この記事を読めば
◎ 腰痛の原因となる病気について知る事ができて、腰痛にならない為の対策をとる事ができるようになれる。
といったメリットがあります。
最後まで読んでいただき、役に立てばうれしいです。
ぜひ、よろしくお願いいたします。
※この記事はリハビリテーションの専門家で、理学療法士である運営者平林と、理学療法士イワモトの考えや意見をまとめて紹介しています。
なので、共感できる部分は共感して、納得できる内容は納得していただけると幸いです。
執筆者・運営者は、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)の国家資格を取得しており、実際に病院やクリニック、介護施設など様々な場所で現場で学んできています。
ですので、記事内で紹介している内容は、リハビリテーションの視点を持った国家資格者の視点からみた意見と臨床での事実を述べています。
それを踏まえて、記事の内容は自信を持って提供しています。
しかし、【内容が絶対正しい!】とは思わないでください。
というのも、世の中には、沢山の治療方法や治療の考え方があって。
- どれが正しくて、どれが間違っているのか?
- どれが自分に適している治療なのか?
個人的な意見も沢山あり、個人の解釈や価値観、考え方によって大きく違ってきます。
ですので、『絶対にコレが正しい治療方法だ!!』みたいな考え方はできなくて。
間違いなく言える事は、どんな治療においても、【実際に試してみないとわからないよ】。という事です。
【100%これが正しい】という治療方法は存在しません。
ですので、ここで紹介している内容も一人の理学療法士の意見である事を踏まえていただきたいと思います。
そして、この記事があなたの役に立てばうれしく思います。
1 腰が痛い時に考えられる病気とは
腰痛は、腰椎や腰部の筋肉が原因で起こることが多いと言われています。
また、内臓の病気などが原因で起こることもあります。
中でも、腰痛の原因は特定できないことが多く、約85%のケースが原因不明とされています。
ただし、内臓器官やその他の要素が原因である場合もあります。
全体としては少ないですが、命に関わってしまう場合もあるでしょう。
そのため、腰痛以外に他の症状がないかを注意する必要がでてきます。
今回はそんな点についても詳しく紹介していきます。
〇脊柱(脊椎)由来
椎間板が損傷して痛みを生じます。
遺伝の影響もあります。
椎間板の中の髄核(ずいかく)が飛び出し、神経を圧迫します。
坐骨神経痛を起こすことが多く、腰痛を起こすことは意外と少ないです。
高齢者に多い疾患です。
腰椎が変形することで痛みを生じます。
高齢者に多いです。
坐骨神経痛や間欠性跛行(かんけつせいはこう)が特徴的です。
※ 間欠性跛行 ※
→しばらく歩くと足の痛みやしびれが強くなり歩けなくなるが、しばらく休むとまた歩けるようになるという症状。
腰椎の疲労骨折で痛みを生じます。
激しいスポーツなどで起きます。
分離した腰椎が滑ることで痛みや坐骨神経痛を起こすことがあります。
腰椎の分離がなくても滑ることがあります。
スポーツや転落、転倒などによるけがです。
強い力がかかって椎骨が折れたり、椎骨間の関節に捻挫を生じたりして痛みを起こします。
靭帯が骨に変化し、脊髄を圧迫するという難病の一種です。
痛みや神経の症状が出ます。
筋肉に強いストレスがかかり、筋肉に痛みが起こります。
重労働やスポーツなどで起こる、腰痛の原因として比較的多いものです。
骨が破壊されたり、神経が圧迫されたりします。
脊椎が原発の場合もありますが、その他のがんの転移の場合もあります。
抵抗力が下がっている場合などに細菌感染を生じるものです。
結核菌に感染する場合もあります。
仙腸関節は骨盤の仙骨と腸骨の間にある関節です。
出産後などに障害を起こすことがあり、痛みの原因となります。
高齢女性に多いです。骨がもろくなり腰椎圧迫骨折の原因となります。
坐骨神経が梨状筋(りじょうきん)により圧迫され、坐骨神経痛の原因となります。
〇神経由来
脊髄(腰髄)に腫瘍ができた場合、坐骨神経痛や腰痛を生じる場合があります。
〇内臓由来
- 発熱がある
- 血尿が出る
- 排尿時の違和感がある
- 夜トイレに起きる
などの症状が伴っている場合は泌尿器疾患の可能性があります。
尿路結石の場合は激痛を伴うことがあります。
食事や飲酒の後など、飲食に関係して腰痛が起こることがあります
空腹時にみぞおちや背中の右下側に痛みを生じます。
食事を摂ると症状が軽減します
- 下腹部の痛み
- 生理時以外の出血
- 月経時の出血量が多い
- 月経がない
- 発熱
などの症状を伴う場合は婦人科系疾患の可能性があります。
〇心臓・血管系由来
心疾患では背中の痛みに加えて、息切れを感じたり、脈拍数が上がったりすることがあります。
解離性大動脈瘤では突然起こる背中の痛みやショック症状(急激な血圧低下)を起こす可能性があります。
また、症状が進むにつれて、痛みが胸から腹、さらに脚へと移動していく特徴もあります。
命にかかわる病気です。
緊急の処置が必要です。
〇心因性
骨格系、内臓などに異常がない場合、心因性の可能性があります。
現代に多い精神的ストレスは脳の正常な働きを妨げ、通常は感じない腰痛を感じさせることがあります。
慢性腰痛の原因の一つです。
如何でしょうか?
是非、参考として役立てていただけたらと思います。
3 腰が痛いのは自分自身でも治せる
また、一つ言いたいことは、腰の痛みは自分で治せるという事です。
すべての腰痛というわけにはいかないのですが、自分で腰痛を治す事はできるようになります。
むしろ、腰痛は自分で治していくという気持ちが大切です。
その意識があれば、予防もできるし、何よりも腰痛に対しての知識が身につく事で、腰痛になる可能性も低くなります。
なので、腰痛は自分で治すという姿勢は大事だと思う次第です。
また、腰痛には病気が隠されていることもあるので、自己判断は危険をともなう場合もある事を覚えてほしいと思います。
姿勢が悪い、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を取っている、物を持ち上げる機会が多いと腰痛になりやすいです。
腰部に負担がかかりすぎて痛みが出ている場合は、自分で治せる可能性が高いと言えます(その他の場合でも改善の可能性はあります)。
姿勢の悪さは椎間板や腰椎周囲の筋肉などの組織にストレスをかけて腰痛の原因となります。
このような場合、姿勢を改善させることで腰痛は軽減します。
長時間同じ姿勢を取っていると、腰の一つの箇所にストレスがかかって腰痛を引き起こします。
なので、姿勢を定期的に変えたり、時々体操を取り入れたりすると和らいだり、軽減したりします。
座る時などは、腰痛対策クッションが効果的な場合もあります。
物を持ち上げたり運搬したりすることが多い方は、動作の仕方を変えて、腰への負担を軽くしましょう。
物を持ち上げるときは必ず膝を曲げて、腰を落とし、物と体の距離が離れないようにして脚の力で持ち上げます。
上半身を起こして(背筋で)持ち上げないことです。
また、腰痛ベルトやコルセットの使用なども改善法の一つなので、試してみるのもいいでしょう。
腰痛を改善させるための絶対的な方法なんてありません。
いくつかの腰痛対策、治療方法を組み合わせるなどの工夫をして、自分に合う方法を見つける必要があると思うんです。
是非、この意識をもってほしいなと思います。
4 朝、起きたときに腰が痛くなる人は多い理由を紹介
あなたは、朝起きた時に腰の痛みを感じることが多くありませんか?
朝起きたときに、腰痛がある人は多いです。
長時間寝たときは特に痛みの出やすい事実があります。
その理由として、まず長時間同じ姿勢を取っていることがあげられます。
特に寝返りの回数が少ない場合、同じ姿勢の時間が長くなるのでより腰痛を起こす可能性が高くなると考えられます。
体が固い、寝返りをするスペースが少ない、寝具の硬さの問題(体が沈み込むなど)、筋力の問題など条件が重なると寝返りの回数が減ると予想されます。
また、就寝時は動きが少なく、代謝も下がっていますから、血液の循環も低下傾向にあるでしょう。
この点も腰痛と関係している可能性があります。
ストレッチを継続的に行って、
- 柔軟性(体幹、股関節など)を高める
- 体が沈み込むような布団を使わない
- 枕の高さを工夫する
- 体が冷えないようにする
などして寝返りのしやすい環境を作ってあげると、朝の腰痛は軽減すると思います。
一度、試してみてほしいと思います。
※ 理学療法士イワモトの意見 ※
腰痛は、内臓などの病気の場合を除くと、多くの場合腰に物理的なストレスが強くかかることで起きているようです。
私が勤務していた介護施設では、移乗介助やおむつ交換などが原因で、多くの職員が腰痛を持っていました。
私の場合は年齢的なものもあってか、最終的には膝までやられました。
大人の職場だけでなく、スポーツの本格化によって子供たちの腰痛も増えています。
腰椎分離症をおこしたり、腰椎椎間板ヘルニアを発症したりすることまで起きています。
健康のためのスポーツとは言えず、将来ある子供たちのためになってないと感じることもあります。
腰痛を感じ始めた方は、腰にストレスがかかっていると思いますので、原因を突き止めて早めの対策をお勧めします。
腰椎椎間板ヘルニアなどを発症して坐骨神経障害が起こると、さらに厄介になってしまいます。
腰痛は一時的なもので、そのうちに治るだろうと思い込んで、同じ生活を続けていると悪化してしまうこともあります。
無理をしないで早めに痛みを取るように心がけましょう。
特に椎間板の障害(椎間板ヘルニア含む)は遺伝の影響があります。
親、兄弟に椎間板ヘルニアの方がいらっしゃる場合は特にお気を付けください。
5 まとめ:腰痛の原因は多様性なので、原因を考えてみよう
腰痛は腰だけが原因ではなく、内臓などが原因となることがあります。
腰痛以外に気になる症状がある場合は早急に受診されることをお勧めします。
通常の腰痛であれば、運動療法、生活動作の改善などで改善させることも可能です。
痛みを感じたら無理をせず、原因と対策を知って実行しましょう。
すべての病気に言えることですが、早期治療が大切です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆様のご健康をお祈りいたします。
執筆:mamotteライター理学療法士 イワモト
追記・編集:mamotte運営管理者 理学療法士 平林
※ 編集を終えて:最後に ※
腰痛の原因は考えると沢山の要素が言えます。
なので、腰そのものが原因の場合もあれば、内臓器官が原因の場合もあるでしょう。
腰の痛み一つとっても、原因をみつけだすのは難しいのです。
腰と内臓器官の複数の要素が原因になっている。
という場合ももちろんあります。
なので、一つ、一つ、原因をあぶりだしていく事が必要になるでしょう。
『腰痛の原因はこれだ!!!』
という決め付けはせず、客観的に何が原因であるのか!!
これだけを考える必要があると思うのです。
参考になれば嬉しく思います。
ストレッチは比較的効果はあると考えられます。
必ず良くなる、改善するとはいいきれませんが、ストレッチをする事で、症状の緩和、改善に向かうのは間違いありません。
できるのであれば、ストレッチは行うべきでしょう。
この記事では、ストレッチの有効性とどのようなストレッチをすればいいのか?について理解できます。
最後まで読んで、役に立てばうれしいです。
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mamotteライターで理学療法士のイワモトです。
「腰が痛いなぁ…」
「なんか腰に違和感があるな…」
「最近、腰が重くてだるい感じがする…」
「足や腰にしびれや違和感を感じる」
あったことを感じたことはありませんか?
もしかしたら、それは腰痛かもしれません。そんな時、あなたはどう感じますか?
腰に何か原因があるかもしれないと思うのかもしれません。 あるいは、腰以外に原因があるかもしれないと感じるかもしれません。 あるいは、何かの病気かもしれないと不安になるでしょう。
初めての腰痛は誰でも不安になるものです。原因で、起きているのかわからないからです。
腰痛の原因は80%が原因不明と言われていますが、原因が明確な場合もあります。
そこで今回は、腰痛が考慮される病気について伝えたいと思います。