坐骨神経痛の症状と特徴ってなに?それを説明する

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理学療法士 イワモト
こんにちは。

mamotteライターで理学療法士のイワモトです。

今回は、「坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)」について記事にしました。

坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)って、よく聞きますよね。

お医者さんに『坐骨神経痛ですね・・・』と言われた。

というように、耳にした事はあると思います。

で、”そもそも、“坐骨神経痛ってなんなの?”と思いますよね。

坐骨神経痛もまた、腰痛と同じように辛い症状の一つです。

坐骨神経痛は、呼び名(総称)であって、診断名ではありません。

理学療法士 平林
今回は、この坐骨神経痛の症状をテーマにしてまとめました。

この記事を読めば、

  • 坐骨神経痛について理解できる
  • 坐骨神経痛を治す為の方法を知って、治療に役立てることができる

といった2点のメリットがあります。

坐骨神経痛と診断されたり、気になるあなたの役に立つように書きました。

最後まで読んでください。

では、本日もよろしくお願いいたします。


※この記事はリハビリテーションの専門家である、理学療法士2名の思考を紹介しています。

国家資格を取得しており、実際の現場で学んできています。

ですので、信憑性や信頼性は間違いありません。

しかし、個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。

共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して欲しいです。

で、何が言いたいのかというと、この記事の内容が絶対正しい!!とは思わないでください。

いち、理学療法士の思考や考えである。

として、捉えてほしいのです。

この記事があなたの役に立てばうれしいです。

では、宜しくお願いいたします。

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1  そもそも、坐骨神経痛ってなに?

坐骨神経痛ってなに?

脊柱(背骨)の中には、脊髄神経(せきずいしんけい)という神経が通っています。

(脊髄神経が通っていて、正常に働いている事で、手や足、体を動かせたり、熱い、寒いなどの感覚を感じることができます。)

この脊髄神経は、脊柱の両側から手や足に枝分かれして、神経が出ていきます。

首から枝分かれする神経は手の指先まで伸びていき。

腰から枝分かれする神経は足の指先まで伸びていきます。

そして、腰部にある腰椎(腰骨)と骨盤の中心部にある仙骨(尾骨:臀部)から出た神経(正確には、第4腰神経から第3仙骨神経)よりなる神経の束を坐骨神経(ざこつしんけいつ)と言うのです。

人の手足に伸びる神経の中では最大の神経になります。

坐骨神経は、仙骨と大腿骨(ももの骨)にくっついている梨状筋という筋の前を下って大腿(太もも)の裏側を通り、足のほうへ伸びていっています。

坐骨神経が腰部やおしりの中などで圧迫されたりすると、痛みやしびれを起こすことがあります。

また直接、脊髄の圧迫などによって同じような症状を起こすこともあります。

つまり、腰から足への痛みは、ほぼすべて坐骨神経痛を介しているので、『坐骨神経に影響している痛み』という事で、『坐骨神経痛』と総称して言われるのです

症状を表す言葉ですので、正式な病名ではありませんが、明らかな原因が分からない場合には便宜上診断名として使用されることもあります。

※SCIATICA NERVE:青い色の神経が坐骨神経

2  坐骨神経痛の症状と特徴について知りたい

坐骨神経痛の症状と特徴

では、坐骨神経痛の代表的な6つの特徴について紹介したいと思います。

是非、参考にしてください。

【おしり、大腿(太もも)の後ろ側から足先にかけての痛み】

これを放散痛(ほうさんつう)といいます。

放散痛は痛みの原因の場所から離れたところに、広がるように生じる痛みの事をいいます。

具体的には、おしり、大腿(ふともも)の後ろ側をはじめ、下腿(脚の膝から下の部分)の外側や後ろ側、かかと、足の甲やつま先などに痛みが起こります。

【しびれ、感覚が鈍いなどの感覚障害】

じんじんするようなしびれ感やしゃく熱感、触れた感じが鈍くなる(感覚鈍麻)などの障害が起こります。

【筋力の低下】

神経が圧迫されると、痛みやしびれだけでなく、その神経が支配している筋が麻痺を起こしてしまうことがあります。

例えば、つま先を上げる筋が弱くなると、スリッパが脱げやすくなったり、つまずきやすくなったりということが起こります。

【歩行障害】

痛みや筋力の低下などが原因となって、異常な歩き方になります。

つまずきやすくなるのも歩行障害の症状の一つです。

しばらく歩くと歩けなくなり、休憩をはさむとまた歩けるようになる(間欠性跛行)症状が起きる場合もあります。

【姿勢の悪化】

痛みなどが原因で体が傾くなど、姿勢が悪くなることがあります。

【膀胱・直腸障害 ぼうこうちょくちょうしょうがい】

神経の障害が重度になると、排尿が困難になったり、便秘を起こしたりすることがあります。

主な症状を挙げましたが、これらの症状が全て出るわけではありません。

出る症状の種類・程度はさまざまで決まった形はありません。

また、いつも症状が出ている方もいれば、たまにしか症状が出ない方もいます。

その日の体調や、行った仕事、活動によっても出たり出なかったりということもあります。

しかし、上記のような症状が出ている場合、特に筋力の低下まで起こっている場合は、早めの対策が必要です。

神経支配の領域

※神経支配領域・障害の分布図※

3 坐骨神経痛の原因について

坐骨神経痛の原因について

坐骨神経痛を起こす原因にはいくつかありますが、主なものをお伝えします。

3-1 腰椎椎間板ヘルニア

脊柱(背骨)は椎骨という骨が積み重なって形成されています。

それぞれの椎骨の間には、椎間板というクッションのようなものが挟まっています。

この椎間板の中心部には髄核(ずいかく)という水分の多い柔らかい物質が入っています。

椎間板に強いストレスがかかるなどすると、髄核が外に飛び出す(ヘルニア)ことがあります。

飛び出した髄核が神経を圧迫すると神経の障害を起こします。

腰椎は5個(例外あり)ありますが、第4腰椎と第5腰椎の間でヘルニアを起こしやすく、坐骨神経痛の原因となります。

3-2 脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症も神経障害を起こしやすい脊柱の病気です。

椎骨のずれ、変形などの原因により脊髄の通り道が狭くなった状態です。

どの程度狭くなったかによって神経に対する圧迫の程度も変わり、症状の程度も変わってきます。

腰部で狭窄を起こすことが多く、この場合に坐骨神経痛を起こすことがあります。

3-3 その他

下記に説明していきますね。

【症候性坐骨神経痛(しょうこうせいざこつしんけいつう)】

坐骨神経痛の症状は出ているのに、MRIなどの検査を行っても明らかな神経の圧迫などの異常を認められないものをまとめてこう呼びます。

明確な原因が分からないため、根本的な治療が困難な場合が多いです。

【梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん)】

梨状筋は仙骨と大腿骨(ももの骨)についている筋で、大腿骨を外側に回す作用があります。

この筋の前方を坐骨神経が通っていますが、梨状筋が固くなった場合などに神経が圧迫されて坐骨神経痛を起こすことがあります。

まれに坐骨神経が梨状筋の中を貫通している場合もあります。

スポーツをしている若い方でも起こる障害です。

【仙腸関節障害(せんちょうかんせつしょうがい)】

骨盤を構成する骨の一つである腸骨と仙骨との間には仙腸関節という関節があります。

この関節はわずかにしか動かないのですが、女性が妊娠・出産する際には通常より大きく動くようです。

このため出産後に仙腸関節障害を起こすことがあります。

この関節に捻挫や炎症を起こすと、腰痛や下肢に痛みが生じるなど、坐骨神経痛と似た症状が出ることがあります。

この仙腸関節障害は通常の検査ではわかりにくいため、坐骨神経痛と診断される可能性もあります。

【変形性腰椎症(へんけいせいようついしょう)】

主に老化によって起こる病気です。

脊柱の椎骨の変形や椎間板の変性などが原因で疼痛が発生したり、神経を圧迫して神経障害を引き起こしたりします。

腰部で起こりやすく、坐骨神経痛の原因となる場合があります。

変形性腰椎症が悪化すると、脊柱管が狭くなり、腰部脊柱管狭窄症に進行することもあります。

理学療法士 イワモト
※ 理学療法士 イワモトの考え ※

正座をすると足がしびれますよね。

でも正座をやめてしばらくするとしびれはとれて、もとにもどります。

神経は短時間の圧迫には耐えられます。

しかし、骨などの固いもので長時間圧迫されると、回復できないダメージを受けることがあります。

神経の症状に気付いた時はできるだけ早い対処が必要です。

まずは整形外科を受診することが基本ですが、足に神経の症状が出ているのに筋力検査もしない医師は避けてください。

ただの腰痛などと診断された場合は違う医師を探しましょう。

現在は医師の専門性が細分化していて、同じ整形外科の医師でも、膝が専門、脊柱が専門などに分かれています。

ご自分の症状にあった良い医師と巡り合うことが大切です。

4  坐骨神経痛と腰痛の違いについて

坐骨神経痛と腰痛

坐骨神経痛は基本的に坐骨神経の障害によって起こる症状です。

腰痛と坐骨神経痛が同時に起こる場合も、もちろんあるのですが全てではありません。

例えば、腰は痛くないけれど、足だけに痛みとしびれがある。

とか、逆に腰だけに痛みがあって、足の痛みやしびれはない。

という場合もあります。

腰痛は腰部の筋や筋膜など、限局した部分の障害で起こることもあるので、この場合は、神経症状には至らないこともあります。

なので、腰に痛みがないからといって、腰は悪くないといった判断は危険です。

注意が必要になります。

5 坐骨神経痛を治す治療について

坐骨神経痛を治す治療

坐骨神経痛の治療法は観血的方法と保存的方法があります。

観血的方法は手術を用いる方法ですが、椎間板ヘルニアでは髄核を摘出する、脊柱管狭窄症では骨の一部を切り取って神経の圧迫を取り除くなどの処置を行います。

これらは、神経障害を食い止める最終手段となります。

保存的方法には徒手的療法、体操などがありますのでご紹介します。

5-1 リハビリ

主に理学療法において、坐骨神経痛を改善するための徒手的療法の実施や体操の指導、予防法の指導などを行っています。

【運動療法】

一般的にはストレッチや筋力増強訓練、必要に応じて歩行訓練なども行います。

また温熱療法などの物理療法を取り入れることがあります。

実際には、症状がそれぞれですので、科学的に評価して原因を見つけ出し、その方にあったプログラムを作成します。

腰痛に効果のある体操も坐骨神経痛に効果がある場合がありますので、自分でできる運動療法として利用します。

【日常生活の指導】

腰痛や坐骨神経痛は日常生活に原因がある場合があります。

長時間椅子に腰かけるデスクワークや長距離の運転なども原因になります。

重いものを持ち上げる、中腰での作業など、腰に負担のかかる動作も同様です。

坐骨神経痛を改善・予防するためには、腰に負担のかかりにくい姿勢や動作の仕方を学ぶ必要があります。

リハビリでは、このような日常生活における注意点や安全な動作の仕方などを指導しています。

【コルセットや装具など】

必用に応じて医師の処方の元、適切なコルセットや装具を義肢装具士とともに作成し、坐骨神経痛の軽減を図ります。

コルセットは状態に応じて形や素材などを選択し、個々の体形に合ったものを作る必要があります。

市販のコルセットでは十分な効果が得られない場合もあります。

また、ただ装着するだけではなく、根本的な治療も並行して行います。

5-2 投薬

痛みが強い場合は鎮痛剤、その他、筋をリラックスさせる筋弛緩剤、血液の循環を良くする薬やビタミンB12などのビタミン剤を処方されることがあります。

理学療法士 イワモト
※ 理学療法士 イワモトの考え ※

簡単な筋力のテストをしてみましょう。

椅子に腰かけて両方のかかとを床につけたまま力いっぱいつま先を上げてみてください。

両側同じ高さになっていますか?

次に、つま先を上げたまま手の指で足の親指を上から押してみてください。

足の親指が簡単に下がってしまいませんか?

坐骨神経の障害で筋力低下を起こしやすい部分の検査です。

つま先の上りが悪い、親指の力が弱いなどの症状は坐骨神経障害の可能性があります。

腰に不安のある方、すでに坐骨神経痛と告げられた方はぜひ日頃からご自分の筋力の状態に気を配っておいてください。(病院に通院しているのに、筋力検査もなく麻痺が進行していた例を経験しています。) 

6 坐骨神経痛の予防・ならない為に必要な事は?

坐骨神経痛を予防

私たちの体は個性的で、脊柱の形も筋のつき方も違います。似てはいますが、まったく同じではありません。

遺伝子によって支配される部分があり、遺伝的にヘルニアを起こしやすい家系なども存在します。

そのよう理由もあって、誰にでも効果がある100%の予防法というものはありません。

しかし、症状の発生率を下げる、できるだけ悪化を防ぐということは可能です。

他の記事でもご紹介していますが、良い姿勢を保つ、腰痛の予防のための体操をする、体の使い方を学ぶなど日ごろから意識して自己管理を継続していくことが大切です。

場合によっては職種の変更も検討する必要が出てくるかもしれません。

体の状態や生活の仕方を客観的に評価して、適切な行動をしていくことで最大限の予防効果を得ることができます。

リハビリでは、脚の長さを計測して、左右のアンバランスがないかを評価する、靴の調整などを行うなど、細かい部分にまでかかわって腰痛や坐骨神経痛の予防を行っています。

リハビリを活用していただくとより効果の高い予防を行うことができます。

7  まとめ

今回は坐骨神経痛についてお伝えしました。

この記事を読んでいただいている方の中には、すでに坐骨神経痛の症状が出ている方がいらっしゃることでしょう。

少し痛みが出る、少ししびれる位でおさまっていればよいのでが、同じ生活を続けていると悪化してしまうこともあります。

痛みは変わらないからと安心していると、知らない間に麻痺が進行していることもあります。

こうならないためにも、定期的に評価(筋力の検査など)を行うことが重要です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト

追記・編集:運営者 理学療法士 平林

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