

※この記事はリハビリテーションの専門家で、理学療法士である運営者平林と、理学療法士イワモトの考えや意見をまとめて紹介しています。
なので、共感できる部分は共感して、納得できる内容は納得していただけると幸いです。
執筆者・運営者は、理学療法士(PT)や作業療法士(OT)の国家資格を取得しており、実際に病院やクリニック、介護施設など様々な場所で現場で学んできています。
ですので、記事内で紹介している内容は、リハビリテーションの視点を持った国家資格者の視点からみた意見と臨床での事実を述べています。
それを踏まえて、記事の内容は自信を持って提供しています。
しかし、【内容が絶対正しい!】とは思わないでください。
というのも、世の中には、沢山の治療方法や治療の考え方があって。
- どれが正しくて、どれが間違っているのか?
- どれが自分に適している治療なのか?
個人的な意見も沢山あり、個人の解釈や価値観、考え方によって大きく違ってきます。
ですので、『絶対にコレが正しい治療方法だ!!』みたいな考え方はできなくて。
間違いなく言える事は、どんな治療においても、【実際に試してみないとわからないよ】。という事です。
【100%これが正しい】という治療方法は存在しません。
ですので、ここで紹介している内容も一人の理学療法士の意見である事を踏まえていただきたいと思います。
そして、この記事があなたの役に立てばうれしく思います。
1 坐骨神経痛に効果のあるツボを紹介

坐骨神経痛に効果のあるツボは考え方によって多くあるので、主なものをご紹介します。
背中と腰周囲のツボ

ツボは全身に360カ所以上あります。
その中で坐骨神経痛に効果のあるとされるツボがあります。
腰部付近のツボは、
- 腎兪(ジンユ)
- 大腸兪(ダイチョウユ)
- 環跳(カンチョウ)
などがあります。
下肢後面にあるツボ
下肢の後面には、
- 殷門(インモン)
- 委中(イチュウ)
- 承山(ショウザン)
などがあります。

太もも、ふくらはぎ、足部などにあるツボ
- 陽陵泉(ヨウリョウセン)
- 風市(フウシ)
- 崑崙(コンロン)
などがあります。

足底にあるツボ
足底は湧泉(ユウセン)などがあります。

【ツボ】というのは、押して痛みのある部分がツボであったり、痛くない部分にツボがあったり様々です。
多くの場合、硬くコリコリする部分や押すと痛い箇所があるので、図のツボの位置を参考にして、硬くて押すと痛い部分を探すと良いでしょう。
上記参考にしてほしいなと思います。
2 坐骨神経痛にお灸は効果あるのか?考察した。

ここでは、お灸についてお伝えします。
お灸は坐骨神経痛に効果があるとも言われています。
鍼灸の効果の理論については科学的に説明されていて。
お灸はツボに温熱刺激を加えることにより痛み抑制の効果があって。
実際にお灸によって痛みが改善する人がいるのも事実です。
プロの灸師によると8回程度の施術で、坐骨神経痛が改善しているという例もあるみたいです。
お灸には、市販のお灸セットを購入する事で、「セルフ灸」を行うことができます。
市販品も温度が低めのものから高いものまでありますので、自宅で行う場合は低めのものから試すと良いでしょう。
ツボの部分は押すと痛みの強い部分もありますが、皮膚の感覚は鈍化して高温がわかりにくい場合もありますので、火傷に注意してください。
煙が気になる方は煙の出ないタイプを選択すると良いでしょう。
灸は火をつけるものと思っていましたが、市販品には火を使わないものもあって、こちらはツボに貼り付けて外出することもできます。
また香りが楽しめるもの(アロマきゅうなど)もあります。
灸は疼痛を改善する効果があるもので、坐骨神経痛の原因全てが解決するわけではないことは理解しておいてください。
坐骨神経痛の原因によっては手術が必要になる場合もあります。
手術の適応ではないけれど痛みの症状が強い場合などは灸で痛みを押さえながら、その他の対策も並行して行うことで改善させることは可能だと言えます。
3 そもそも、【ツボ】って何か?

「ツボ」とは東洋医学でいうところの経穴(けいけつ)のことです。
経穴とは書物によってその表現が違いますが、灸や鍼を打つべき身体の場所である。
- 病気の診断や治療の対象となる点である。
- 全身に360数ヶ所あって、経絡(けいらく)の要所である。
ということです。
ここで経絡とは、人体の神経・血管系やリンパ系とは異なる特異的な経路を意味します。
特異的という表現をされていますが、実際には解剖学的に意味のある部分のようです。
すべての経穴の80%以上が神経や血管の束が筋膜を貫通する部位であると言われています。
また経穴と硬結との関連性もあり、この部位には圧痛、皮膚表面のざらつきもあるようです。
4 坐骨神経痛にツボを押してみた。体験談
坐骨神経痛に対して、効果のあるツボを紹介します。
- 腎兪(ジンユ)
- 大腸兪(ダイチョウユ)
- 環跳(カンチョウ)
- 陽陵泉(ヨウリョウセン)
- 風市(フウシ)
- 殷門(インモン)
- 委中(イチュウ)
- 承山(ショウザン)
あたりでしょうか。
どのツボが効果的なのかは、症状によって違ってきます。
私自身も自分のツボを押してみました。
押し方は5秒程度強めに押す、を5回程度です。
私は左の坐骨神経症状(痛みよりも足部にしびれが強い)があるのですが、環跳、殷門、風市に硬結と圧痛がありました。
明らかに左右差がありましたので間違いはないです。
効果としては、押した後、左下肢がすっきり、軽くなった感じがして楽になりました。

※ 理学療法士 イワモトの意見・考え ※
私自身は、学生時代西洋医学を中心に学びましたので、東洋医学のツボの概念や効果についてよく知りませんでした。
しかしその後、鍼による麻酔で手術をするという方法(中国において。日本では用いられていない)を知って驚き、東洋医学(中国医学)の奥の深さを知ることとなりました。
東洋医学が数千年続いている理由がわかりました。
坐骨神経痛の原因は様々で、手術が必要な場合もあることは間違いありません。
しかし、手術の適応ではない場合、手術はしたくない。
手術ができない理由がある、などの場合は保存的に治療する必要があります。
西洋医学の場合、痛みを止めるために薬物療法を行うことが多いですが、東洋医学を用いた疼痛の抑制方法は薬物を使わないという点ですぐれています。
一部東洋医学科のある病院もありますが、数は少なく、多くの病院は西洋医学の考え方を用いています(漢方薬は多く使われています)。
病院のリハビリテーションにおいては薬物を用いない疼痛抑制のための徒手的療法や物理療法、坐骨神経痛改善のための運動療法などを行っています。
西洋医学と東洋医学の良いところを利用しながら坐骨神経痛を改善させていくのも良い方法と言えるでしょう。
5 まとめ:坐骨神経痛にツボやお灸も効果はあるかもしれない。試してみる価値はあるでしょう
今回は鎖骨神経痛とツボについてお伝えしました。
ツボは東洋医学の考え方ですが、西洋医学的にも説明が可能な背景を持っています。
坐骨神経痛の根本的な原因をツボで解決してしまうのは無理がありますが、疼痛を抑制する効果はあります。
坐骨神経痛を保存的療法で治療していて、痛みが強いときに痛み止めの薬を使用している方にはツボによる治療も検討する価値のあるものと言えるでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト
追記・編集:運営者 理学療法士 平林

ツボは東洋医学の考えで、効果的だと思います。
実際に、ツボを刺激することで痛みが軽減する。
といった人の話も効いたことはあります。
これも、全ての人に必ず効果がある。
というわけではありませんが、有効な方法の一つとして言えます。
あとは、施術者の技術に大きな差が生まれてしまうのは間違いありません。
これは、我々、リハビリのプロにおいてもこれは顕著に表れます。
やはり、技術が足りないと、熟練者であれば、治せるはずであった症状も治らない・・・
なんていうこともあるでしょう。
なので、技術が優れている人間に施術をしてもらえる方がいいでしょう。
こんなことは誰もが思う事ではありますが。
実際には難しいところで、そんな都合よく技術が優れている人はみつからない事がほとんどです。
ツボは坐骨神経痛には有効な手段の一つだと思います。
試してみるのもいいでしょう。
今日の話があなたの参考になれば嬉しいです。
では、本日もありがとうございました。
坐骨神経痛は治療方法さえ知る事ができれば、自分で治す事ができます。
お医者さん、整体師、接骨院、病院、治療者などに頼らなくても、治療法さえ知る事ができれば自分で治す事もできます。
その理由や方法について紹介している記事です。
読んでいただくと納得できる部分が多く、役にたつ点はあると思います。
是非、参考にしてください。


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mamotteライターで理学療法士のイワモトです。
今回は、【坐骨神経痛はツボを刺激する事で良くなるのか?】といったテーマで記事にしました。
坐骨神経痛は、ツボを刺激するだけで良くなるのでしょうか。
全ての人が、良くなるわけではありませんが、一定数の人数は【ツボ】を刺激する事だけで坐骨神経痛の症状が軽くなった。
という人がいるのは事実です。
なので、【ツボ】だけで坐骨神経痛の症状は良くなる可能性はあると言えます。
という中で。
この記事を読めば
◎ 坐骨神経痛に効果のあるツボを知れて、実際に症状改善の為に役立てる事ができる
といった点があります。
この記事を最後まで読んで、坐骨神経痛とツボについて理解を深めて、あなたの症状の改善に繋がれば嬉しく思います。
では、本日もよろしくお願いいたします。