※この記事はリハビリテーションの専門家である、理学療法士2名の思考と考えを交えて紹介しています。
内容は絶対ではありませんが、国家資格を取得しており。
学んできた経験があります。
ですので、信憑性や信頼性は間違いない部分もあります。
しかし、個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。
共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して頂けたら嬉しいです。
ですので、この記事の内容が絶対正しい。
とは思わずに、リハビリテーションの専門家の意見や見解である。
というように捉えてほしいと思います。
この記事があなたの参考になれば嬉しいです。
是非、宜しくお願いいたします。


そして、
【突如となく、前触れもなく、突然襲い掛かってくる腰の痛み・・・・】
くらってしまったら、動くこともできず、その場で崩れ落ちてしまう程のどうしようもできない腰の痛み・・・。
辛いですよね。
時には、呼吸をするだけで、腰に響いてしまう事もあるし。
もし、あなたがこのようになったらどうでしょうか?
考えるだけでもヤバイくないですか。
きっと辛いですよね。
考えるのも嫌になることでしょう。
でも、これを想像できる人っていうのは、一度でも、腰痛で苦しんだことがある人だと思います。
今まで一度も腰痛で辛い思いをしたことがない人は想像しづらいでしょう。
というのも、これは当たり前な事で。
- 人は経験したことがない
- 体験した事がない
- 目にした事がない
とイメージできないのが当たり前です。
だから、腰痛で苦しんだ経験がない人は想像できなくて当然と言えます。
で、今回は、突然襲い掛かってくる腰痛ということで、『ぎっくり腰』について話していきます。
【ぎっくり腰に、コルセットは効果があるのか?】
というテーマで記事にしてみました。
この記事を読めば
といった3点のメリットがあります。 |
最後まで読んで、参考にして欲しいです。
それでは、本日も宜しくお願いいたします。
目次
1 ぎっくり腰にコルセットは効果あるのか?

ぎっくり腰は原因が特定できないものも多く、症状もすべて同じではありません。
なので、コルセットの有効性は一様ではないのです。
効果がある場合と効果がない場合。
はたまた、逆効果の場合もあるでしょう。(これは滅多に少ないですが)
使い方によっては、悪化を促してしまう場合もあるのは事実です。
なので、
コルセットの使い方については注意が必要と言えるでしょう。
で、この項目ではコルセットが有効な場合とそうでない場合についてお伝えします。
1-1 コルセットの効果がある場合
コルセットの本質的な効果は脊柱の動きを制限することと腹圧上昇の補助をすることです。
この効果によって、腰痛を起こさせない。
といった目的があります。
コルセットの種類によって、使用されている材質や固定力に違いはありますが基本的な目的は同じです。
脊柱の動きに伴って痛みが出る場合は、定することで痛みを軽減することができます。
だって、脊柱を固定してしまうので、固定させて、動かさせないようにガチガチにコルセットで固めてしまう。
といった考えです。
なので、固定されてしまうと、動かせない。
といった事が言えるでしょう。
また、重量物を持ち上げたりする場合は、腹圧を高める必要があります。
で、コルセットを装着すると腹圧が上がりやすいので、それによって痛みが軽減する場合もあります。
これには、固定力の高いコルセットを用いると効果的です。
【固定力の高いコルセット】
- 非伸縮性の素材
- 支柱の数が多い
- 金属製の支柱
- 上下の幅が広め
上記のやつは、整形外科などで処方されて、腰の形を再掲して作成するコルセットの事を言います。
1-2 コルセットの効果がない場合
体動(体の動き)に関係なく痛みが強い場合はコルセットを使用しても痛みが改善しないこともあります。
このような場合、コルセットの意味が全くないとは言えませんが、痛みを軽減させる効果はありません。
なので、コルセットを装着しても意味がないでしょう。
また、コルセットの締め方が十分でなかったり、素材の伸縮性が高すぎたりする場合は固定の効果が不十分となり、腰痛を軽減する効果が少なくなる場合もあります。
少し意識してみるのもいいでしょう。
2 腰痛時に使用するコルセットの種類を知っておこう
一言でコルセットと言いますが、その目的などによっていくつかの種類があります。
主なものをご紹介します。
2-1 量販店などで手に入る腰痛コルセット
コルセット(一部)は量販店で入手することができます。
ドラッグストア、ネット通販など取り扱っているところは多いです。
2-1-1 素材
主な素材は化学繊維のメッシュ素材です。
固定力を増すために背部(脊柱の両側)にステンレス板、プラスチック板などの補強材が入っている物が多いです。
ベルトはマジックテープで固定するようになっています。
2-1-2 形
メインのベルトと補助ベルトの二重構造になっているものが多いようです。
幅の広いメインのベルトを締めた後に、補助ベルトを両側から締めます。
2-1-3 幅
幅はS,M,Lなどで分けられています。
症状に応じて使い分けます。
幅の広いものが固定力は高いですが、その分装着感が強くやや不自由さを感じてしまいます。
痛みが非常に強く、ほとんど動けないような状態の場合は幅の広いものを使用し、日常生活ができるようになったら
幅の狭いものに変えるなど使い分けるとよいでしょう。
2-2 病院などで処方されるコルセット(採計する・支柱やプラスチックなど)
病院で処方されるコルセットには軟性・硬性のコルセットがあります。
軟性は非伸縮性のメッシュ素材、硬性はプラスチックでできています。
通常腰痛の場合は軟性のダーメンコルセットが処方されます。
腰椎圧迫骨折の場合は硬性コルセットが処方されます。
軟性コルセットでは背面から腹面まで金属の支柱が入っており、市販の物よりも固定力が高くなっています。
製作にあたっても石膏で使用者の型を取るので、体形にぴったりと合ったものが出来上がります。
※保険を使って製作することができます。
2-3 骨盤ベルト
腰痛の原因が仙腸関節にある場合は、骨盤周囲に巻く骨盤ベルトが効果的な場合があります。
こちらも市販の物がありますので利用しやすくなっています。
3 コルセットを使用するタイミングについて
コルセットを処方されて、悩む事として、いつ装着すればいいの?ということです。
そこで、コルセットをいつ装着すればよいのか、装着のタイミングについてご紹介したいと思います。
3-1 1日中使用してはいけない。その理由について
コルセットは、一日中装着する必要はありません。
痛みがないとき(動かないとき)、例えば横になっているときなどは装着する必要はありません。
起きて日常生活をしている場合でも、痛みがなければ使用する必要はないでしょう。
動きに伴って痛みが出る場合が装着のタイミングです。
腰に負担のかかる仕事をする場合も同様です。
重量物を持ち上げるような仕事の場合は、腰痛がない場合でも予防的に使用するとよいでしょう。
つまり、コルセットをして、痛みが楽に感じるのであれば装着する。
そうでない場合はムリして使用しない。
といった考えがいいでしょう。
また、
コルセットをして痛みが楽になるとしても、自宅にいる時やくつろいでいる時は、極力装着しないように努めましょう。
というのも、コルセットは固定制が強いので、腰の柔軟性が低下してしまう可能性があるからです。
そうなると、腰の柔軟性が無くなり、二次的に腰が痛くなってしまう。
といった結果に繋がってしまう場合もあるからです。
なので、コルセットは、極力外す。
といった思考の方がいいかなぁと思うわけです。
是非、参考として意識してほしいなと思います。
3-2 就寝時には外す方が良い
腰椎圧迫骨折や術後などを除いて、就寝時は外した方が良いでしょう。
就寝時、人は寝返りを打ちますが、コルセットを装着すると寝返りを打ちにくくなります。
腰痛の原因として寝返り回数の少なさもありますので、自然な寝返りを行えるようにしておいた方が良いでしょう。
また、コルセットを締めていると呼吸も若干しづらくなります。
このような理由で就寝時はコルセットを外すことをおすすめします。
4 本当はコルセットに頼らない方が良い

コルセットは補助的なものです。
脊柱の動きを制限したり、腹圧を高めたりするために用います。
これは体幹筋によって取って代わることができます。
しっかりとした筋力があれば脊柱を固定し、腹圧を高めることができるのです。
しかし、
コルセットの着用に慣れてしまう(過度の使用)と、自らの力で脊柱の固定や腹圧を高めることをしなくなる場合もあります。
コルセットは補助的なものと考え、主に自分の筋力で固定などを行うように心がけたほうがいいでしょう。
必要な時だけ、メリハリをつけて使用すれば、それほど体幹筋の筋力低下を心配する必要はありません。
したがって、コルセットはあくまでも補助!!
という思考を持ってほしいなあと思う次第です。
5 コルセットのメリット・デメリットを語る
コルセットの装着はメリットばかりではありません。
デメリットもあります。
コルセットのメリットとデメリットについてご紹介します。
5-1 コルセットのメリット
- 脊柱の動きを制限することができる
- 姿勢が改善する
- 腹圧を高めることができる
- よい姿勢の意識づけになる
- 腰痛の予防に、ある程度効果がある
つまり、【腰痛の軽減に役立つ】ということが言えます。
この部分は頭の片隅に置いて欲しい事柄です。
5-2 コルセットのデメリット
- 長期間、コルセットに頼っていると体幹筋が弱くなる可能性がある
- 圧迫感がある
- 呼吸が苦しくなる
- 動きにくくなる
- 夏場などでは暑い、蒸れる
- コルセットとの摩擦で皮膚が痛くなることがある
つまり、
【他の弊害が生じる可能性がある】
という事が言えます。
二次的な障害や弊害を生んでしまうといったリスクは、免れることが難しいでしょう。
この辺りの問題点を配慮しながら、コルセットを【使うか。or。使わないか】を考えられたらいいのかなあと思うわけです。

※ 理学療法士 イワモトさんの意見・考え ※
これは私が使用しているものです。
安価な市販品で簡単な構造です。
素材は伸縮性のメッシュで支柱も柔軟性があるため、固定力はさほど高くはありません。
補助ベルトまでしっかりと締めるとそれなりの圧迫感はあります。
コルセットを装着した状態で背中を丸めると、お腹側が圧迫されて不快感があるので、必然的と背中を伸ばした良い姿勢になりやすい。
というメリットを感じます。
また、上体を前に倒すと支柱も一緒に曲がりますが、上体を戻す時、曲がった支柱が伸びようとするので、体を起こす時の補助になります(若干)。
素材の伸縮性が高いので動作を妨げにくいのですが、腹圧を高めるのにはやや役不足を感じます。
しっかりとした固定感や腹圧上昇をねらうのであれば、もう少し伸縮性が低く支柱のしっかりしたものの方が良いでしょう。
余談になります。
腰痛と全く関係ないのですが、コルセットを巻いて食事をするとお腹が苦しくなるので食べすぎ防止になります(本来の使い方ではありませんので真似しないでくださいね)。
6 まとめ
今回は、ぎっくり腰とコルセットについてお伝えしました。
コルセットは症状に応じて適切なものを使用すれば、脊柱の動きを制限したり、腹圧を高めたりすることで腰痛を軽減させることができます。
また、疼痛が収まった後でも使用することで腰痛の予防に効果がある場合もあります(重量物を扱う仕事など)。
柔軟性の高いコルセットは装着感が良いですが、その分効果が減少しますので、できれば実際に店頭で装着してみて効果と装着感のバランスの良いものを選ぶと良いでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆様のご健康をお祈りいたします。
執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト
追記・編集:運営者 理学療法士 平林

※ 編集を終えて:最後に ※
ぎっくり腰って、早くどうにかしたい。
という気持が強くでちゃいますよね。
だから、コルセットをして、少しでも動けるようになりたい。
って思いますよね。
その気持ちわかります。
少しでも痛みが落ち着くならなんでも試したい。
って思うのが人間誰にでもあるでしょう。
でね。
コルセットは使っていいと思うのですが。
危険なのが、コルセットに依存しちゃう。
って事なんです。
というのも。
『もうコルセットがないと、怖いわ、不安だわ、痛いわ』
なんていうように、感じてしまったらアウトなわけです。
というのも、この状態って、
コルセットに依存していることになるので。
これがまたより一層あなたの腰痛の悪化を招いてしまうのです。
何故か?というと。
コルセットに依存してしまうと。
二次的に腰の可動性が硬くなってしまう可能性があるんですね。
腰の可動性がなくなってしまうと、腰を動かすたびに痛みを発生させてしまう場合があるのです。
という事で、腰の可動性を生まないためにも、コルセットの常時使用は控えて欲しい。
という気持ちがあるのです。
つまり、コルセットに依存状態をつくらない。
という使い方を促す事によって、二次的な腰の可動性の低下を生まなくて済み。
日常生活でも、腰の痛みを発生さないで済む。
という事が予想できるのです。
なので、何よりもコルセットに依存しない状態を作る。
という事が重要になると言えるでしょう。
なので、あなたもコルセットを使用する際は、依存させないように適切な使い方を身につけましょう。
今回の話もあなたの参考になれば幸いです。
あ、で。
コルセットの正しい使い方も、我々、理学療法士がお伝えする事もできますので、お気軽に連絡くださいね。


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皆様こんにちは。
mamotteライター理学療法士のイワモトです。
突然の腰痛に襲われる「ぎっくり腰」、身動きが取れなくなることもあるでしょう。
いつまでも寝ているわけにもいかない状態では、何とかして動く方法が必要となります。
で、その方法の一つにコルセットの着用があります。
そこで、コルセットは本当に効果があるのでしょうか?