【情報】半身不随でトイレが辛い。解決策をちょっと提案

半身不随でトイレが辛い

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理学療法士 イワモト
こんにちわ。

mamotteライターで理学療法士のイワモトです。

半身不随って、慣れるまで歩くのがつらかったり、慣れても歩くのが怖かったりと。

移動するのが難しくなったり、立ったり、座ったりといった動作が辛くなったりします。

その中でも、慣れるまで苦労するのがトイレです。

トイレ問題について。

半身不随になってしまうと、トイレはどのようにすればよいのか?

と悩んだりすることでしょう。

自宅で生活する際に、トイレで、どうやって用を足せばいいのか?

結構、切実な問題となる場合があります。

という事で、今回は、【半身不随におけるトイレ問題の解決策】をテーマに記事にしました。

この記事を読めば、半身不随の場合にトイレはどのように用を足せばいいのか?

を理解できるようになるでしょう。

是非、参考にしてほしいです。

では、本日もよろしくお願いいたします。


理学療法士 平林
※この記事はリハビリテーションの専門家で、理学療法士である運営者平林と、理学療法士イワモトの思考と考えを交えて紹介しています。

私達は国家資格を取得しており、実際の現場で学んできています。

ですので、信憑性や信頼性は間違いありません。

共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して欲しいと思います。

で、一番伝えたい事は、【この記事の内容が絶対正しい!!】とは思わないでください。

という事です。

記事の内容は自信を持って提供していますが、医療の世界は個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。

ですので、一つの理学療法士の考えである。と捉えて欲しいです。

この記事があなたの役に立てばうれしいです。

では、宜しくお願いいたします。

mamotteライターの紹介


1 半身不随でトイレが辛い。解決策を知りたい

半身不随は、トイレへの移動や排泄のコントロールが難しくなるなど。

状態によっては切実な問題になることがあります。

しかし、解決できないわけではありません。

何かしらの対策はできるので、解決する事は多いです。

その内容としてあげると。

  • トイレでの効率の良い動作を練習する
  • 介助方法をマスターする(介助者の)
  • 環境を整備する

などの努力・工夫を行うことで、トイレの問題を解決できる可能性が大きくなります。

ただし、解決には時間を要する場合もあるので、あきらめずに継続して、実行しなくてはいけない場合もあります。

そこは、理解しておきましょう。

2 半身不随で生じるトイレの問題ってなに?

では、一口にトイレの問題と言っても、いくつかの側面があります。

ここでは主な問題についてご紹介していきます。

2-1 排泄したいけどできない、無意識に出てしまう・・などコントロールが難しくなる

これは、根本的な部分でもあって。

半身不随の原因にもよりますが、便意を感じない・感じにくい、我慢できず漏らしてしまう

といった、排泄コントロール障害を生じることがあります。

排泄コントロールの訓練などを行いながら、回復する場合もありますが、障害が残ってしまうこともあるため、対策が必要になります。

  • 定期的に決まった時間にトイレで排泄するような習慣を身に付ける
  • 尿器・ポータブルトイレを利用したりする

といった方法もあります。

トイレが間に合わない場合の対策として、尿取りパッドや紙パンツなどを使用することもよく行われる方法です。

どれが良いのかは個人によって、変わるので、やってみてほしいと思います。

2-2 トイレに向かう事自体がつらい、着脱が不便になる

半身不随では、身体の動きに障害が出るため、トイレに関する様々な動作が影響を受けます。

トイレ動作における半身不随の影響

  • 寝返り、起き上がりに時間がかかる。または、困難になる
  • 立ち上がって、歩いてトイレまで移動するのが難しい
  • 車いすを使用する場合、ベッドと車いすの間の移乗が難しい
  • ズボンの上げ下ろしが難しい
  • 車いすと便器の間の移乗が難しい
  • 後始末が難しい

2-3 家屋の問題がある

トイレ動作における家屋の問題

  • ベッドを導入していない事で、立ちづらくなったりする。
  • 寝室からトイレまでが遠い
  • トイレに移動する間に、障害となる段差がある
  • 車いすでの移動がしにくい(廊下が狭いなど)
  • トイレが引き戸ではないから、入りづらい、出づらい
  • トイレのスペースが狭い(車いすが入らない)
  • トイレに手すりがない。必要な場所に手すりが設置しにくい
  • 和式トイレである。

といった事などが言えます。

3 トイレの介助方法をマスターしよう(介助者が。)

対象者さんの身体状態によって、変わりますが、ベッド上の寝返りから起き上がり、車いすへの移乗、トイレへの移動、トイレ動作まですべての介助を行う必要があります。

一日に何度も繰り返し行う必要のある介助のため、介助者がコツを覚えておかないと、介助者自身の負担がとてつもなく増えます。

逆に言うと、コツを覚えると負担が軽くなるので、是非マスターしていただきたい部分でもあります。

例としたら、立ち上がりの介助の時は、介助者は腰を落とし、お互いの距離が離れないようにして行います。

ベッドから車いすへの移乗時、車いすからの立ち上がり時などにおいて注意しましょう。

ご本人の立位が安定していて、手すりなしで立てる場合は、ご自分でズボンや下着の上げ下ろしなど、できる事はやる方がいいでしょう。

しかし、手すりを持ってないと立位が保てない場合や、立位の保持が短時間しかできない方の場合、立っているわずかの間にズボンや下着の上げ下ろしを介助する必要がでてきます。

このような介助は、ある程度の慣れが必要となります。

なんでも慣れですが、やれば必ずできるようになるでしょう。(二人で介助が理想ですが…)。

最初はコツや注意点を教えてもらった方が良いので、指導を受けるのもいいかもしれません。

近年では、介助・介護方法についてビデオ(動画)で学ぶこともできますので、大いに利用するのもいいと思います。

参考にしてほしいと思います。

4 トイレの環境を工夫しよう

トイレの環境は、排泄の自立度を左右する重要な要素になります。

ちょっとした工夫を加えることで、介助者の介助量が減少するし、安全性も高まります。

さらに、本人が持てる力の発揮にも繋がり、力の維持にも役立ちます。

その工夫として、トイレ空間への手すりの設置です。

高さや形状、手すりのタイプは能力や壁の構造などによっても異なりますが。

手すりがあるだけで、本人の力の発揮も格段と変わります。

和式トイレなどの場合、かぶせるだけで洋式トイレ風に変化しちゃうといった器具などもあります。

他の工夫としては、ドアを引き戸に変更したり、移動途中にある段差を解消したりするなど。

トータルに改修を行えば、さらに安全性が高まります。

もちろん、改修は費用が掛かりますが、条件によっては、福祉や介護保険を利用できる場合もあるので検討するのはありでしょう。

5 困った時は相談することも大切

トイレ動作に介助が必要となったり、家屋改修が必要になったりすると、分からないことや不安が増えてくると思います。

そんなときは、すぐに相談しましょう。

相談して、不安を解決させましょう。

介助方法や必要な住宅改修については、入院中から相談することができますし。

担当している理学療法士・作業療法士などから、適切な介助方法について指導を受けることもできます。

半身不随で退院したのちに、自宅生活を送る際には、トイレ介助はご家族の負担が大きくなることがあります。

介助量や介護量が増える事で、ご家族が介護による腰痛やうつ状態などを起こす場合も少なくありません。

そうなってしまった場合は、ご家族のケアも必要になるでしょう。

脳血管疾患による半身不随の場合、40歳から介護保険が利用可能です。

なので、介護が必要な場合は早めに手続きして、享受できるサービスはつかっていきましょう。

6 なんとかしようとすれば、なんとかなる。という想い。

理学療法士 イワモト
※ 理学療法士 イワモトのつぶやき ※

半身不随のトイレ問題は、自宅復帰を左右する問題となります。

自宅でトイレができないと「ちょっと、家での生活は難しいみたいですね」となる可能性もあります。

しかし知恵を絞ったり、本人が問題に立ち向かえば、「案外うまくいった」という結果になることは多くあります。

実際に自宅でのトイレ動作ができるかどうかわからない時や、何らかの改修が必要だと予想できる時は、スタッフがご自宅へ訪問して、解決策の提案をしたりします。

リハスタッフ、ケアマネジャー、住宅改修のサービスを提供する方などが集まって、検討します。

経験や技術を持ったスタッフが集まって知恵を出すので、よい解決策が見つかることも多いです。

ここをこうすればとか、この道具を使ってとか、ああ、なるほどと感心させられることもあります。

健常者の生活を続けてきた人にとって、半身不随の生活は容易に想像できないことも多いです。

前と同じようなトイレ動作を求めれば、失望や諦めを感じてしまうかもしれません。

しかし、努力や工夫によって自立できる可能性はもちろんあります。

なので、最初から諦めずに、解決策を探ってほしいなと思う次第です。

7 まとめ

今回は、半身不随とトイレについてお伝えしました。

半身不随を生じると、排泄のコントロールが難しくなったり、麻痺などの影響でトイレ動作が難しくなったりすることがあります。

それが原因で、自宅への退院が難しくなってしまうことさえあるのです。

しかし、対策を行うことで、解決できる可能性は多くにあります。

トイレ動作の訓練を行い、介助法をマスターして、環境を整えるなどの工夫を行うことで自宅復帰への道が開けます。

すぐに解決することは難しいですが、努力することで最大限の力を発揮できるようになります。

ただし、介助量が多い場合は、介助者の負担が大きくなりますので、社会資源を利用するなどして、無理のない生活を継続していただければと思います。

今回の内容が少しでも参考になればうれしいです。

執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト
追記・編集:運営者 理学療法士 平林


理学療法士 平林
※ 編集を終えて・最後に ※

半身不随は片麻痺ともいわれていますが。

トイレ動作を初めとして、日常生活に制限が生じる人はたくさんいます。
その中で、自分の身体状況と環境に適応した形で日常生活を過ごしています。

片手や片足が上手く動かないでトイレに行く、排泄するとか、難しいよなぁ・・・と思うし。

すごいですよね。

私は、理学療法士になるまでは、身体障害がない健常者が当たり前としてできる事が、半身不随の方々には当たり前ではないと思っていましたが。
この考えも間違いだったかもしれません。

本人としたら、当たり前なのかもしれないし、当たり前にした。(人にもよりますが・・)

という事でしょう。

時代が少しづつ変化しつつ中で、身体障害は、特別なものでもなくなってきました。

交通事故や突然の出来事で、明日にも僕らはなってしまうかもしれません。

身体障害とどうやって向き合っていくのか?

どんな人にも、どんな方にも続いていく課題だなぁと思う次第です。

本日も最後までありがとうございました。

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