脊柱管狭窄症への対処法:効果が期待できるストレッチとは?

脊柱管狭窄症はストレッチで治るのか。

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理学療法士 イワモト
こんにちわ。

mamotteライターで理学療法士のイワモトです。

今回は、脊柱管狭窄症はストレッチで治るのか?

という疑問について、理学療法士の視点から意見を述べる形にしました。

脊柱管狭窄症は、50歳を過ぎたころから生じやすい腰の病気(症状)です。(人によりますが・・・)

背骨の変形などによって、神経の通り道が狭くなることで起こります。

その中で、病院や整体、整骨院などに治療行ったら、絶対に言われるのが、

  • この筋肉を伸ばせば、あーで、こうで、こうなるからしびれが無くなりますとか
  • ここの筋肉の使い方が悪くて、ここがこーで、こうなってしまうから、腰に痛みやしびれが出るんだよ

みたいな。

色々指導されたり、注意されるけど結果よくわからない・・・・。

っていう人も多いのではないでしょうか。

これを踏まえて、今回は脊柱管狭窄症にストレッチは効果あるのか?

について答えていきたいと思います。

この記事を読んで得られる事

この記事を読めば

◎ 脊柱管狭窄症にはストレッチが効果がある事が理解できる。そして、症状の改善・軽減に役立てる事ができると思います。

是非、参考にしてほしいです。

では、よろしくお願いいたします。


理学療法士 平林

※この記事はリハビリテーションの専門家で、理学療法士である運営者平林と、理学療法士イワモトの考えや意見をまとめて紹介しています。

なので、共感できる部分は共感して、納得できる内容は納得していただけると幸いです。

執筆者・運営者は、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)の国家資格を取得しており、実際に病院やクリニック、介護施設など様々な場所で現場で学んできています。

ですので、記事内で紹介している内容は、リハビリテーションの視点を持った国家資格者の視点からみた意見と臨床での事実を述べています。

それを踏まえて、記事の内容は自信を持って提供しています。

しかし、【内容が絶対正しい!】とは思わないでください。

というのも、世の中には、沢山の治療方法や治療の考え方があって。

  • どれが正しくて、どれが間違っているのか?
  • どれが自分に適している治療なのか?

個人的な意見も沢山あり、個人の解釈や価値観、考え方によって大きく違ってきます。

ですので、『絶対にコレが正しい治療方法だ!!』みたいな考え方はできなくて。

間違いなく言える事は、どんな治療においても、【実際に試してみないとわからないよ】。という事です。

【100%これが正しい】という治療方法は存在しません。

ですので、ここで紹介している内容も一人の理学療法士の意見である事を踏まえていただきたいと思います。

そして、この記事があなたの役に立てばうれしく思います。

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1 脊柱管狭窄症とストレッチの可能性

早速ですが、ストレッチで脊柱管狭窄症の症状は軽減、改善するのか?

というのが本質だと思いますが、ぶっちゃけ、わかりません。

残念ながら、やってみないとわからないんです。

脊柱管狭窄症が良くなる可能性ももちろんありますが、正直、変化がない。

という人がいるのも事実です。

これを踏まえた上で、読み進めてほしいと思います。

その① ストレッチで改善するケース

ストレッチによって、脊柱管狭窄症の症状が改善する人はいます。

まずその理由から考えてみましょう。

まず脊柱管狭窄症とはどのようなものか、説明しておきます。

脊椎の弯曲

脊柱管…背骨の中を通っている、神経の通り道のこと(第一頚椎から仙椎まで)

脊柱管の中には脳から下りてきた脊髄が通っています。

脊柱管狭窄症とは、この神経の通り道である脊柱管が狭くなって、神経を圧迫することで起こる症状です。

で、どうして背骨の神経が狭くなってしまうのかと言うと、加齢による骨や椎間板などの変性・変形などが主な原因と言われています。

骨の変形と同時に、椎間板ヘルニアを併発して神経を圧迫していることもあります。

という事で、おおまかには、腰の部分で神経が圧迫されるものと捉えてもらえればよいと思います。

で、次に進みます。

人は、年を取るごとに、自然と姿勢が悪くなったり、体の柔軟性がなくなりやすいです。

自然とそうなることもありますが、脊柱管狭窄症を発症することで柔軟性が低下し、姿勢が悪化することも多々あります。

実は、この脊柱管狭窄の症状は、姿勢との関連があって、姿勢を変えることで、神経への圧迫が減少し、症状が軽減することがあるのです。

その姿勢を改善するための方法としてストレッチがあります。

柔軟性を改善して、良い姿勢を保持できるようにすれば、神経への圧迫が減って、症状が改善するという事が言えます。

また、外見上の姿勢は変わらなくても、椎骨間の柔軟性が増加する(余裕ができる)ことで、神経への圧迫力が減少することも期待できるのです。

さらに、ストレッチの効果は、柔軟性を向上するだけではなくて、ストレッチの種目をいくつか行う過程で、楽な姿勢が見つかる可能性があります。

つまり、ストレッチをする事で、良い姿勢を取りやすくなるし、背骨その物の柔軟性も良くなって痛みが軽減しやすくなる。

という事が言えるのです。

参考にしてください。

その② ストレッチでは効果がない場合

ストレッチは、柔軟性を向上させる効果があって、それによって狭窄症の症状を改善することができる場合もあります。

しかし、それでもストレッチは万能ではなくて、背骨と神経の通り道の狭窄が重度の場合は、ストレッチの効果薄くなることも当然あるのです。

さらに、良い姿勢を意識するだけでも、思うように症状を軽減・改善できないこともあります。

こればっかしは、個人差にもよるので、なんとも言えないのです。

しかし、ストレッチの意味が無いわけでもありません。

やらないより、やった方が良いのは当然ですし、適度なストレッチを行って、関節の可動域を維持することには十分な意味があります。

なので、ぜひストレッチを継続しましょう。

ただし、それで、しびれや痛みなどがあっという間に改善する・軽減する。

といった期待をしすぎないでください。

という意見が一番です。

だからといって、痛みやしびれなどを我慢してまで行うのも逆効果なので、無理をしない範囲でストレッチを行うことが大切です。

その③ 個人差があるため、試してみる価値はある

で、ぶっちゃけ、やってみないとわからない。

というのが結論です。

つまるところ、人によって変わってるって事です。

あなたにはストレッチの効果がある。とかないとか、ひと目見てわかるわけではありません(例外はありますが)。

多くの場合、実際にやってみないと、どれだけ効果が得られるかわからないのです。

最初から、ストレッチが間違いなく効果がある。

なんていう事は、言い切れないのです。

いうのであれば、【ストレッチは効果がある可能性が高いし、症状が軽減する可能性が大きいよ】という事だと思います。

さらに、一日や二日で治るという方法でもありません。

長い時間と日にちをかけて、継続していく必要があるのです。

手術をしない場合、3ヶ月程度を目安とされることが多いのですが、数ヶ月は様子を見てみる方がいいと思います。

それでも悪化するようであれば、次の方法を考える必要も出てくるでしょう(手術など)。

しかし、症状の状態が維持できているようであれば、効果ありと考えることもできると思います。

2 効果的なストレッチ方法の紹介

それでは、脊柱管狭窄症に効果的なストレッチをいくつか紹介します。

ただし、すべてのストレッチがあなたに適しているとは言えません。

したがって、やってみて症状が悪化するような種目はすぐに中止してください。

自分に適した種目を無理せず、継続するようにしてみてください。

脊柱管狭窄症では、教科書的には、背中を丸めましょう。

と言われていますが、実際の現場事実として、あまり変化はない人もいます。

丸めるから全ての脊柱管狭窄症が楽になる。

というわけでもありません。

教科書通りではなくて、あなたが今感じている症状が如何に変化するのか?

というのを基準にして、ストレッチを行ってみてください。

で、痛みや症状が悪化すると感じた場合は中止してください。

背中を丸めるのがだめな場合は、うつ伏せで寝てみてください。

ストレッチの方法としたら、大まかな動作としたら3つです。

  • 背中をまるめるストレッチ
  • 背中を反らせるストレッチ
  • 背中を横に側屈、捻るストレッチ

の3つです。

これで症状が軽くなる場合、背中を反らせる方向のストレッチが合っている可能性があります(確率は低めです)。

 少し腰を反らせるストレッチを試してみても良いでしょう。ただし、症状が少しでも悪化するような場合はすぐに中止してください。

 次に、脊柱管狭窄症では、体幹を側屈させることで症状が軽減することもあります。

 軽く体幹を倒してみて、楽になるようであれば、側屈のストレッチも加えてみてください。

3 ストレッチによる即効性の期待は避けるべき理由

ストレッチは、効果が期待できるものではありますが、必ず効果を感じられるというものではありません。

で、ここで良くなる期待をしない方が良い。

という理由としては、期待すればするほど、良くならなかったり、変わらなかったりした場合にショックが大きいからです。

そうなってしまうと、精神的ショックになってしまい、それもまたメンタル面で悪い方向へといってしまう可能性があるからです。

なので、機体しない方がいいのではないか。

という提案です。

4 定期的なストレッチの推奨理由

理学療法士 イワモト
個人的には、ストレッチはおすすめの対策です。

これは、脊柱管狭窄症に限らないのですが、一般的な腰痛や椎間板ヘルニアなどにも有効だと思っています。

特に脊柱管狭窄症では、姿勢によって神経への圧迫の度合いが変わることがあるので、とりあえず体をいろんな方向に動かしてみて、楽になる姿勢を見つけるという目的もあります。

また、脊柱管狭窄症のように、神経へダメージを与える病気(症状)は、しばしば筋肉の突っ張り(緊張の亢進、筋肉の短縮、柔軟性の低下)を引き起こします。

そのような状態で放置しておくと、筋肉が短く固くなっていきます。

このようなことを予防するという意味でも、ストレッチを行うことは大切なことです。

私自身ストレッチをサボったため、左足の筋肉が固くなってしまいました。

ストレッチには即効性を感じないことも多いですが、とても有益な対策と思っています。

みなさんも是非継続してください。

5 まとめ:ストレッチによる症状の軽減効果を考えるためのアプローチ

今回は、脊柱管狭窄症に対する、ストレッチの効果についてお伝えしました。

ストレッチは、脊柱管狭窄症にとって有効な対策です。

実施することで症状が改善する場合もあります。

しかし、効果があると言っても万能ではありません。

人によっては、症状の改善効果を体感できないこともあります。

実際は、やってみないとわからないという要素を持っているとも言えます。

このように、症状への直接的な効果は感じられないこともありますが、ストレッチを行うことで、筋肉などの組織を柔軟に保ち、正常な可動域を維持する効果はあります。

やらないよりは、やってみて、効果を確かめる方がいいでしょう。

ストレッチの効果は、長期継続することで得られますので、すぐに効果が感じられなくても継続してもらえたらと思います。

今回の話が少しでも役にたてばうれしいです。

執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト

追記・編集:運営者 理学療法士 平林


脊柱管狭窄症はリハビリで良くなる可能性が高い!その理由を理学療法士が紹介する

脊柱管狭窄症はリハビリをする事で良くなる可能性が高くなります。

その理由として、主に3つの点を紹介しています。

その① そもそも、行動(治療)をしないと治る可能性が低いから

その② リハビリは脊柱管狭窄症の根本改善に繋がるから

その③ リハビリによって、自己管理能力が身につくから

これらを主に紹介しています。

読んでいただけると少しは参考になると思います。

是非、よろしくお願いいたします。


理学療法士 平林
※ 編集を終えて・最後に ※

脊柱管狭窄症がストレッチでよくなるかどうかなんて、わかりません。

というか、どうなのでしょうか・・・・。

少なからず、やらないよりはやった方が良い。

というのは間違いないでしょう。

僕の経験上、脊柱管狭窄症もストレッチで治ってしまう人も沢山いると感じます。

もちろん、ストレッチだけとは言い切れませんが、ストレッチを行いながら、治す為の方法を試し続ける。

というのがいいかなぁ。

と思うのです。

以上、参考程度にとらえてもらえると嬉しいです。

本日も最後までありがとうございました。

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