 首への物理的なストレス ↓ 血管の圧迫やその他の組織の圧迫・伸長など ↓ 循環障害・筋肉の微細損傷(肉離れ)など |
この結果、首に痛みが発生する。
という考えです。
② 日中の首への負担が大きい
長時間の同じ姿勢、下向きでの作業など、首への負担 ↓ 頸椎の後ろ側にある椎間関節の炎症(関節包など)、筋肉の疲労、椎間板の変性 |
この結果、首に痛みが起きる。
という考えです。
③ 急な運動
普段しない運動をする ↓ 首の筋肉が痙攣する |
急激な首への刺激によって、痛みが生じてしまうといった考えです。
④ 姿勢・生活習慣の悪さ
姿勢の不良や運動不足が慢性化 ↓ 筋膜の滑走性・伸長性の低下 ↓ 筋膜性疼痛 |
筋肉由来による痛みが生じてしまうという考えです。
⑤ 首周囲の筋肉の柔軟性低下
筋肉の柔軟性低下 ↓ 筋肉の断裂を起こしやすくなる |
以上のようなことが原因として考えられます。
しかし、原因はどれか1つということではなく、これらがお互いに影響しあって、複合的に生じている可能性もあります。
なので、寝違えの解決には、これらの要素を一つ一つ、解決させる必要があるのです。
1-2 そもそも、寝違えってなに
寝違えとは、一般的には、寝方が悪くて首や肩、腕の筋を傷(痛)めることと解釈されています。
国語辞典などでは、このように表現されていることが多いようです。
寝て起きた時に起こる痛みの総称で、首以外が痛い場合も、寝違えと表現して良いです。
寝違えはよく用いられる表現ですが、診断名ではありません。
診断名としては、頸椎捻挫などの名称が使用される事が多いでしょう。
しかし、むち打ち症などにおいても、同じ頸椎捻挫という診断名を使われることもあるため、臨床的には寝違えと言ってもらった方が状況は良く伝わるかとは思います。
2 寝違えは治るのか?
一般的に、寝違えは自然に治るとされています。
数時間から、遅くとも数日中には軽快するのが多いです。
特別な治療をせず、日常生活を送っていく中で症状が軽減して、改善する人もいます。
しかし、痛みが数日中におさまらない場合もあるのは事実です。
というのも、起きた時、首の痛みがすべて寝違えとは断言できないからです。
何らかの病気による首の痛みが、たまたま起床時に起こったということも考えられます。
痛みが数日で治まらない場合は、寝違えではない可能性を考えて、整形外科やリハビリを受診しましょう。
(まぁ、病院に行ったからと言って、必ず治るものではありませんが、リハビリなど、首の体操をする事で治る可能性は高くなります。ですので、首の体操を取り入れるのは大切だと言えます。)
3 寝違えによる首の痛みを治す方法を紹介
寝違えの症状は様々で、軽症であれば、特に生活に支障をきたさない場合もあるでしょう。
しかし、症状が強い場合は、痛みで首が動かせなくて、日常生活も辛くなるでしょう。
このような場合、安静とか何もしないというよりは、積極的に治す為の治療をしましょう。
ここで、いくつかの治療法をご紹介します。
では、紹介していきます。
① 安静にする。(痛みが我慢できない場合)
積極的な治療といいつつも、安静にする。
と述べましたが、ここでの安静にする。
というのは、痛みが我慢できない場合に一先ず、安静にする。
という意味です。
ストレッチなどを行わず、痛みが生じる方向へ極力動かさないように努力します。
筋肉を傷めている(肉離れなど)場合は、初期には動かし過ぎない方が早く回復するからです。
しかし、痛みが落ち着いてきたら、どんどん動かしていきます。
ですので、安静といっても、痛みが一旦引く、落ち着くまでの安静という意味です。
このように解釈をしていただけたらと思います。
では、次にいきます。
② 投薬
投薬も考えとしては、アリでしょう。
という事で、薬の力を使って、一旦痛みを感じなくさせましょう。
という考えです。
という発想で使って欲しいと思うのです。つまり、投薬に依存してはいけません。という事を伝えたいと思います。
これは、医師の指示のもと行われますが、湿布(薬用)、塗り薬、鎮痛剤や筋弛緩剤などが有効な場合があります。
痛みが強い場合、局所麻酔(ブロック注射)を行うこともあります。
③ ストレッチ
筋肉や関節に損傷などが無く、血液の流れが悪いなどがある場合や筋膜の滑走性が低下している場合は、ストレッチも効果あります。
筋肉を傷めている場合は逆効果となるため、痛みを我慢してのストレッチは行わないようにしましょう。
④アイシング(アイスマッサージ)
痛みの場所を冷却することで、痛みが抑えられる感じを得るでしょう。
冷やすのも効果はあります。
しかし、やりすぎには注意が必要です。
⑤ マッサージ
筋肉に断裂などがある場合は辞めた方がいいですが。(とは言っても、一般的に断裂はわからないと思うので、マッサージで痛いと辞めましょう)
筋肉の緊張や循環障害などが原因である場合は、効果があります。
痛みがつよくならない範囲の力で行うのがbestでしょう。
軽く、さするくらいでも効果的です。
⑥ その他
やや特殊ですが、エコーを使用しながら、生理食塩水などで筋膜をリリースする「ハイドロリリース(Hydrorelease)」という治療法もあります。
やってみないと効果がどのくらいあるかはわかりませんが。
4 枕を無くしたら、寝違えが治った。という話
寝違えを一発で治る方法があればよいのですが、無いに等しいでしょう。
一発で治ったとしても、それは、あなたが治っただけで、万人に必ず適している。というわけではないので。
特段あるわけではありません。
というのが答えになるでしょう。
で、自分で治そうとするのにも限界があります。
経験的には、下手にマッサージやストレッチを行うよりも、何もしない方が良いと感じています。
ただし、アイスマッサージ(アイシング)は、寝違えにも効果的だとは思います。
気持ちいいし、痛みが一時的にでも引くので。
また、私は、首・肩こりから頭痛を起こすタイプでした。
私の場合、一旦頭痛が始まってしまうと、ストレッチ、マッサージ、肩こり体操などをしても全く効果がありません。
なので、痛み止めに頼ることにしちゃっておりました。
というのも、痛み止めを服用すると、確実に痛みが止まったからです。
しかし、寝違えに対する痛み止めの使用には注意が必要です。
というのも、痛みが止まは、薬の力で痛みを感じないようにさせているだけなので。
痛みを感じていない時に、首の傷めたところを動かしてしまって、さらに悪化させてしまう可能性があるからです。
つまりは、あなたも、医師から必要に応じて痛み止めが処方される場合もあるかもしれませんが、痛みが止まったからと言って、首に負担をかけないように注意するほうがいいでしょう。
で、大切なのは、寝違えが完全に治った後の対策です。
同じ生活を繰り返すと、再発の可能性があります。
私は最近になって、悩みであった頭痛や寝違えを起こさなくなりました。
これらを予防できるようになった理由としては、いくつかあって。
首周囲のストレッチをしたり、良い姿勢を意識するようになったからだと言えます。
また、睡眠時間を延長したことや、枕を使わなくなったことも影響しています。
首・肩に負担のかかる作業は減っていないし、不自然な格好で寝てしまう事が多い環境でも改善しているので、寝違えの予防は可能であると思っています。
ついては、なので、寝違いを繰り返している場合は、姿勢の改善や首の柔軟性を高めることから試してみるとよいのかもしれません。
で、枕の要・不要については意見が分かれるところです。
枕は、側臥位(横向き)の時は良いのですが、背臥位(上向き)では良くないという考え方もあります。
私は長年枕を使用してきたためか、初めは、枕なしではしっくりこない状態でした。
なかなか外すことはできませんでした。
しかし、徐々に枕なしにも慣れてきたので、枕なしで仰向けで眠れるようになりました。
これも首にとっては良かったのかなぁと思っています。
なので、あなたも枕の高さとか使い方を工夫してみるのも悪くはないでしょう。
5 まとめ
今回は、首に起きる寝違えについてお伝えしました。
寝違えの原因は特定されませんが、不自然な姿勢での就寝や首にかかるストレスなどによって、筋肉や関節などに痛みを生じていると考えられています。
寝違えは、大体が、治療をしなくても自然と治ります。
しかし、数日以上経過しても軽快しない場合は、病気の可能性もあるので、診察を受けた方が良いでしょう。
治療法としては薬物療法、ストレッチ、マッサージなど様々な方法がありますが、その人の症状に適した治療法を選択する必要があります。
というのも、不用意なストレッチは、症状を悪化させてしまう危険性があるからです。
実施してみて、痛みが強くなる場合は、安静にする方向性で対処を行った方が、早く良くなる場合もあります。
寝違えは、日々の対策で予防できる可能性もあります。
首のストレッチを行って柔軟性を高め、姿勢を改善する事で、首へのストレスを軽減するなどの対策を行ってみては如何でしょか。
今回の話があなたの役にたてば幸いです。
執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト
追記・編集:運営者 理学療法士 平林
寝違えは誰にでも起こる可能性がありますよね。
朝起きたら、首が痛い・・・動かない・・・
どうしよう・・・
って感じる事でしょう。
なってしまうと、ホント辛いですよね。
当然、なんとかしたいと思う事でしょう。
でも、寝違えを治す方法は、人それぞれです。
やってみないとわからないのが治療です。(これ、どんな痛みや治療においても言える事なのですが・・)
圧倒的に良くなる方法もありますが、100%治るとは断言できません。(残念ながら・・・)
なので、安静にしたり、マッサージを試してみたり、ストレッチを試してみたりなどして。
自分に適した方法を見つけるほかありません。
なので、どんな方法でも良くなればいいと思います。
色々と試してみて、あなたの寝違えが治れば嬉しく思います。
本日も最後までありがとうございました。
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mamotteライターで理学療法士のイワモトです。
あなたは「寝違え」になった事はありますか?
きっと一度はあるのではないでしょうか?
朝起きた時に首が痛い、曲がらないなどは「寝違え」と言われています。
実際に多くの方が経験した事がある状態でしょう。
この寝違え、なぜ起きるのでしょうか?
詳しいことは、知られていない現状があります。
という事で今回は、【寝違え】をテーマにしました。
この記事を読めば、
◎ 寝違えの解決方法について知れる。
といったメリットがあります。
寝違えで辛さを感じているあなたの参考になるように執筆しました。
一先ず、最後まで読んでやってください。
きっと参考になると思います。
では、本日も宜しくお願いいたします。