坐骨神経痛の治し方3選|リハビリ・薬・手術を理学療法士が解説

坐骨神経痛の治し方について答える

スポンサードリンク



坐骨神経痛を治す方法は、大きく分けて次の3つです。

  • その① リハビリ(運動療法・徒手療法・物理療法・生活習慣の指導)
  • その② 投薬治療(鎮痛薬・神経障害性疼痛の薬・ブロック注射)
  • その③ 手術(椎弓切除術・髄核摘出術など)

リハビリ・投薬・手術のすべてを行う人もいれば、リハビリだけで改善する人もいますし、手術が必要な場合もあります。どの治療が適しているかは人によって異なり、症状や改善具合に応じて治療方法が変わることがあります。

この記事では、3つの治療法の内容と、自宅でできるストレッチ、坐骨神経痛のセルフチェック、そして「すぐに病院へ行くべきサイン」までを理学療法士の視点で解説します。

坐骨神経痛の治し方(基本的な治療法)は3つ

坐骨神経痛の治し方は「リハビリ」「投薬治療」「手術」の3つが基本で、まずはリスクが少ないリハビリをメインにすることをおすすめします。

坐骨神経痛とは、坐骨神経に影響が生じて腰や足に痛みやしびれが起きる状態です。病院や整形外科で行われる主な治療には、運動療法や徒手療法といったリハビリテーションや物理療法があり、これに加えて投薬や手術が行われることもあります。

どの治療が効果的かは、実際に試してみないとわからないことが多いです。そのため、まずは試してみることが重要です。

個人的には、リハビリをメインにしてほしいと思っています。なぜなら、リハビリはリスクが少なく、効果が期待できるからです。

坐骨神経痛がなぜ起こるのかについては、坐骨神経痛の原因の記事で詳しく解説しています。

坐骨神経痛の治し方の方法

坐骨神経痛を治す3つの治療法を詳しく解説

坐骨神経痛の治し方を紹介

坐骨神経痛の治療はリハビリ・投薬・手術の3つで、ここでは理学療法士の経験や見解を交えながら、臨床で効果的だった方法や現在も行われている治療を紹介します。

ただし、すべての治療法があなたに合うかどうかは、実際に試してみないとわかりません。治療は個人差が大きく、どの方法が効果的かは試してみて初めてわかるものです。まずはさまざまな治療を試し、痛みやしびれなどの症状がどのように変化するかを実感しながら、治療の効果を確かめていってほしいと思います。

治し方その① リハビリテーション

リハビリには、運動療法、物理療法、徒手療法、日常生活習慣の指導など、さまざまな項目があります。リハビリは坐骨神経痛に限らず誰にでも必要なもので、生きていく上で欠かせない活動と言えます。

ここでは、運動療法・徒手療法・物理療法の3つについて説明します。

#### 運動療法

運動療法は非常に重要です。適切な運動を行うことで、弱った機能を回復させることを目指します。

  • 筋力が弱っている場合は筋力を強化し、歩きやすくする
  • 関節が動きづらくなっている場合はストレッチで動きやすくする
  • 立っていてふらふらする場合はバランスの練習を行う

こうした運動を通じて、弱った身体機能を元に戻し、正常化や向上、痛みの軽減を目指します。

リハビリは医師の処方が必要で、「あなたはリハビリが必要です」というオーダーが出されて初めて、理学療法士がリハビリを提供できるようになります(これは法律に関連する部分です)。病院の方針や医師の考え方によって処方内容は異なり、詳細に指示されることもあれば、理学療法士が自由にリハビリプログラムを作成できることも多いです。

リハビリにおいて、理学療法士はまず評価を行います。評価の内容には、以下の項目が含まれます。

  • 痛み
  • しびれ
  • 感覚
  • 関節の可動域
  • 筋力
  • 姿勢
  • 関節のアライメント(骨の配列)
  • 日常生活動作

このように、あなたの状態を総合的に評価し、目標とする能力をどうすれば回復できるかを検討します。そして、必要な運動(筋力増強訓練など)や日常生活動作の指導、自主訓練(体操やストレッチなど)の指導を行います。これが主に運動療法の目的となります。

#### 徒手・手技療法

これは、言葉の通りセラピストが手を使って治療を加える方法です。筋肉や関節など体の部位を押したり、さすったり、ほぐしたりなどの手技を使います。

短くなった筋を伸ばす、固くなった関節の柔軟性を回復させる、関節の正常な動きを促すなどが必要な時に、セラピストが直接アプローチします。ストレッチ、マッサージ(クリニカルマッサージ)などが代表例で、それ以外にも多くの治療手技があります。

この部分はセラピストによって治療スタイルが違うので、どれが良いとも言えません。ただ、どんな治療でも試してみて、効果があるのかどうかを確かめてみる必要はあると個人的には思います。

#### 物理療法

これは、機械を使って温めたり、電気を流したり、引っ張ったりする方法です。

代表的な温熱療法としてはホットパックがあります。温熱療法は痛みを軽減させ、筋肉の緊張を和らげてストレッチを行いやすくします。他には、低周波と呼ばれる弱い電気を痛みのある関節に流す方法や、腰部を引っ張る牽引療法などもあります。

しかし、物理療法だけで坐骨神経痛を治すのは難しいかもしれません。物理療法の効果は感じ方に個人差があり、エビデンス(科学的根拠)も一貫していません。医師の処方によって行われるため、プラシーボ効果が働いて痛みが少し楽になることも考えられます。

まとめると、物理療法にはプラシーボ効果の影響も少なからずあり、補助的な治療法と考えていただきたいです。

治し方その② 薬・注射

薬の効果についてはお医者さんが詳しく説明できるので、ここではどのような薬があるのかだけを紹介します。

#### ロキソニン、ボルタレン

一般的に処方される鎮痛薬です。神経が原因の痛み(神経障害性疼痛)に対しては、次のリリカなどの薬と併用されることもあります。

#### リリカカプセル

ロキソニンなどの鎮痛薬が効かない神経が原因の痛み(神経障害性疼痛)やしびれに対して効果があるとのことです。ロキソニンなどの鎮痛薬と併用されることもあります。

この薬は眠気を生じるので、車の運転時などは注意が必要とのことです。

#### 硬膜外ブロック

脳や脊髄は硬膜という膜に包まれていますが、この硬膜の外側に注射器で局所麻酔薬(ステロイド剤を併用することもあり)を注射して痛みを止めるためのものです。

坐骨神経痛の場合は脊柱の坐骨神経領域に注射しますが、痛みが広範囲の場合は複数個所注射を行うこともあるようです。効果は一概には言えませんが、痛みは数時間止まるようです。入院中では持続的な硬膜外麻酔を行うこともあるとのことです。

#### 神経ブロック

痛みの原因となっている神経の場所が分かっている場合は、その神経に直接局所麻酔薬を注射するとのことです。

X線で透視しながらブロック針を挿入し、脊髄から枝分かれした神経根に注射します。痛みの出る神経の場所を確認しながら行うので、痛みを止める効果がより確実といわれています。神経根に触れるので痛みを伴います。

一部の医師だけですが、できるだけ神経に触れないようにしながら神経根と硬膜外に同時に麻酔をかけることができるようです。

治し方その③ 手術

手術が必要な場合も少なからずあります。

たとえば、脊椎の変形により骨が神経を圧迫している場合や、椎間板から飛び出した髄核が神経を圧迫している場合などです。これらの状況では、手術を行わないと神経への圧迫を取り除けないことがあります(ただし、こうした場合でも手術ではなくリハビリだけで改善することもありますので、誤解しないでください)。

代表的な手術方法としては、脊柱の一部を切り取る椎弓切除術や、ヘルニアを取り除く髄核摘出術があります。

手術後も、しびれが残るなど、100%症状が取れないこともあります。しかし、手術は神経症状の悪化を防ぐ有効な治療法の一つと考えられます。

坐骨神経痛を治すために自宅でできる効果的なストレッチ9選

坐骨神経痛の改善や予防にはストレッチが効果的で、太もも裏・腰・お尻(梨状筋)など固くなりやすい筋肉をゆっくり伸ばすことで悪循環を断つことが狙いです。

筋肉の柔軟性が失われたり、筋が短くなったりすると姿勢が悪くなり、正しい動きができなくなります。これが原因で腰に負担がかかり、腰痛や坐骨神経痛の原因となります。

逆に、坐骨神経痛になると筋肉の緊張が高まり、柔軟性が低下して筋が短くなるなどの問題が発生することもあります。こうなると、さらに姿勢が悪くなり、腰への負担が倍増するという悪循環に陥ります。このような悪循環を断つために、ストレッチは効果的です。

ストレッチをして痛みやしびれが悪化する場合は、無理をせず中止してください。ゆっくりと無理せずできる範囲で行いましょう。

すべての方法を試す必要はありませんが、できそうなものから少しずつ始めてみてください。より多くのストレッチは坐骨神経痛のストレッチの記事でも紹介しています。

ストレッチ① ハムストリングスのストレッチ

ハムストリングスとは太ももの裏側の筋群をいいます(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)。坐骨神経の症状が出ている方はタイトハムストリングスといって、筋肉が固くなった状態になっていることが多いです。

  1. タオルを両手で持ってかかとにかけます。
  1. タオルを足の裏にかけて太ももの裏を伸ばします。
  1. 体や首を持ちあげないように注意します。

この時、持ち上げている方の太ももの裏の筋肉が引き延ばされている事を感じてください。持ち上げている方の膝は無理にまっすぐにする必要はありませんが、極力膝を伸ばすようにします。持ち上げていない方の足は伸ばして床から離れないようにしましょう。そして、左右に体を捻りましょう。

30秒程度が目安ですが、無理をする必要はありません。

股関節のタオルストレッチ

ストレッチ② 下肢の裏を伸ばすストレッチ

こちらも同様にハムストリングスのストレッチですが、タオルを使わない方法です。①で膝をお腹に引き寄せることにより、臀部の筋や腸腰筋(股関節を曲げる筋)の軽いストレッチも行えます。

メリット:ハムストリングスは、膝を曲げる為に必要な筋肉です。この筋肉が固くなっていたり、筋力低下していると、膝を曲げる動作が困難になります。しっかりとストレッチをして伸ばしてあげましょう。

ストレッチ③ 腰方形筋のストレッチ

腰方形筋は体を横に曲げたり、骨盤を引き上げたりする腰の深いところにある深層筋です。この筋肉が原因で腰痛を起こすこともあります。

  1. 開始の姿勢です。片方の膝をしっかりと曲げて、足裏をももの内側にもっていきます。
  1. 伸ばした脚が上がらないように反対側の手で軽く押さえておきます。脇腹から腰のあたりが引き延ばされている事を感じましょう。
  1. 体を横に倒して、反対の腰の後ろ側を伸ばします。30秒程度保持します。倒せる範囲で無理なく行ってください。

メリット:腰方形筋は下肢の中心となる骨盤と背骨を繋いでいる筋肉です。常に緊張している(働いている)ので、痛みを感じやすい筋肉です。こまめにストレッチをしてあげる事で腰の柔軟性が維持でき、腰痛になりづらくもなります。積極的に行っていけるといいでしょう。

ストレッチ④ 骨盤の調整をするストレッチ

ストレスのかかっていた腰周囲の筋の緊張をゆるめて、骨盤と脊柱のリセットをします。腰の筋をリラックスさせて、脊柱をまっすぐにして、ゆがみをもとに戻すイメージで行ってみましょう。

メリット:この動作は腰全体を調整する効果があります。調整とは、腰周辺の筋肉の硬さをほぐしたりする目的があります。さらに傾いた骨盤の位置を調整する働きもあります。

※腰が痛くない範囲で行ってみましょう。

ストレッチ⑤ 仙腸関節のストレッチ

仙腸関節は自分では動きを感じることができない関節ですが、この部分の障害で痛みを発生することがあります。正常な仙腸関節の状態に戻すことで痛みの改善を狙います。

  1. 背中は床につけ、膝の裏側に手を回し、胸の方に引き付けるようにします。
  1. 腹ばいになり、両手で上半身を押し上げるようにして反らせます。お尻の中心部分(骨盤)、仙腸関節を動かすイメージで行います。
  1. 両膝を立てて、膝が離れないように左右に倒します。この時上半身がねじれて腰が浮き上がらないように注意をしてください。おしりは床につけたままです。骨盤の中をひねるイメージです。

すべての姿勢で症状が悪化する場合は、無理せず中止してください。短時間から始めて、問題がなければ30秒程度で行いましょう。

メリット:仙腸関節は可動性が非常に少ない関節です(尾底骨の部分などを言います)。仙腸関節の動きが全くない事で腰の可動域も減ってしまい、痛みが発生するという考えになります。腰痛をはじめとする坐骨神経痛の予防や改善の為にも、是非取り組んでみましょう。

ストレッチ⑥ 太ももの前側の付け根の筋肉のストレッチ

  1. 片膝立ちになり、ゆっくりと重心を前にもっていきます。後ろ側になっているももの前面を伸ばすようにします。

※この時、太ももの付け根が引き延ばされている事を感じましょう。筋力も必要な動作なので保持時間は徐々に増やしてみてください。30秒保持が目標です。

メリット:太ももの前の付け根の筋肉は、足を持ち上げる為に必要な筋肉です。足を前に出す時に働く筋肉なので、この部分に障害があると足を持ち上げづらくなります。つまづいたり、足が持ち上がらなかったりするのはこの筋肉の障害も一つの原因です。

ストレッチ⑦ 内転筋のストレッチ

ももの内側にあって股を閉じる筋を内転筋と言いますが、痛みや神経障害があると緊張が上がり、固くなりやすい筋です。

  1. 両足先を外側に向け、股をしっかり開くようにして腰を下げます。両手は膝に当てます。
  2. ももの内側が引き伸ばされるのを確認しながら上半身をひねります。上半身をひねることでより強く内転筋をストレッチすることができます。

※この時、太ももの内側の筋肉が引き伸ばされている事を感じましょう。左右30秒程度行います。

メリット:内転筋は太ももを内側に動かす筋肉で、歩く時も必然と働きます。足を動かす時に必ず働いている筋肉でありながら、ケアを怠りやすい筋肉です。しっかりとストレッチをしてあげることで、足への痛みの軽減が期待できます。

ストレッチ⑧ 梨状筋のストレッチ1

梨状筋は坐骨神経を圧迫する原因のひとつとなる筋です。梨状筋が固くなることで神経への圧迫を起こすことがありますので、柔軟性を改善させてあげましょう。

  1. 仰向けになり、膝を抱えるようにして胸の方へ引き付けます。おしりが上がらないように、また反対側の脚が上がらないように注意します。おしりの内部を伸ばすイメージで行い、引き付けている足の方のお尻の外側が引き伸ばされている事を感じましょう。左右30秒程度を目安に。
  1. かかとを膝の上に置き、反対側の手でももの外側を持って肩に向かって引き上げます。かかとが膝から離れないように、股関節の内旋(内側に回す)も意識しながら行います。傾けている方の足のお尻の外側が引き伸ばされている事を感じましょう。左右30秒程度を目安に。
  1. 右足を左膝の上あたりにのせ、股関節を外旋した状態(あぐらの時のように)にします。両手を左膝の裏で組んで、胸の方に引き寄せ、しっかりと右の股関節を曲げます。背中が浮き上がらないように注意します。股関節が深く曲がった状態では、股関節を外旋させると梨状筋が伸ばされます。股関節があまり曲がってない時は内旋させて伸ばしますので、反対の動きになります。
  1. 右の膝を曲げ、股関節を外旋させた状態で両側の肘を床につけます。理屈は前項のストレッチと同じで、股関節の深い屈曲と外旋で右側の梨状筋をストレッチします。自分の体重を利用できるので強く伸ばすことができますが、無理をしないように行ってください。左右30秒程度行います。
腰捻り体操
臀部のストレッチ

ストレッチ⑨ 梨状筋のストレッチ2

梨状筋の3番目のストレッチと同様です。股関節を曲げる時に息を吐きながら行いましょう。

メリット:梨状筋はあぐらをしたり、股関節を捻る時に働く筋肉です。歩く時などにも強く影響する筋肉であり、この筋肉の柔軟性が低いと足を捻る事が難しくなります。股関節と腰は密接しているので、この梨状筋の硬さによって腰痛が生じてしまう事も多いので注意が必要です。ストレッチをして柔軟性を上げておきましょう。

なお、寝ている時の痛みが気になる方は坐骨神経痛の寝方も参考にしてください。

もしかしたら坐骨神経痛かも?セルフチェック

以下の項目に1つでも当てはまる場合、坐骨神経の症状を呈している可能性があります。

坐骨神経痛の原因には様々なものがあり、放置しているとどんどん悪化してしまう場合もあります。何よりも早期発見が大切で、早めの対処が必要です。

坐骨神経痛のセルフチェック

坐骨神経痛かも・・セルフチェック項目

  • 腰だけでなく、太ももの裏側や足などの痛みやしびれがある(時々または常時)
  • つま先やすねの外側など脚に感覚が鈍いところがある
  • 脚に灼熱感(ほてる)などの異常な感覚がある
  • 太ももの裏側などにつっぱり感がある
  • 脚の筋の柔軟性がなくなった(ももの裏側の筋やふくらはぎの筋など)
  • 腰を曲げる、反らすなど、ある姿勢をしたときに痛みやしびれがある
  • くしゃみをすると足の方まで痛みやしびれが走る
  • 気づいたら、スリッパが脱げやすくなった
  • 普通に歩いているつもりだが、つまずきやすくなった
  • 脚に力が入りにくい
  • 足の痛みやしびれなどで長距離を歩けなくなった
  • 歩くと脚に痛みやしびれが出てきて歩けなくなるが、しばらく休むとまた歩けるようになる
  • 排泄時に異常を感じる(排泄時に感覚がない。失禁するなど)

※特に腰に痛みや違和感がある方は要注意ですが、腰痛など腰の症状がなくても坐骨神経の症状が出ることもありますのでご注意ください。

すぐ病院に行くべき危険なサイン

次のような症状がある場合は、自己判断でストレッチを続けず、早めに整形外科などの医療機関を受診してください。

  • 足のしびれが強い、または足に力が入らない(脱力がある)
  • 排尿・排便の異常がある(感覚がない、失禁するなど)
  • 安静にしていても痛みが続く、夜間も痛みで眠れない
  • 発熱を伴う
  • 転倒・外傷のあとに痛みやしびれが出た

これらは神経への圧迫が強い場合や、別の病気が隠れている場合に見られることがあります。症状の原因を早期に見極め、適切な治療を開始することが悪化を防ぐことにつながります。

よくある質問

Q. 坐骨神経痛は治りますか?<br>あなたに適した治療を行っていれば、改善する可能性は十分にあります。実際に、坐骨神経痛と診断されてもリハビリや治療をすることで症状が軽くなった、消えたという人を私たちは臨床で見ています。諦めずに治療を続けることが大切です。

Q. 坐骨神経痛の治し方で、まず何から始めればいいですか?<br>まずはリスクが少ないリハビリ(運動療法やストレッチ)から始めることをおすすめします。リハビリは医師の処方が必要なので、整形外科を受診して相談してください。投薬や手術は、症状や改善具合に応じて医師と相談しながら検討します。

Q. ストレッチをすると痛みやしびれが強くなります。続けてもいいですか?<br>痛みやしびれが悪化する場合は、無理をせず中止してください。すべてのストレッチを行う必要はなく、できそうなものを短時間から始め、問題がなければ30秒程度を目安に行いましょう。

まとめ:坐骨神経痛の治し方はリハビリを軸に、原因に合わせて選ぶ

  • 坐骨神経痛の治し方は「リハビリ」「投薬治療」「手術」の3つ
  • リハビリ(運動療法・徒手療法・物理療法)はリスクが少なく、まず取り組みたい治療
  • 薬や注射は医師と相談のうえで。物理療法は補助的な位置づけ
  • 手術は神経の圧迫を取り除けない場合の選択肢で、症状の悪化を防ぐ有効な治療法の一つ
  • ハムストリングス・腰方形筋・梨状筋などのストレッチは、無理のない範囲で30秒程度を目安に
  • 坐骨神経痛になった原因によって治療法は変わるため、早期に原因を見極めて適切な治療を始めることが悪化を防ぐ
  • 普段からセルフチェックを行い、予防的に適度な運動やストレッチを行う
  • 足の脱力・排泄の異常・安静時の痛み・発熱・外傷後の症状があればすぐ受診する

紹介しているストレッチは、痛みが強くなる場合や姿勢がとれない場合は無理して行う必要はありません。必ず無理をしないようにしてください。


参考文献

  • 日本整形外科学会・日本腰痛学会監修『腰痛診療ガイドライン2019』(運動療法が推奨されている旨を参照)

※この記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、診断・治療を行うものではありません。症状が続く場合や不安がある場合は、必ず医療機関を受診してください。

この記事を書いた人・編集した人
理学療法士 イワモト
執筆:理学療法士(PT)イワモト
1990年から救急病院で理学療法業務を開始。脳血管疾患・整形外科疾患のリハビリを中心に、特別養護老人ホームでの機能訓練指導員・介護業務も経験。臨床経験30年以上。
理学療法士 平林康平
編集・運営:理学療法士(PT)平林康平
2009年理学療法士免許取得、臨床経験17年以上。整形外科クリニック・老健・デイサービス・訪問リハ・障害福祉分野で勤務。腰痛・首痛・しびれなど痛みの治療が専門。マッケンジー法 Credentialed MDT(国際認定)。
mamotteの記事は、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の国家資格を持つリハビリテーションの専門職のみが執筆・編集しています。臨床での経験に基づく内容ですが、治療法の感じ方には個人差があり「唯一正しい方法」は存在しません。一人の専門職の意見として、ご自身の体の反応を確かめながら参考にしてください。 ▶ 執筆者プロフィール・国家資格証はこちら

スポンサードリンク



坐骨神経痛の治し方について答える

2 件のコメント

  • コメントを残す

    メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

    ABOUTこの記事をかいた人

    mamotte運営者。理学療法士(2009年免許取得・臨床経験17年以上)、マッケンジー法 Credentialed MDT認定。整形外科クリニック・老健・デイサービス・訪問リハ・障害福祉分野で勤務し、腰痛・首痛・しびれなど痛みの治療を専門としています。mamotteの記事は理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の国家資格者のみが執筆・編集しています。