手術だけではない:脊柱管狭窄症のためのリハビリを中心としたアプローチ

脊柱管狭窄症の治療にはリハビリが必須

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理学療法士 イワモト
こんにちわ。

mamotteライターで理学療法士のイワモトです。

脊柱管狭窄症にリハビリは間違いなくやった方がいいです。

今回はその理由を5つ紹介したいと思います。

治療法は、世の中に沢山ありますが、何故リハビリが必要なのか?

この点について考えてみました。

この記事を読んで得られる事

この記事を読めば、

〇 脊柱管狭窄症の治療はリハビリをした方が良くなりやすい。という事実を知れる。

〇 リハビリをする事で、脊柱管狭窄症の症状軽減・改善につなげる事ができる

といった2点があります。

この記事を読んで理解が深まればうれしいです。

では、本日もよろしくお願いいたします。


理学療法士 平林

※この記事はリハビリテーションの専門家で、理学療法士である運営者平林と、理学療法士イワモトの考えや意見をまとめて紹介しています。

なので、共感できる部分は共感して、納得できる内容は納得していただけると幸いです。

執筆者・運営者は、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)の国家資格を取得しており、実際に病院やクリニック、介護施設など様々な場所で現場で学んできています。

ですので、記事内で紹介している内容は、リハビリテーションの視点を持った国家資格者の視点からみた意見と臨床での事実を述べています。

それを踏まえて、記事の内容は自信を持って提供しています。

しかし、【内容が絶対正しい!】とは思わないでください。

というのも、世の中には、沢山の治療方法や治療の考え方があって。

  • どれが正しくて、どれが間違っているのか?
  • どれが自分に適している治療なのか?

個人的な意見も沢山あり、個人の解釈や価値観、考え方によって大きく違ってきます。

ですので、『絶対にコレが正しい治療方法だ!!』みたいな考え方はできなくて。

間違いなく言える事は、どんな治療においても、【実際に試してみないとわからないよ】。という事です。

【100%これが正しい】という治療方法は存在しません。

ですので、ここで紹介している内容も一人の理学療法士の意見である事を踏まえていただきたいと思います。

そして、この記事があなたの役に立てばうれしく思います。

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1 脊柱管狭窄症のリハビリ治療の重要性

ここでは、脊柱管狭窄症にリハビリが必要な理由を5つ紹介していくので参考にしてください。

理由① 筋力強化の重要性

脊柱管狭窄症の直接的な症状として、下肢の筋力低下があります。

単純に下肢の筋力が落ちると、歩く、動くなどが辛いし、できなくなります。

なので、リハビリ(筋力増強訓練)によって、筋力を改善させる必要がある。

というお話です。

また、歩行障害(間欠性跛行など)を生じることで、二次的に筋力低下が起きてしまう可能性も少なくないので、筋力UPの為にリハビリの筋トレは必要と言えます。

理由② 柔軟性の維持

脊柱管狭窄症の直接的な症状として、体の柔軟性の低下が大きな原因の一つになっている事があります。

これは、筋肉がゴムのように伸びなくなって硬くなってしまう事で、柔軟性がなくなってしまう状態です。

柔軟性の低下は、関節可動域の低下や姿勢の悪化を引き起こす可能性があります。

なので、リハビリでストレッチを行い、身体の柔軟性の維持・向上をして脊柱管狭窄症の症状の緩和・改善を目指す必要があります。

理由③ バランスと基本動作の向上

脊柱管狭窄症は、下肢に麻痺を生じるなどが原因でバランス能力が低下することがあります。

片足で立つことができなくなったり、ふらつきを生じたり、真っすぐ歩けないなどして、転倒の危険性も高まります。

そのままだと日常生活に支障が及ぶので、リハビリによって対策する必要性があるでしょう。

歩く、立つなどのバランス訓練を中心として総合的なアプローチが必要となります。

リハビリによって、バランス感覚の練習を行っていく必要があるでしょう。

理由④ 歩行能力改善の必要性

脊柱管狭窄症は、間欠性跛行といって、歩くのが辛くなる症状を生じることが多くあります。

これに対しては、歩く練習や筋力UP、体の柔軟性の向上など。

複数の原因を改善、向上させなくてはいけない場合がります。

リハビリによって、歩行練習をして少しづつ歩けるようにしていく事が必要だと言えます。

理由⑤ 日常生活動作の改善

日常生活動作の改善は、脊柱管狭窄症の症状改善につながります。

というのも、日常生活において腰や下肢に良くない事を知らず知らず、気づかない中で行ってしまっていた。

その結果、気づいた時に脊柱管狭窄症になってしまった。

という事が言えます。

なので、日常生活動作を少しでも変えていく事が脊柱管狭窄症にならない為にも必要な要素と言えます。

脊柱管狭窄症は、日常の生活動作にも支障をきたす場合があるので意識してほしいなと思います。


これら、5つの例を挙げてリハビリの必要性を示しましてみました。

リハビリはこれら以外にも多くのメリットもあるので。

取り組んでいただけたら幸いです。

2 脊柱管狭窄症治療の多様性:手術以外の選択肢

脊柱管狭窄症は、脊椎の変形など物理的な原因で生じることが多いため、「手術をしないと治らない」と思っている人も少なくありません。

理論的には確かに間違っておりません。

薬を飲んでも、骨の変形が元通りになるわけではありませんし、どうしても手術をしないと、脊髄の圧迫が解消されない状態があるのも事実です。

しかし、そういう状態もあるというだけで、必ずしも手術をしないといけないというわけではありません。

この部分は知っていただきたいです。

実際のところ、手術をしないでも、リハビリ(自己管理を含む)を行いながら日常生活を維持している人は大勢います。

また、病院で診断を受けていない「隠れ脊柱管狭窄症」のような人も多く存在するので、脊柱管狭窄症の数は非常に多いのかもしれません。

その理由としては、脊柱管が狭窄しても、症状が出なかったり、気づかなかったり、症状が軽かったりすることがあるので、手術をしない人がいると思うのです。

隠れ脊柱管狭窄症の数がわからないので、当然正確な値はわかりませんが、一定数の数はこのような隠れ脊柱管狭窄症の方がいるのは事実でしょう。

意識しておいてほしいなと思います。

3 リハビリが脊柱管狭窄症治療に効果的な理由

脊柱管狭窄症は、手術を必要とする人数は少ない傾向だと思います。

脊柱管の狭窄があっても、狭窄率がそれほど高くない場合、姿勢を変化させたり、脊椎間の柔軟性を改善させたりすることで、神経への圧迫を減少させ、症状を改善できる可能性があります。

すなわち、リハビリで脊柱管狭窄症の症状の軽減・改善につなげられる可能性がある。という事です。

姿勢の改善、筋力や柔軟性の向上、動作の工夫、歩行補助具の使用など、総合的なリハビリアプローチを行うことで、症状は改善し、日常生活動作能力を高めることも可能だと思います。

なので、リハビリで目に見えるような効果(改善)が現れなくても、少なくとも症状の悪化を防ぎ、最大限身体能力を維持することは可能です。

やり方さえ間違えなければ、リハビリの効果は絶大なものになるでしょう。

逆にデメリットはリハビリの時間を費やしても効果がでない時がある。

その時に時間の無駄であった。という解釈がデメリットになると思います。

こればっかしは、リハビリに取り組む時点で、何かしらの良い影響は生まれるので、完全な無駄とは言い切れないとも感じますが・・・。

リハビリは病院で行うものだけではなく、自分自身でも、日常生活の中で取り組むことができるので是非行うようにしてほしいなと思います。

また、世の中に沢山の治療法がある中で、何故リハビリが良いのか?

を考えると、再現性があるからだと思います。

リハビリは主に、自分自身も頑張らなくてはいけない部分もあって、理論的な思考なので、筋トレをすれば、筋力が向上する。

ストレッチをすれば、柔軟性がUPする。

といったように、明確に決まっています。

リハビリ以外の治療だと、治療者が手技を加える方法が多いと思います。

この場合、手技は治療者の技術の差によって治療効果も大きく左右されるのがデメリットだと言えます。

つまり、リハビリは、理論的思考をもとにやるべき事が明確に決まっているので、結果がわかりやすいし出やすい。

という部分から、リハビリが再現性があって、効果的だといえるのではないでしょうか。

あとは、筆者と運営者が理学療法士だから、資格に誇りも持っているからでもあります。

ちょっとした、参考になればうれしいです。

4 リハビリの自己責任:積極的な取り組みが不可欠

理学療法士 イワモト
※ 理学療法士 イワモトの意見・考え ※

リハビリは脊柱管狭窄症のすべての人が行うべきだと思っています。

現代は、ネットで多くの情報を得ることができるようになっているので、脊柱管狭窄症のリハビリ方法を検索できる時代です。

その中で、どういった内容が正しくて、間違っているのか?

これを実際に試していかなくてはいけないと思ていて。

リハビリは自己責任の考え方が強くあるので精査しなくてはいけない部分もあるでしょう。

つまり、間違ったリハビリ方法もあるのが実際です。

もしくは、間違っていないけど、あなたに適していないリハビリ方法である!

というパターンもあるので、ネットの情報に惑わされないように、実際に試して効果判定をする。

という思考が重要だと思っています。

話は変わりますが、先日ある行事への参加で、広い公園内を長距離歩く機会がありました。

そうしたところ、行事の終わり頃に足が痛くなって歩くのが辛くなってしまいました。

座ってしばらく休んだら、また歩ける様になりました。

あっ、これって間欠性跛行じゃないのか?

脊柱管狭窄症まで発症したのか?

今までに経験した症状ではなかったですね。だんだん歩行距離が短くなっていくのかも…

年齢を重ねると、喪失体験が増えていきます。

目が悪くなる、体力がなくなる、意欲が低下する、病気が増える… それが大人になること?

という話を聞いたこともありますが、年をとると脊柱管狭窄症を始め、いろんな困難に遭遇し、苦労することは間違いないでしょう。

高齢期は、人生の中で最も生きるのが難しい時期かもしれませんが、己の役割を思い出し、苦労を乗り越えて生きていきましょう。

5 まとめ: リハビリによる治療の重要性と積極的取り組み

今回は、脊柱管狭窄症の治療におけるリハビリの重要性について紹介しました。

脊柱管狭窄症のリハビリは間違いなく行うべきもので、必須と言っても過言ではありません。

脊柱管狭窄症の治療においては、手術が必要なイメージが強いかもしれませんが、実際はそうではありません。

ほとんどの人がリハビリなどの保存療法を行いながら日常生活を送っています。

今後、さらにリハビリを積極的に行う人の数が増えれば、ますます手術は必要なくなる可能性もあるかもしれません。

リハビリテーションの効果を信じて、取り組んでほしいなと思います。

今回の話が参考になればうれしいです。

執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト

追記・編集:mamotte運営者 理学療法士 平林


脊柱管狭窄症の症状改善に効果的な筋トレ(リハビリ)方法を紹介

脊柱管狭窄症の症状改善の為に効果のある筋トレの方法を紹介しています。

基本的な方法で、誰でも行えるやり方を紹介しています。

どれか一つでも継続して行う事で、辛い症状が軽減する可能性もあります。

参考にしてみていただけたら嬉しいです。


理学療法士 平林
※ 編集を終えて・最後に ※

脊柱管狭窄症は辛いですよね・・・・。

歩けない、しびれる、痛い・・・など。

症状もそれぞれ違うし、痛みの強さや程度も個人によって違います。

実際に私も沢山の脊柱管狭窄症の方を治療しています。

その中で、一定数の方は手術適応な人もいるのが実際です。

手術の目安としては。

【排泄・排尿コントロールが難しい】

【痛みやしびれ、症状で日常生活が辛い、どうしようもない】

というように、もうどうしようもないくらい辛い。

といった状態の時に、そこで初めて手術を検討する。

このような状態のときに手術を検討しても良いと思っています。

また、手術は絶対ではないのでリスクがつきものです。

なので、できるのであれば最後の手段と考える方が良いかなぁと想う次第です。

基本的には、リハビリを行って症状の軽減・改善を目指す方が良いかなぁと想います。

この内容が少しでも役に立てばうれしいです。

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