高齢者のための脊柱管狭窄症治療:生活習慣を変えて症状を和らげる

脊柱管狭窄症は高齢者に多い

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理学療法士 イワモト
こんにちわ。

mamotteライターで理学療法士のイワモトです。

脊柱管狭窄症は高齢者に多いと言われています。

年齢を重ねると、多かれ少なかれ脊柱の変性が生じてきて、神経の通り道が狭くなったりする事を「脊柱管の狭窄」といいます。

神経の通り道である脊柱管が狭窄した事で、体に症状が生じる事を脊柱管狭窄症といいます。

脊柱管狭窄症の治療法は症状が酷い場合は手術が一般的にはなりますが、手術をしない方法でも、症状が軽減・緩和したりする場合も多くあります。

という中で、今回は脊柱管狭窄症に最適な治療法を考察して提案します。

この記事を読んで得られる事

この記事を読めば

〇 脊柱管狭窄症に最適な治療法について知れて、症状の改善・軽減・緩和につなげる事ができる可能性がある

といった利点があります。

是非最後まで読んでほしいです。

では、本日もよろしくお願いいたします。


理学療法士 平林

※この記事はリハビリテーションの専門家で、理学療法士である運営者平林と、理学療法士イワモトの考えや意見をまとめて紹介しています。

なので、共感できる部分は共感して、納得できる内容は納得していただけると幸いです。

執筆者・運営者は、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)の国家資格を取得しており、実際に病院やクリニック、介護施設など様々な場所で現場で学んできています。

ですので、記事内で紹介している内容は、リハビリテーションの視点を持った国家資格者の視点からみた意見と臨床での事実を述べています。

それを踏まえて、記事の内容は自信を持って提供しています。

しかし、【内容が絶対正しい!】とは思わないでください。

というのも、世の中には、沢山の治療方法や治療の考え方があって。

  • どれが正しくて、どれが間違っているのか?
  • どれが自分に適している治療なのか?

個人的な意見も沢山あり、個人の解釈や価値観、考え方によって大きく違ってきます。

ですので、『絶対にコレが正しい治療方法だ!!』みたいな考え方はできなくて。

間違いなく言える事は、どんな治療においても、【実際に試してみないとわからないよ】。という事です。

【100%これが正しい】という治療方法は存在しません。

ですので、ここで紹介している内容も一人の理学療法士の意見である事を踏まえていただきたいと思います。

そして、この記事があなたの役に立てばうれしく思います。

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1 脊柱管狭窄症とは:高齢者に多い症状とその治療法

ここでは、高齢者に多い脊柱管狭窄症の治療に最適だと思われる方法を主に3つ紹介します。

参考にしてください。

治療法① リハビリテーション:主な治療法としてのポテンシャル(個人の意見に基づく)

個人的な意見が強いですが、結論としては「リハビリ」が一番良いという考えです。

これは、私が理学療法士だからという事もありますが、客観的に考えてもリハビリは有効だと思っています。

リハビリのイメージは人それぞれ違うでしょう。

もしくは、リハビリってなに?って思う人もいるでしょう。

リハビリは損なわれている機能を改善させるための行動をいいます。

例えば、弱くなった筋力を強くしたり、固くなった筋肉を柔らかくしたりということも行うし。

偏ってしまった歩き方を治す為に、歩き方の練習をしたり、日常生活を安全に行う工夫をしたりなど。

日常生活からスポーツなどすべてを含めてリハビリは活躍します。

なので、リハビリを行う事は脊柱管狭窄症の治療にも有効だとは思います。

治療法② 生活習慣の見直し:日々の行動改善による症状の軽減

日常生活習慣を改める・意識するという対策は、広い意味でいえばリハビリとも言えます。

皆さんに広く知ってもらうために、一つの独立した項目として取り上げます。

脊柱管狭窄症は、突然何の要因もなく発症するものではありません。

確かに遺伝的な要因など、自分ではどうすることもできない原因も関係していますが、自分で意識的にコントロールできる部分も多く含まれています。

それがこの「日常生活習慣」です。

普段、あまり気にすることもなく生活していることが多いかもしれませんが、「姿勢」は、その代表的な要因です。

例えば猫背などの悪い姿勢は、腰への負担を1.5倍以上に高める場合があるのがわかっています。

つまり、悪い姿勢は、腰を悪くします。

腰に負担をかける仕事など、力仕事をしていないから…と安心してはいけません。

悪い姿勢でデスクワークを続けると、それだけで腰を悪くしてしまう危険性があるんです。

悪い日常生活習慣の積み重ねが、脊柱管狭窄症の発症リスクを高めてしまうと言えます。

ですので、できるだけ早く日常生活習慣を改善したほうが良いでしょう。

今からでも遅くはないので、日常生活を改善する取り組みをしてほしいなと思います。

という事でこれより改善点を紹介していきます。

改善点① 良い姿勢を意識する

姿勢が悪化すると、腰への負担が1.5~2倍近くまで上昇します。

負担の増加は、腰椎の変形や椎間板ヘルニア悪化のリスクを上昇させます。

したがって、姿勢を改善することは、重要なポイントとなります。

姿勢の表

改善点② 適度な運動を行う

体幹や下肢筋力の低下は、脊柱の不安定化や腰部への負担上昇の原因となります。

適度な運動を行って、筋力を維持する必要があります。

改善点③ 腰に負担のかからない動作を行う

仕事上、腰への負担が避けられない場合もあると思いますが、動作を工夫することで最大限負担を軽減することも可能です。

できるだけ下肢の力を使う動作を習慣化して、腰への負担を軽くする様にしてください。

荷物を持ち上げる時の姿勢

●膝を落として、体全体で持ち上げます

改善点④ 適正体重に保つ

肥満は、直接腰への負担増加の原因となります。

過度に体重を落とす必要はありませんが、できるだけ適正体重を維持する必要はあります。

運動での減量は、腰への負担となることもありますので、無理な運動は行わず、食事のコントロールを中心にして減量を行ってください。

治療法③ 手術治療:他の方法が効果がない場合に考慮

最終的には手術も視野に入れましょう。

脊柱管狭窄症には、手術が必要になる人は一定数います。

脊柱管狭窄症の全体数がわからない(隠れ脊柱管狭窄症が多数存在すると予想される)ので、正確に言うことはできませんが。

一定数の割合で手術が必要な人がいるのが実際です。

やはり、手術以外ではどうにもしようがないという人はいます。

手術の目安としては、排泄のコントロールができなくなってしまったら、手術を検討する指標だと思ってもいいでしょう。

なので、最終的には手術を視野にいれる場合もあるよ。

というお話です。

しかし、手術が必要なほど重症化しない人も多いです。

その場合は、リハビリなどで症状の軽減・緩和を目指し続ける方がいいでしょう。

手術は最終手段として考える。

または、今の現状がリハビリでも変わらない、良くなる見込みが感じないといった場合に手術を検討する。

このような思考をもつといいかなぁと思います。

2 手術は選択肢の中で最も後回しにすべき

手術は最後の最後のは最終手段と考えてほしいです。(これは、個人的な想いも強くあります。)。

というのも、手術をする前にできる事はあるからです。

リハビリで症状の緩和を目指す!

その他の民間療法で、症状の緩和・軽減などを目指す。

などなど。

手術をする以外にも、対策はあると思うからです。

手術が悪いわけではないのですが、手術にはリスクがつきものです。

さらに、手術をしたからって必ず症状が改善するという保証もありません。

手術をした後でも、症状が変わらなかったという人も一定数いるのが事実です。(もちろん、手術をして、症状が緩和・軽減したという満足している人もいるのも事実です。)

なので、手術を最初から検討してリスクをとる事は、考えないでいいと想うのです。

手術は最終手段!!!

このような思考をもってほしいなと勝手に思っています。

3 希望を持とう:多くの高齢者が脊柱管狭窄症から回復

高齢になると、様々な体調不良を生じてきます。

高齢でも脊柱管狭窄症は良くなる人は沢山います。

病気ではない能力の低下、機能低下も生じます。

脊柱管狭窄症自体も、病気というより老化の結果というような性質も持っています。

このようなこともあるので、高齢になると、年齢のせいにして、良くなることに対して諦めがちになってしまうことが少なくありません。
「もう年だから」「もうこの年になって病気は治らない」「仕方がない」などなど。

高齢になると、意欲も低下することが多くなってくるし、治そうという気持ちが起こりにくくなることもあるでしょう。
(この気持ちはすくなからずわかります。)

しかし、高齢でも症状を改善できる可能性は十分にありますよ。

という事をお伝えしたいです。

治すぞ!という意識一つだけで、脊柱管狭窄症の症状の緩和につなげることができます。

実際に、高齢者でも症状が緩和しているし、しびれや痛みが改善した。

という人を実際に見てきましたし治療もしてきました。

なので、高齢でも脊柱管狭窄症は治るよ。

とお伝えしたいと思います。

そもそも、脊柱管狭窄症は高齢者に多いので諦めないで頑張ってほしいとは思います。

4 継続は力なり:リハビリテーションの重要性と持続

理学療法士 イワモト

※ 理学療法士イワモトの意見 ※

一生リハビリは続けるものです。

私はまだ高齢者としての年齢ではありませんが、それまでにもう10年もありません。

最近は腰の具合も悪化して、脊柱管狭窄症の症状も感じはじめました。

台所で洗い物をしているときに、腰椎部分がグツグツときしむような感覚もあります。

脊柱管狭窄症は全く他人事ではありません。

自分自身、いつまで歩けるのだろうかと時折不安を感じながら生きています。

でもまだここで諦めるわけには行きません。

頑張ってという言葉は、あまりにも普通すぎるかもしれませんが、「頑張って」皆さんとともに進んでいけたらいいと思っています。

リハビリは、多くの場合途中で終了するものではありません。

一生リハビリと自覚して諦めない姿勢が大切です。  

5 まとめ:積極的なリハビリで症状の管理と改善を目指そう

今回は、高齢者の脊柱管狭窄症の治療についてお伝えしました。

ベストな脊柱管狭窄症の治療は「リハビリ」です。

リハビリが何よりも大切です。

と強くお伝えしたいです。

それに付随して、日常生活習慣や良い姿勢の意識をする事が超重要です。

良い姿勢を意識する事と日常生活習慣の改善を行い、リハビリを頑張る事で脊柱管狭窄症の症状軽減・緩和・改善につながります。

多くの場合、手術が必要ではない場合もあります。

手術は、症状を改善させる効果もありますが同時にリスクもあります。

なので、手術による治療は、最終手段と考えて、日常のリハビリ(保存療法)を中心に考えってほしいなと思います。

今回の話が少しを参考にしていただけたら嬉しいです。

執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト

追記・編集:mamotte運営者 理学療法士 平林


脊柱管狭窄症の手術費用を紹介!メリット・デメリットについても説明する

脊柱管狭窄症の手術費用について紹介しています。

脊柱管狭窄症で手術を検討している人、手術をした方が良いと勧められた人にとって役に立つ内容だと思います。

是非、参考にしてください。


理学療法士 平林

※ 編集を終えて・最後に ※

脊柱管狭窄症は高齢者に多いけど、症状が軽減・緩和する人も多くいます。

良い姿勢を意識したり、ちょっとした筋トレやストレッチをすることで症状が楽になる人は沢山います。

なので、いつものちょっとした努力を続ける事で、痛みやしびれなど辛い症状は良い方向に向くのではないでしょうか。

あとちょっとだけの頑張りをつづけられるといいですね。

本日も最後までありがとうございました。

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