※この記事はリハビリテーションの専門家である、理学療法士2名の思考と考えを交えて紹介しています。
内容は絶対ではありませんが、国家資格を取得しており。
学んできた経験があります。
ですので、信憑性や信頼性は間違いない部分もあります。
しかし、個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。
共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して頂けたら嬉しいです。
ですので、この記事の内容が絶対正しい。
とは思わずに、リハビリテーションの専門家の意見や見解である。
というように捉えてほしいと思います。
この記事があなたの参考になれば嬉しいです。
是非、宜しくお願いいたします。


また、運営者で理学療法士の平林です。
坐骨神経痛で苦しい時期が長いと色々な治療法を試してきているかと思います。
世の中には、沢山の治療方法があるので、『どんな方法がいいの?』って感じるところでしょう。
むしろ、色々と試したけど、治らないから諦めてしまっている人もいるでしょう。
でも、諦めてしまえば、一生、坐骨神経痛が治る事はありません。
逆に諦めなければ、0.1ミリでも治る可能性はある。
と思うのです。
諦めて一生治らないのを選択するか、0.1ミリに賭けてみるか?
であって。
じゃあ、0.1ミリに希望を賭ける方が断然いいよね。と思うわけです。
という中で、今回は坐骨神経痛を治す為の、一つの方法として、【ツボ】について話していきたいと思います。
坐骨神経痛はツボによって、改善・軽減するのかどうか?
という視点で話していきたいと思います。
- 坐骨神経痛に効果的なツボを伝える
- 坐骨神経痛にお灸は効果あるのか?
- そもそも、ツボってなに?
- 坐骨神経痛にツボを押してみた。体験談
といった、4つの観点を含んで紹介したいと思います。
この記事を最後まで読んで、坐骨神経痛とツボについて理解を深めて、あなたの症状の改善に繋がれば嬉しく思います。
是非、熟読してほしいと思います。
それでは、本日もよろしくお願いいたします。
目次
1 坐骨神経痛に効果的なツボを伝える
坐骨神経痛に効果的なツボは考え方によって多くありますので、主なものをご紹介します。

ツボは全身に360カ所以上あります。
その中で坐骨神経痛に効果のあるとされるツボがあります。
腰部付近のツボは、
- 腎兪(ジンユ)
- 大腸兪(ダイチョウユ)
- 環跳(カンチョウ)
などがあります。
また図に書き加えた部分で、お尻と太ももの間のしわの間に承扶(ショウフ)というツボもあります。
下肢の後面には、

- 殷門(インモン)
- 委中(イチュウ)
- 承山(ショウザン)
などがあります。
下肢には

- 陽陵泉(ヨウリョウセン)
- 風市(フウシ)
- 崑崙(コンロン)
などがあります。
足底には湧泉(ユウセン)などがあります。

また、ツボではないですが土踏まず(アーチ)の部分は脊椎に関する部位となります。
ツボの位置は参考の位置で、人それぞれ違います。
押して痛みのある部分がツボであったり、痛くない部分にツボがあったり様々です。
多くの場合、硬結(こうけつ 硬くコリコリする部分)や圧痛(あっつう 押すと痛い)がありますので、
図のツボの位置を参考にして、押しながら、硬くて押すと痛い部分を探すと良いでしょう。
押し方の一つの方法としては、強めに5秒間押す、を5回程度です。
自分では押しにくい部位もありますので、ご家族に協力してもらう、ツボ押しの道具を使うなどの工夫が必要です。
ツボの探し方、押し方がわからない場合は、プロの施術を受けて教えてもらうのも方法です(これが一番よいです)。
2 坐骨神経痛にお灸は効果あるのか?

さて、お灸は坐骨神経痛に効果があるのでしょうか?
灸は国家資格を持ったきゅう師によって行われます(医師も可能です)。
自分で行うことも可能で、「セルフ灸」として流行しています。
鍼灸の効果の理論については科学的に説明されています。
理論は西洋医学と同じ理論です。
理論的にも、実際の施術においても疼痛の抑制(痛みを抑える)が行われるのがわかります。
(この疼痛抑制効果はポリモーダル受容器を介する鎮痛、ゲートコントロールセオリーによる鎮痛、下降性疼痛抑制系による鎮痛、DNIC(広範性侵害抑制調節)などによっており、理論的な説明ができるものです)
灸はツボに温熱刺激を加えることにより疼痛抑制の効果を得ています。
実際に坐骨神経痛に対しての効果はあり、灸の施術によって痛みが改善しています。
プロの灸師によると8回程度の施術で、坐骨神経痛が改善しているという例もあります。
灸に使う艾(もぐさ)には多くの種類があり、プロは使い分けているようです。
灸というと熱くてやけどするイメージもありますが、艾によって温度の違いがあり、あまり熱くならないものもあるようです。
市販のものもあり「セルフ灸」を行うことができます。
市販品も温度が低めのものから高いものまでありますので、自宅で行う場合は低めのものから試すと良いでしょう。
ツボの部分は押すと痛みの強い部分もありますが、皮膚の感覚は鈍化して高温がわかりにくい場合もありますので、火傷に注意しましょう。
煙が気になる方は煙の出ないタイプを選択すると良いでしょう。
灸は火をつけるものと思っていましたが、市販品には火を使わないものもあって、こちらはツボに貼り付けて外出することもできます。
また香りが楽しめるもの(アロマきゅうなど)もあります。
灸も時代とともに進化していますね。
灸は疼痛を改善する効果があるものですが、坐骨神経痛の原因全てが解決するわけではないことに注意しておきましょう。
坐骨神経痛の原因によっては手術が必要になる場合もあります。
手術の適応ではないけれど痛みの症状が強い場合などは灸で痛みを押さえながら、その他の対策も並行して行うことで改善させることは可能でしょう。
3 そもそも、ツボってなに?

「ツボ」とは東洋医学でいうところの経穴(けいけつ)のことです。
経穴とは書物によってその表現が違いますが、灸や鍼を打つべき身体の場所である。
- 病気の診断や治療の対象となる点である。
- 全身に360数ヶ所あって、経絡(けいらく)の要所である。
ということです。
ここで経絡とは、人体の神経・血管系やリンパ系とは異なる特異的な経路を意味します。
特異的という表現をされていますが、実際には解剖学的に意味のある部分のようです。
すべての経穴の80%以上が神経や血管の束が筋膜を貫通する部位であると言われています。
また経穴と硬結との関連性もあり、この部位には圧痛、皮膚表面のざらつきもあるようです。
参考URL: 鈴鹿医療科学大学
4 坐骨神経痛にツボを押してみた。体験談
私が実際にツボを押して効果があると思うところは、
- 腎兪(ジンユ)
- 大腸兪(ダイチョウユ)
- 環跳(カンチョウ)
- 陽陵泉(ヨウリョウセン)
- 風市(フウシ)
- 殷門(インモン)
- 委中(イチュウ)
- 承山(ショウザン)
あたりでしょうか。
どのツボが効果的かは症状によって違うでしょう。
私自身も自分のツボを押してみました。
押し方は5秒程度強めに押す、を5回程度です。
私は左の坐骨神経症状(痛みよりも足部にしびれが強い)があるのですが、環跳、殷門、風市に硬結と圧痛がありました。
明らかに左右差がありましたので間違いはないです。
効果としては、押した後、左下肢がすっきり、軽くなった感じがして楽になりました。

※ 理学療法士 イワモトの意見・考え ※
私自身は、学生時代西洋医学を中心に学びましたので、東洋医学のツボの概念や効果についてよく知りませんでした。
しかしその後、
鍼による麻酔で手術をするという方法(中国において。日本では用いられていない)を知って驚き、東洋医学(中国医学)の奥の深さを知ることとなりました。
東洋医学が数千年続いている理由がわかりました。
坐骨神経痛の原因は様々で、手術が必要な場合もあることは間違いありません。
しかし、手術の適応ではない場合、手術はしたくない、
手術ができない理由がある、などの場合は保存的に治療する必要があります。
西洋医学の場合、痛みを止めるために薬物療法を行うことが多いですが、東洋医学を用いた疼痛の抑制方法は薬物を使わないという点ですぐれています。
一部東洋医学科のある病院もありますが、数は少なく、多くの病院は西洋医学の考え方を用いています(漢方薬は多く使われています)。
病院のリハビリテーションにおいては薬物を用いない疼痛抑制のための徒手的療法や物理療法、坐骨神経痛改善のための運動療法などを行っています。
西洋医学と東洋医学の良いところを利用しながら坐骨神経痛を改善させていくのも良い方法と言えるでしょう。
5 まとめ
今回は鎖骨神経痛とツボについてお伝えしました。
ツボは東洋医学の考え方ですが、西洋医学的にも説明が可能な背景を持っています。
坐骨神経痛の根本的な原因をツボで解決してしまうのは無理がありますが、疼痛を抑制する効果はあります。
坐骨神経痛を保存的療法で治療していて、痛みが強いときに痛み止めの薬を使用している方にはツボによる治療も検討する価値のあるものと言えるでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
皆様のご健康をお祈りいたします。
執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト
追記・編集:運営者 理学療法士 平林

ツボは東洋医学の考えで、効果的だと思います。
実際に、ツボを刺激することで痛みが軽減する。
といった人の話も効いたことはあります。
これも、全ての人に必ず効果がある。
というわけではありませんが、有効な方法の一つとして言えるでしょう。
あとは、施術者の技術に大きな差が生まれてしまうとは思います。
これは、ツボだけではなく、我々、リハビリのプロにおいてもこれは顕著に表れます。
やはり、技術が足りないと、熟練者であれば、治せるはずであった症状も治らない・・・
なんていうこともあるでしょう。
なので、技術が優れている人間に施術をしてもらえる方がいいでしょう。
とまぁ、こんなことは誰もが思う事ではありますが。
実際には難しいんですよね。
患者が、施術者を選ぶなんていうことは。
うん。
我々、治療者は日々、努力を積まなくてはいけないですね。
と、話しがズレてしまいましたが。
ツボは坐骨神経痛には有効な手段の一つだと思います。
試してみるのもいいかと思います。
今日の話があなたの参考になれば嬉しいです。
では、本日もありがとうございました。


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mamotteライター理学療法士のイワモトです。
今回は、坐骨神経痛とツボについてまとめました。