【あれ・・腰が痛いぞ・・・ヤバイ、動けない・・】
これは、朝起きて突然腰が痛くなった方の一言です。
あなたもこのように腰が痛くなった経験ってありませんか・・・・?
こんにちは。
運営者で理学療法士の平林です。
※この記事はリハビリテーションの専門家である、理学療法士2名の思考と考えを交えて紹介しています。
内容は絶対ではありませんが、国家資格を取得しており。
学んできた経験があります。
ですので、信憑性や信頼性は間違いない部分もあります。
しかし、個人的な意見や見解もあるので、解釈は人それぞれです。
共感する部分は、共感して頂き、納得できる内容は納得して頂けたら嬉しいです。
ですので、この記事の内容が絶対正しい。
とは思わずに、リハビリテーションの専門家の意見や見解である。
というように捉えてほしいと思います。
この記事があなたの参考になれば嬉しいです。
是非、宜しくお願いいたします。
で、この記事に辿りついたという事は、きっと腰の痛みで苦しんだことがあるのではないでしょうか。
突然、腰に痛みが生じるのは、『ぎっくり腰』です。
辛いですよね・・・
突然襲ってくるので、どうしようもないし・・・
なってしまったら、時すでに遅し・・・みたいな感じで・・・。
一体どうすればいいの?とかね。
ぎっくり腰は、「魔女の一撃」とも言われています。
動けなくなるので、活動制限もでてくるでしょう。
この厄介なぎっくり腰をなんとかしたいですよね。
そこで、今回はそのぎっくり腰の治し方について伝えたいと思います。
さらに、
- 効果の高いぎっくり腰の治し方
- 病院は湿布と投薬で様子をみがち
- ぎっくり腰にマッサージは効果あるの?
- ぎっくり腰に有効なリハビリとは?
といった、4つの観点を含めて伝えたいと思います。
この記事を最後まで読めば、
といった、2点のメリットがあります。 |
今回の記事があなたの役に立てばうれしいです。
それでは、本日もよろしくお願いいたします。
目次
1 効果の高いぎっくり腰の治し方を紹介

まず、ぎっくり腰の定義として、『突然起きた激痛を伴う腰痛で原因の特定できないもの』というようにさせて頂きます。
腰痛のほとんどは原因が特定できませんので、突然起きた腰痛はぎっくり腰の可能性が多いと言えるでしょう。
状態にもよりますが、一番は整形外科の診察を受けるのが安心だと思います。
ぎっくり腰ではなく、他の腰部疾患(腰椎椎間板ヘルニアなど)の可能性もあるからです。
それによって適切な治療法が違ってくるので、突然起きた腰痛はすべてぎっくり腰だと判断しない方が良い場合もあります。
ですが、診察の結果特に異常が認められない場合は、ぎっくり腰と考えていいでしょう。
診察を受けても特に異常がない場合はだいたいが、対症療法になります。
多いのは鎮痛剤や湿布薬の処方、電気や温めの物理療法といったリハビリです。
このような対症療法では、改善する可能性が低いので、これ以外の治し方をいくつかお伝えしたいと思います。
是非、参考にしてみてください。
1-1 安静、冷やす、温める
- 痛みが激しく、少し動いただけでも痛い場合はしばらく安静にしましょう
- 発症初期は痛みのある部位を冷やしても良いでしょう
- 温めるのは初期の炎症症状が治まってからです
- 目安として発症後3週間です
1-2 体を少し動かす
- 痛みが治まってきたら、少し体を動かしてみましょう
- 痛みで緊張が高くなっている筋肉を緩めると、痛みが楽になることがあります
- 腰部、股関節周囲を軽くストレッチします
- 痛みに応じて無理のない程度に行いましょう
- 膝を抱えて胸にゆっくり引き寄せます
- 反対側の下肢は浮き上がらないようにしましょう
- 左右5回程度行います
- 背中を床面につけたまま、一方の膝、股関節を曲げて、ゆっくりと膝を倒します
- 膝は床につかなくても構いません
- 両膝を立てて両下肢とも倒す方法もあります
- 痛みの強くない範囲で行いましょう
- 痛みが強いと逆効果になります
ここ最近の研究や実績では早期から体を動かした方が、予後(回復)は良いということが明らかにされています。
無理のない程度で体を動かしていきましょう。
2 病院は湿布や投薬で終わる可能性が高い

病院でレントゲン写真を撮ると、
『特に異常(重大なという意味が隠れています)はありません』
『骨と骨の間が狭いですね・・』
『骨に棘がでてきてますね・・』
と言われるでしょう。
また、痛み以外にしびれや感覚が鈍いなどの感覚障害があれば、MRIなどの検査が追加されると思います。
そこで、椎間板ヘルニアが見つかる場合もあるでしょう。
小中高校生の腰痛の場合は、腰椎分離症が見つかったりする可能性もあります。
しかし、多くの場合は原因のわからない(特定できない)腰痛が多く、お医者さんも対症療法を処方することが多いです。
というのも、対症療法しか治療方法がない。
と思い込んでいる場合が多いからです。
そうなってしまうと、痛みを治す為に鎮痛薬や湿布の処方が多くなりがちになる。
という事がいえるのです。
3 ぎっくり腰にマッサージは効果あるのか?

マッサージはポピュラーな徒手的療法であり、利用されている方も多いでしょう。
マッサージは発症直後はおすすめしません。
発症直後は炎症が起きていると考えられるので、筋肉に対してのマッサージは炎症が落ち着いてからの方がいいでしょう。
効果の感じ方は、人によって様々ですが効果的な場合もあります。
痛みのある部位は筋肉が緊張しやすいので、それによって痛みが増強される場合があります。
マッサージによって筋肉の緊張を下げるのは、痛みを軽減させます。
また、筋肉がリラックスすることで正常な腰椎の動きを導き出しやすくもなるでしょう。
腰痛体操の指導や日常生活の指導を行っているマッサージの専門家もいるので、意見を聞いてみるのもいいかと思います。
4 ぎっくり腰のリハビリ方法を知りたい

ぎっくり腰で医師の診察を受けた場合にどのような診断名がつくかによって、病院でのリハビリができるかどうかが変わってきます。
というのも、病院でリハビリができるのにも。
対象疾患が決まっているからです。
医師がリハビリの処方をする場合は、リハビリができる診断名をつけます。
リハビリを希望する場合は受診時にリハビリを受けたい旨を医師に伝えておくとよいでしょう。
以下に、病院でのリハビリでどのようなことを行うか主なものをお伝えします。
4-1 評価
患者さんの状態を検査など用いて把握します。
身体だけでなく日常生活や仕事、精神的な部分まで様々な点を対象としています。
4-2 運動療法
- 筋力増強訓練
- ストレッチ
- 体操等
など、問題点を改善するためのプログラムを組んで行います。
4-3 徒手的療法
腰痛に効果のある徒手的療法を行う場合もあります。
4-4 物理療法
温熱や電気を利用して疼痛軽減を図ります。
4-5 日常生活動作指導
腰に負担のかからない動作の仕方を指導します。
以上のような内容を行っています。
主に腰痛に対しての専門的な知識を持つ理学療法士が対応します。
自宅でできる腰痛体操の指導や腰痛に関する知識についての指導も行っていますので、得られるものは多いと思います。
可能であれば外来でのリハビリもよいでしょう。
リハビリをする事で改善する可能性は非常に高いと思います。
また、病院でリハビリを行わない方は、自宅で行うことも可能です。
むしろ、自宅で自分自身でストレッチや体操をすることもリハビリとして考えられます。
なので、自宅でもリハビリをするのがいいでしょう。
痛みが楽になれば、早めに日常生活動作を開始するのがポイントです。
ぎっくり腰は自然と治ることもあります。
で、何よりも重要なのは治った後からです。
同じ生活を繰り返すと、また同じようにぎっくり腰を再発してしまう可能性があります。
なので、原因となっている部分を突き止めて、その部分を改善させていく必要があるのです。
仕事などで日常的に腰への負担が強い方は、体の使い方を変えていく必要があります。
持ち上げる動作や起き上がる動作では、背筋(背骨の筋肉)優位の持ち上げ方から、下肢優位の持ち上げ方へ変更する必要があります(下肢の筋力を使って持ち上げる)。
日常の生活でも腰を曲げずに膝を曲げて、ものを持ち上げる習慣をつけることが大切なのです。
長時間椅子に腰かけたデスクワークで腰へ負担のかかっている方は、定期的な体操やストレッチ、クッションの利用などをしながら予防します。
日ごろからストレッチを行って腰部や股関節などの柔軟性を高め、腹筋、背筋などの体幹筋強化、スクワットなどで下肢筋力を向上させておくと、腰痛予防に効果的です。
腰ベルト(軟性コルセット)が有効な場合もあります。
腰部に負担のかかる業務時に使用するとよいでしょう。
市販のものはドラッグストア、スポーツ店などで販売しています。
また、動作をするときに、腰への負担を考えながら動くようにしましょう。
これにも意味があります。
腰の痛みが治るまでがリハビリではありません。
その後の、再発予防まで考えるのがリハビリなのです。

5 まとめ
今回はぎっくり腰の直し方についてお伝えしました。
ぎっくり腰は突然強い腰痛に襲われて一時的に動けなくなることもありますが、通常自然に治癒します。
大切なのはぎっくり腰を再発させないことです。
そのためには今までの生活を見直し、腰に負担のかかる原因をできるだけ取り除いていく必要があります。
日頃から腰の使い方に注意し、腰痛体操やストレッチ等を行って、腰痛の予防を継続的に行うと良いでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
皆様のご健康をお祈りいたします。
執筆:mamotteライター 理学療法士 イワモト
追記・編集:mamotte運営者 理学療法士 平林

※ 編集を終えて:最後に ※
ぎっくり腰は治す事もできますし、予防する事もできます。
100%治せる、予防できる。という訳ではありませんが、可能性を少なくすることは間違いなくできます。
ぎっくり腰におびえながら生活するのって、嫌ですよね・・・
まぁ、ぎっくり腰になるなんて、思っている人はすくないと思いますが・・・
でも、ぎっくり腰になったことがあるあなたなら、わかると思います。
【もう、ぎっくり腰になんてなりたくない!!】と・・・・
という事で、これを機会にぎっくり腰にならないように努めてみるのもいいのではないでしょうか。
と思う中で、今回は、ぎっくり腰は治せるよ!予防できるよ!
と頭の片隅にでもおぼえていただけたらうれしいなぁと思います。
では、本日も最後までよんでいただきありがとうございました。


最新記事 by mamotte (全て見る)
- 【知っておくべき知識】腰が痛い時に可能性がある病気12選! - 2022年5月4日
- 【考察】腰が痛い時は病院に行かなくても良い場合がある。それより生活習慣を変えよう。 - 2022年2月17日
- 腰が痛い!その原因をBEST3で理学療法士が紹介する - 2022年2月2日
※ 理学療法士 イワモトの意見 ※
今回は、少しアカデミックにぎっくり腰の原因について考えてみましょう。
ぎっくり腰は原因が特定できない非特異的腰痛に分類されています。
ぎっくり腰に関する研究があります。
椎間板が断裂しているのだから激しい痛みが出る理由も説明できます。
椎間板ヘルニアの前段階である可能性もあると言えるでしょう。
このような研究を見ると、ぎっくり腰には特異的なものも多いと言えそうです。
病院の外来診察において、すべての腰痛の患者さんに対して、MRIと椎間板造影を行うことは現実的ではありませんし、またその必要性もないことが多いでしょう。
しかし、画像診断で確認しない状態では原因は特定できない(断言できない)ので、腰痛は原因不明が多くなっているのではないかと(勝手に)思ってしまいます。
全ての腰痛患者さんに対して精密検査を実施すれば、きっと特異的腰痛が増えるのでしょう(想像です)。
腰痛の診断名として「椎間板症」の診断名が使われるのは理にかなっていますね。
世の中で一般的に言われている「腰痛の85%は原因不明」という表現は誤解を招くものです。
注意書きが必要だと感じます。