私達は国家資格を取得しており、実際の現場で学んできています。
ですので、信憑性や信頼性は間違いありません。
共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して欲しいと思います。
で、一番伝えたい事は、【この記事の内容が絶対正しい!!】とは思わないでください。
という事です。
記事の内容は自信を持って提供していますが、医療の世界は個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。
ですので、一つの理学療法士の考えである。と捉えて欲しいです。
この記事があなたの役に立てばうれしいです。
では、宜しくお願いいたします。
1 半身不随のリハビリを紹介する
半身不随の原因は様々ですが、今回は脳梗塞(脳血栓症等)などの脳血管障害によって生じた半身不随(中等度)を想定して、リハビリの例をご紹介します。
〇 急性期(発症~2週間) 現代では、発症後できるだけ早くリハビリを開始することが一般的になっています。 意識が低下している場合もありますが、急性期病棟のベッド上で可能な訓練を行います。 拘縮予防の関節可動域訓練は、その代表例です。 セラピストが他動的に関節を動かす、関節可動域訓練や意識が保たれていて自分で動かせる場合は、アシストしながら手足を動かす練習なども行います。 その他、良肢位(良い姿勢)の確保や、可能であれば寝返りなどを誘導します。 状態によって、また医師の判断によっても異なりますが、早期にリハビリ訓練室でのリハビリへ移行することもあります。 ベッド上の訓練が継続される場合は、起き上がって車いすへ移乗するなどの訓練を行います。 |
〇 回復期(2週間後~半年) 最初に入院した病院が、急性期のみを担当する病院の場合、急性期を過ぎると転院となります(例えば、発症2週間後)。 回復期リハビリテーション病棟を持った、リハビリ専門病院などが例です。 急性期を過ぎると、身体の状態も安定してきますので、急性期にはできなかったダイナミックなプログラムが実施されます。 車いすからの立ち上がり、立位の保持、歩行など、回復に応じてすすめられます。 日常生活に必要な動作・活動の訓練も行われます。 洗顔・歯磨き・更衣・トイレ動作など、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師などのスタッフが連携して行うのが理想です。 近年、日常生活に関するリハビリが現実的なものとして評価される傾向もありますが、半身不随(麻痺)を回復させようとするリハビリも同時に行われています。 リハビリ方法も日進月歩であり、変化しています。 その中で、電気刺激を加えながらの訓練など、麻痺回復の訓練も少しずつ進化しています。 少しづつ、効果のある方法がハッキリしてきているといえるでしょう。 |
〇 慢性(維持)期(半年以降~) 一般的に、半身不随の回復期は約半年と考えられています。 実際は半年を過ぎても回復が見られることはあるのですが、便宜上このように期間が区切られています。 維持期に入ったら、身体機能・能力を維持する訓練の他、日常生活の動作を改善する訓練を継続して行うことがあります。 維持期のリハビリについては、この後の項目で詳しくお伝えします。 |
上記、参考にしていただけたらと思います。
2 半身不随のリハビリって、どの位の期間続ければよいのか
半身不随に必要なリハビリの期間は、状態によって様々です。
極軽症であれば、数日から数週間で麻痺が改善する事があるので、長期間のリハビリは必要ありません。
麻痺が数週間で回復しない場合、一般的には数か月から半年リハビリを行うことが多いです(入院してのリハビリです)。
入院してリハビリを行う必要がなくなれば、退院となります。
しかし、ここでリハビリは終わりじゃありません。
通院の外来でリハビリを継続する場合もあるし。
外来がないとしても、自分自身でリハビリは続けなくてはいけません。
リハビリは生涯続けていかなくてはいけないもので。
終わることはありません。
日常生活もリハビリとも言えます。
その中で、病院などで行うリハビリは半年程度で終わる事が多いです。
3 病院でのリハビリが終了したらどうすればいい?
ここの結論としては、病院でのリハビリが終わっても、自分自身で行い続けなくてはいけません。
自分でできる範囲の中で、リハビリ(ストレッチや筋トレ、散歩などの歩行など)していく方がいいでしょう。
病院のリハビリが終了しても、外来での通院リハビリ(短時間、回数制限あり)や保険を使わない自費でのリハビリを継続するという方法(保険が適用されないため、多くの費用が掛かる)もあります。
また、老人保健施設などの中間施設に入所して、リハビリに通う事もできますし、自宅退院して、デイケア(通所リハビリテーション)を利用するという方法もあります。
また、厳密にいうとリハビリではありませんが、「機能訓練」という枠組みの介護保険サービスを利用できる場合もあります(デイサービス、特別養護老人ホームなど)。
このように、病院でのリハビリが終了しても、介護保険などを利用しながら、リハビリを継続できる可能性はあります。
介護保険の制度上、脳血管疾患で生じた半身不随で要介護状態になった場合、第二号被保険者(40から64歳)から介護保険を利用できますので、手続きを行うことをおすすめします。
また、何らかの理由で介護保険施設を利用できない(または、利用しない)場合は、自分でできるリハビリを行っていく必要はあるでしょう。
どんな形でさえ、リハビリは終わるものでもなく、終わらせるものでもありません。
生涯続けていかなくてはいけないものだと思っていただけたらと思います。
4 自分でできることを行っていくことが大切
半身不随になってしまうと、元に戻れない、もう何もできないと悲観してしまう事もあるでしょう。
当たり前のように動かしていた部分が、動かせなくなったり、動かしづらくなったりするので。
びっくりするし、悲観しちゃいますよね・・・
確かに、麻痺があることで、できないこともあると思います。
しかし、すべてできないわけではないと思います。
その体の状態でできるように適応していくと思います。
まず、自分の中の基準を変えてみてください。
当たり前に動かしていた事ができなくなるので、それは当然です。
以前なんでもできていた状態を基準にすると、できないことをより強く感じてるのは当たり前でしょう。
なので、今の自分を受け入れて再出発するといいかなぁと思います。
そして、今の体の状態でできることを考えてチャレンジして、適応していきましょう。
もう、この他ありません。
このような思考にするしかないと思うのです。
5 障害を乗り越える・共に生きるのがゴール
半身不随になると、多くの能力を失いますので、喪失感が大きいものとなります。
失われたものに目を向けると、前向きに考えることが難しくなることもあるでしょう。
しかし、人にはそれを乗り越える力が与えられているようです。
例えば、半身不随で素晴らしいピアノ演奏をする方がいらっしゃいます。
もしも、私がピアニストで半身不随になっていたら、あきらめていたかもしれません。
しかし、このような可能性を知ると、心強くなります。自分にも乗り越えられる力があるのではないか?
リハビリは、麻痺を回復させることが最終的な目標ではありません。
障害を乗り越える・共に生きる。
ことこそが、そのゴールであると感じます。
6 まとめ
今回は、半身不随のリハビリについてお伝えしました。
半身不随のリハビリは、発症早期から開始され、通常数か月から半年に渡って行われます。
麻痺を回復させる訓練の他、歩行訓練、日常生活動作訓練など、状態に応じて個別に実施されるのが通常でスタンダードです。
病院でのリハビリは、通常数か月から半年という期限があって、ずっと続けられるわけではありません。
その中で、病院でのリハビリが終了しても、介護保険を利用したリハビリ・機能訓練などを利用できる可能性もあります。
また、施設で行うリハビリだけではなく、目標をもって自分でできる事を行うこともリハビリといえます。
リハビリは終わりがありません。
生きている中で、生涯続けなくてはいけません。
日常生活もリハビリになるし、普段の生活がもうリハビリなのです。
このような思考で、障害を乗り越える、ともに生きる思考が大切だなあと思います。
執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト
追記・編集:運営者 理学療法士 平林
併せて読んで欲しい記事
半身不随のリハビリは終わりはありません。
(半身不随だけではありませんが・・・・)
記事中にもありますが、リハビリって終わらないんです。
リハビリの本質は、【障害をもった方が可能な限りもとの社会生活をとりもどすこと】なので。
どこに行っても、生活は続くわけで。
障害を持つ限り、リハビリも続くのです。
半身不随で、体の半分は動かしづらかったり、思うように使えないといった障害をなんとかするためにはリハビリを
行いながら、維持していかなくてはいけないのです。
【リハビリは終わらない】
私は、理学療法士として、応援していきたいと思っています。
本日も最後までありがとうございました。
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mamotteライターで理学療法士イワモトです。
半身不随は、片麻痺ともいわれています。
片麻痺や半身不随の方には、多くの場合リハビリが必要となります。
という中で、そもそも、リハビリって何をやるの?
ちょっと、気になりませんか?
という事で、今回は、【半身不随のリハビリ】についてご紹介します。
脳梗塞になってしまって、リハビリが開始されようとしているあなたの参考になれば幸いです。
では、本日もよろしくお願いいたします。