執筆者・運営者は、理学療法士の国家資格を取得して、実際の現場で学んでます。
記事内で紹介している内容は、理学療法士の視点を持ったセラピストの意見です。
共感できる部分は共感して頂き、納得できる内容は納得していただけると幸いです。
また、記事の内容は自信を持って提供していますが、【内容が絶対正しい!】とは思わないでください。
世の中には、沢山の治療方法、治療スタイルや考え方があって。
個人的な意見も沢山あるし、どれが正しくて、どれが間違っているのか?
個人の解釈によって大きく違ってきます。
なので、ここで伝えいたい事は、実際に試してみないとわからない。
という事です。
【100%これが正しい】という意見はないと思っています。
人それぞれの解釈があるので、ここで紹介している内容やお話も個人の理学療法士としての意見である事を踏まえていただきたいと思います。
そして、この記事があなたの役に立てば幸いです。
では、最後までお読みください。
1 ヘルニアにマッサージは効果がある。という話
結論から言うと、効果がある場合もあるし、ない場合もある。
人によって、感じ方も違うし、施術者によっても大きく変化するので、一概にはどちらともいえない。
というのが実際です。
マッサージの効果があると信じている人からすれば効果があるでしょう。
マッサージの効果がないと断言している人からすれば効果がないと捉える事ができます。
なので、事実的には、あなた自身で確かめてみるしかない。
という事がいえるでしょう。
これより、下記に参考になる話を紹介していきます。
マッサージは効果があるという話
椎間板ヘルニアでマッサージを受けた後、痛み(坐骨神経痛)やしびれがすべて改善したという話はあまり聞いた事がありませんが。
- 痛みやしびれが楽になった
- 気持ちよかった
という事は良く聞きます。
なので、マッサージを受けた人が効果を感じれば、効果があったということになると考えられるでしょう。
個人的に、マッサージは効果がある治療法であると思います。
ただ、一回の治療では改善しない可能性もあるでしょう。
マッサージは数回、数十回と何度も施術を行う事で良くさせる治療法である事が多い様に感じます。
参考にしてください。
マッサージは効果がないという話
- 「マッサージに通っているけど、しびれがとれない」
- 「足の痛みは変わらない」
など効果が感じられない方がいるのも事実です。
できるだけ早い痛みやしびれの改善を期待している方にとっては、効果が少ないと感じるかもしれません。
というのも、マッサージとリラクゼーションが混同されており、マッサージもリラクゼーションも一緒になってしまっているのが、ほとんどの方の解釈になっているかと思います。
厳密には、マッサージは治療行為と考えられており、リラクゼーションは治療行為ではなくてリラックスを求める為の施術です。
(お客さんや患者さんからすると、マッサージもリラクゼーションも似たようなものなので、マッサージとして捉えてしまっている人がほとんどだと思います。)
なので、リラクゼーションサロンでの施術などをマッサージと感じてしまう人は多いです。
つまり、マッサージでヘルニアの痛みが治らないと感じている場合は、不本意ながら治療的なマッサージではなく、リラクゼーション(マッサージ?)を受けてしまっている(無資格者が行っている場合もあり)可能性があるかもしれません。
これも参考にしていただけたらと思います。
どちらが正解とは言えないのが実際
マッサージは効果がある。効果がない。
とは断言できないのが実際です。
マッサージに限らず。
Aという治療方法で効果がある人とAという治療方法で効果がない人がいる。
のが現実でして。
治療や医療には正解がない。
と思います。
全ての人に当てはまる正解がないので、断言できないかなぁと思う次第です。
なので、冒頭にも話した通りではありますが。
マッサージで効果がある人もいれば、ない人もいる。
答えは、あなた自身で確かめてみるしかない。
という所ではないでしょうか。
このような思考を持っておくと、治療も楽になるかと思います。
参考の一つにしてください。
2 そもそも、マッサージってなんなの?
そもそも、マッサージとは、おもに手を用いて直接体表面から一定の方式と方法により力学的刺激を加え、機械的あるいは反射的にさまざまな生体反応をおこし、身体の変調を整えて病気を治療したり健康を増進させる施術をいう。
日本では古くから行われている「あん摩、指圧」と西洋から輸入された「マッサージ」を、マッサージとして解釈している人が多いです。
実際には、あん摩とマッサージは手技が違うので。
別物である認識が必要です。
しかし、施術者ではないお客さん・患者さんからすれば似たような感じを受けるので、「あん摩もマッサージ」も一緒と捉えられると思います。
◎あん摩は中国で生まれた、東洋医学を基礎として行うものです。
ツボというのは経穴といって医療などの西洋医学にはない概念です。
本来の「マッサージ」はヨーロッパ(フランス)発祥です。
西洋医学を基礎とした手技で行われています。
中国のあん摩と似ていますが、マッサージは末梢部(指先など)から中枢部(心臓)に向かって施術するという点であん摩とは別物になります。
日本で行われているマッサージは本来のあん摩・指圧と本来のマッサージの良いところが融合された感じの施術方法です。
マッサージは基本的に医師、あん摩マッサージ指圧師、理学療法士(医師処方・監督下のみ)だけが実施可能と日本の法律で定められています。
あとは、法律的な部分になりますが、マッサージを標榜して開業できるのは医師、あん摩マッサージ指圧師のみです。
治療として行うマッサージとは
症状の治癒を促進させる目的で行うマッサージを治療的マッサージといいます。
クリニカルマッサージなどと呼ばれることもあります。
障害部位(ヘルニアの部位)を正確に把握し、ヘルニアが悪化するのを防止、改善させたりするのが目的です。
マッサージであなたの痛みや症状を治しますよ。
という目的なのが、治療的マッサージです。
マッサージは治療と解釈する施術者はこの考えになっているかと思います。
ここで具体的な例をあげます。
ヘルニアは姿勢の悪さが原因の一つにあります。
姿勢が悪くなってしまう原因として、特定の筋肉が関与しています。
というのも、筋肉が異常に緊張している、固いという問題が関節の可動性を低下させ、姿勢を悪化させることがあるのです。
問題となる筋肉をマッサージする事によって、筋肉の緊張をときほぐして、関節の可動性を改善させる。
その結果、姿勢が良くなる。
姿勢が良くなればヘルニアの悪化を防ぎ、改善させることができる。
といった考えです。
このように、マッサージをする事で、筋肉の緊張がゆるんで、姿勢が良くなる治療的な考え方に基づくものが治療的マッサージです。
リラクゼーションとして行うマッサージとは
これは、リラックスを目的としたマッサージの事です。
治療的に行うマッサージとはやや対照的な方法です。
特に問題点を探したり、その問題点にアプローチしたりすることなく、安楽、心地よさ、リラックスのために行うマッサージのことを指します。
実際にはマッサージを行っていないところもあるでしょう。
町でみかける「リラクゼーション」「ほぐし」「ツボおし」などの看板をあげているところは、マッサージではなくて、リラクゼーションの提供業になります。
ここで、治療を述べてしまうと、法律違反になるので、治療的マッサージを述べる事とができません。
このような、リラクゼーション提供業では、あん摩やマッサージ指圧師の国家資格を持たずに(一般の人が)行っていることがあります(マッサージのような治療行為を行っていなければ違法ではありません)。
これは、一般の人がその会社独自のカリキュラムを学んだ人が施術しているので、国家資格などはもっていませんが、一応、リラクゼーションとしてのマッサージの方法は学んでいる人達になります。
上手な人は、上手なので、施術をうけるのもいいと思います。
3 マッサージは施術者の技術によって大きく効果が変わる
これは、どんな治療施設でも言えることなのですが。
治療者によって、治療効果に大きな差が生まれます。
(施術者の資格や考え方の違い(西洋医学、東洋医学など)もあるとは思いますが、ここでは、最低限解剖学や臨床医学について学んだということを前提として考えます。)
医師の世界が多くの専門分野に分かれていることを考えると、マッサージにおいても専門性が左右してきます。
椎間板ヘルニアについての知識や経験が少ない施術者が行った場合は、治療効果が悪いのは不思議ではありません。(どこでも当たり前の事でありますが・・・・)
椎間板ヘルニアに対するマッサージ治療を研究し、改善の効果が高い施術を行うことができるあん摩・マッサージ指圧師の方もいらっしゃいます。
マッサージは施術するだけではなく、坐骨神経痛の評価を専門的に行ったり、日常生活動作の指導をおこなったりなど広範囲にわたって治療効果を上げる取り組みをしているところもあるようです。
このように積極的に取り組み、椎間板ヘルニア治療の実績のある治療院では改善の効果を期待できるでしょう。
つまり、マッサージ一つとっても、治療者の技術によって効果は大きく左右する。
という事を伝えたいと思います。
4 リハビリとマッサージを組み合わせる事であなたの症状も治る
マッサージは気持ちが良いし、腰痛も軽くなる。
このように感じた事はあるのではないでしょうか。
腰が痛いと、マッサージを受ける人は沢山いるでしょう。
でも、「マッサージに通っているけれどなかなか治らない」という人もいます。
マッサージだけでは、腰痛が治りきらない人は沢山います。
その場合は、マッサージとリハビリを組み合わせると効果的かもしれません。
マッサージは効果がある、ない人がわかれます。
椎間板ヘルニアを起こす方は多くの場合、腰に負担がかかりすぎているなどで、筋肉への疲労が強い状態があります。
このような時にマッサージはとても気持ちが良いでしょう。
マッサージも効果的な部分があるので、積極的にとりいれてみるのも良いでしょう。
5 まとめ:マッサージは治療的側面とリラクゼーション的側面の考え方がある
マッサージは治療的考えとリラクゼーション的な考えがあります。
どちらも施術者の技術力に左右されるので、そこだけ注意が必要ですね。
マッサージは歴史のある手技ですが、椎間板ヘルニアに対しての治療効果は人それぞれです。
効果がないとも言い切れないし、絶対にあるとも言い切れません。
なので、椎間板ヘルニアをマッサージだけで治す。
という考え方を持つよりは、運動療法など他の方法を併用することで効果が高められるのではないかと思います。
また、椎間板ヘルニアの治療実績のある施術者を見つけることも大切になります。
経験に勝るものはないので、椎間板ヘルニアの治療を沢山経験している施術者に治療をしてもらう方が良いのは間違いないでしょう。(できればの話ですが。)
椎間板ヘルニアを治す為には、マッサージだけでなく、リハビリなどを取り入れて、自分が行動して治していく方法がbestではないでしょうか。
本日の内容が少しでも役だてばうれしいです。
執筆者:mamotteライター 理学療法士 イワモト
追記・編集者:mamotte 編集長 理学療法士 平林
※ 編集を終えて:最後に ※
マッサージは治療とリラクゼーションに分かれる部分があります。
町でみかける、3000円くらいのマッサージはリラクゼーションという括りです。
治療行為ではありません。
なので、町みかけるマッサージ屋さんでは、腰の痛みを治す為に行っているわけではありません。
リラクゼーションを目的とした、マッサージです。
このリラクゼーションで腰の痛みが緩和する事はありえるかもしれませんが、再発する可能性もあるでしょう。
一旦、痛みが落ち着く場合はありますが、完全に痛みが治ることはないとも思います。
リラクゼーション施設で働いている人の意見も医学的に根拠がない場合もあるので、話半分にして、参考程度にしておく方がいいでしょう。
マッサージを治療として提供できる人は、あんまや指圧、鍼灸といった国家資格をもった人間のみです。(日本では)
私達、理学療法士・作業療法士といったリハビリテーション職の人間も、マッサージを治療として扱えますが、マッサージの技術に優れている人はそれぞれです。
やはり、マッサージを真剣に学んでいる方に比べたら、知識と経験が違うと思います。
どちらにせよ、効果があるかないかを決めるのは患者さんです。
治療家は、患者さん自身の満足度が上がる事が一番の目的です。
なので、満足度を上げる為に行う治療行為であれば、基本的には問題ないかなと思っています。
何よりも、どんな方法でもあなたの腰の痛みが改善・楽になればいいなぁ。と私は本気で思ってます。
少しでもあなたの役に立てれば幸いです。
本日もさいごまでありがとうございました。
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mamotteライターで理学療法士のイワモトです。
ヘルニアにマッサージは効果あるの?
今日はこのテーマを記事にします。
マッサージは気持ち良いだけで、翌日・数日には元に戻っちゃう。
など経験した事があるかと思います。
この記事を読めば
◎マッサージはヘルニアに効果がある場合もあるし、マッサージとリラクゼーションの違いを理解できます。
最後まで読んで、参考にしてほしいです。
では、本日もよろしくお願いいたします。