私達は理学療法士の国家資格を取得しており、実際の現場で学んできており、記事内で紹介している内容や話は信憑性や信頼性は間違いありません。
共感できる部分は共感して頂き、納得できる内容は納得して欲しいです。
その中で、一番伝えたい事は【この記事の内容が絶対正しい!!】とは思わないでいただきたい。
という事です。
というのも、記事の内容は自信を持って提供していますが、医療の世界は個人的な意見や見解があり、どれが絶対正しいのか?
というのは、実際にやってみないとわからない事ですし、解釈は人それぞれありますので。
100%正しい!!!
というのが言い切れないのが実際です。
ですので、ここで紹介している内容やお話も一つの理学療法士の考えである。と捉えていただき参考ベースにしていただけたら幸いです。
この記事があなたの役に立るように頑張って書いてます
役に立てばうれしいです。
では、宜しくお願いいたします。
1 椎間板ヘルニアによるしびれを治す為に欠かせない5つの事!
椎間板ヘルニアを治す為には、早期発見、早期治療が基本になります。(これは、椎間板ヘルニアに限った事ではありませんが)
手遅れにならないようにすることです。
症状に気づいたら「この程度なら大丈夫だろう」と思わず、できるだけ早く対策をすることが大切ですよ。
と伝えたいです。
これより椎間板ヘルニアを治す為の5つの必要な事を紹介していきます。
参考にしてくれたらうれしいです。
その① 良い姿勢を意識しよう
良い姿勢を意識する事は、非常に大切になります。
これまで一貫して伝えている事ではありますが、姿勢は超重要課題です。
そもそも、悪い姿勢は、椎間板ヘルニアの悪化につながります。
なので、良い姿勢を意識する事は、椎間板ヘルニアの改善の為には必要不可欠だと言えます。
※下記参考イラスト① 参照してください
その② 運動を積極的に行おう
これは椎間板ヘルニアを治す為に必要な運動をしましょう。という事です。
運動としては、筋トレやストレッチ、歩く、その他色々ありますが。
あなたの身体状況に対して、なぜヘルニアになってしまったのか?
その原因を考えて必要な運動や体操を処方してもらう方が良いでしょう。
という事を伝えたい次第です。
あなたに足りない体操や運動を補って、椎間板ヘルニアにならないようにしましょう。
といった目的です。
運動といっても、簡単なストレッチや軽く筋トレをする程度でも運動になります。
そのレベルは人それぞれなので、運動の指導者に相談して決定するといいでしょう。
その③ 治す事を諦めない気持ちを持つ
ここでは、治す気持ちがないと。治せる症状でも、治らないという事を伝えたいと思います。
何年も、何十年も腰が痛くて、辛い状態であったとしても、治す気持ちがあれば最終的には治せる。
という思いがあります。
というのも、人は治そうとする為に、常に行動ので、このしびれを治したいという気持ちを持ち続ければ、治す為になにをすればいいのか?考えて行動するようになります。
その結果、慢性的な症状でも【治る】可能性が高いという結論です。
なので、【治す事を諦めない気持ちを持つ】。
この気持ちは大切だと思うのです。
その④ 椎間板ヘルニアの原因を知る
次に、原因を知ることです。
椎間板ヘルニアになってしまった原因はなんなのか?
これを知る事によって、対策ができます。
対策ができると解決策をみつける事ができるので、椎間板ヘルニアになってしまった原因はなにか?
- 仕事内容が原因なのか
- 姿勢の悪さが原因なのか
老化や遺伝以外の原因を探ります。
そして、原因が特定(可能性のあるもの)できたら、それに対して具体的な対策をする事になります。
仕事が原因であれば、仕事中の動作の改善、道具の利用(デスクワーク時のクッション、コルセットなど)、場合によっては部署変更の検討などもありでしょう。
または、姿勢が悪いだけという場合もあります。
このように、
- 仕事が主な原因なのか?
- 姿勢が悪い事が主な原因なのか?
によって、アプローチ方法も若干変わってくるのです。
つまり、原因をさぐる事が、治療の第一歩につながるとも言えます。
その⑤ 日常生活動作に気を付ける
そして、最後に日常生活動作にも最善の注意を払います。
例えば、物を持ち上げるときは、必ず膝を曲げて行う。
膝を曲げずに腰だけで持とうとするのはNGです。
ごみを拾うときも膝を曲げるように徹底します。
買い物などで荷物を持つときは袋を二つに分けるなど。
左右均等に持ったりと、日常生活で腰に加わる負担を減らす事もポイントにもなります。
また、別原因として、ストレスの積み重ねが痛みとして発生する事もあります。
なので、ストレスをため込まないように配慮するのも必要です。
そういった、ストレス対策も日常生活において必要かもしれません。
これも頭の片隅に置いておくといいと思います。
2 椎間板ヘルニアはなんでしびれが生じるのか?
ここでは、しびれが生じる原因について話していきます。
まず、背骨の構造を軽く説明します。
背骨は椎骨(ついこつ)という小さな骨が連結してできています。
椎骨と椎骨の間にはクッションの役割をする椎間板という物質が挟まれています。
この椎間板は線維輪と髄核というもので構成されていて。
椎間板は水分を多く含んだ物質で、脊柱に加わってしまう圧力の衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。
イメージ的には、靴のかかと部分にエアーがある靴のような感じです。
この靴は、中のエアーは密封されていますが、かかとが摩耗したり、何か機械的な力が働いたりして穴があいてしまうと、エアーが抜けてしまいます。
そうなると、靴のエアーの機能が働かなくなり、意味がなくなってしまいますよね。
椎間板でもこれと同じようなことが起こります。
椎間板は、常に数十キロ、力仕事をしたときなどはさらに強いストレスにさらされます。(靴がいつも踏みつぶされているような感じです)
そうなると、丈夫な椎間板の線維輪も悲鳴を上げ、ついには傷つき破れてしまうことがあるのです。
そして、エアーが抜けるがごとく、中にある髄核は徐々に線維輪内を移動してしまい、外に飛び出してしまうのです。
これが椎間板ヘルニアといいます。
ヘルニアとは「飛び出す」という意味をし、鼠径(そけい)ヘルニア(脱腸の事)など、何かが飛び出す病気のときに使用される言葉です。
髄核が後ろ側に突出してしまうと、そこには脊髄神経(脊柱の後方を通っている人間の大きな神経)から枝分かれした末梢神経(足や手などに伸びていく神経)が存在しています。
神経の根元の部分なので神経根と呼ばれています。
髄核の突出部が神経にあたってしまい、圧迫されます。
長い時間正座をすると足がしびれるように、圧迫された神経はしびれを生じるのです(実際にしびれを感じるのは脳になります)。
このような、流れによって、椎間板ヘルニアでは、しびれが生じると言えるのです。
3 椎間板ヘルニアは、首と腰に生じやすい
脊柱には、首・胸・腰・仙骨(尾骨)というように分かれているのですが、ヘルニアになる部分は、首と腰がほとんどです。
胸や仙骨にはヘルニアが起きにくい事実があります。
何故かというと、胸や仙骨には可動性がない・低いからです。
その逆に首と腰は可動性が大きいので、ヘルニアのリスクが高くなってしまうと言えます。
で、一番多いのは腰です。
特に腰椎の一番下あたり(L4,5間)に多いです。
この部分は上半身の重みを支え、また物を持ち上げるときなどに大きな力がかかりやすい場所であるからです。
可動性(動く範囲)が大きいということも一つの原因です。
また、
- 中腰での作業が多い
- 重いものを持ち上げる機会が多い
- 長時間、同一姿勢で腰かけて仕事をしている
などの動作が多いと椎間板ヘルニアの可能性を大きくしてしまうので、注意が必要になります。
首は頸椎(けいつい)と言われています。
この頸椎部分は頭(5㎏程度)を支えている重要な部分であり、負担のかかっている部位です。
頸椎自体、骨の大きさが腰椎に比べると小さいので、不利な条件にもなります。
さらに、首の可動域(関節の動く範囲)はとても大きくストレスがかかりやすくなっています。
- 長時間のスマホ操作
- 下を向いて本を見る
- 編み物をする
など、下を向いてする作業は、頸椎の椎間板ヘルニアのリスクは高くしていると言えます。
また、ヘッドバンキングのような、激しく首を振るような行為も椎間板ヘルニアを招く動作になると言えるでしょう。
腰も首も椎間板ヘルニアの原因はほぼ一緒です。
髄核が線維輪の中を移動してしまい、後方にある神経を圧迫してしまっている状態(線維輪と髄核を椎間板と言う)
が椎間板ヘルニアなのです。
つまり、この髄核の動きが元にもどる事で改善されると考えられるのです。
4 しびれの強さによって、改善度合いも変わる
人間の体はよくできてきて、いろんな情報を教えてくれます。
痛みや熱さは身を守るために重要な情報であり、危険度を教えてくれます。
とても熱く感じたときは、やけどしてしまい治るのに時間がかかります。
しびれも同様です。
神経が圧迫されているサインなのです。
強ければそれだけ圧迫が強いことを意味しています。
正座も長時間するとしびれが強くなりますよね。
神経は圧迫を受けても回復する力を持っているのですが、その回復力には限界があります。
やけどをしてしまったとき、軽いやけどであれば跡形もなく治ります。
しかし、ひどいやけどの時は跡が残ってしまうことがあるでしょう。
神経もこのやけどの跡のように後遺症を残すこともあるのです。
しびれがとれない、感覚がもどらない、筋力が落ちたまま回復しない(麻痺)などの症状が残ってしまう可能性も残念ながらあるのです。
なので、しびれに対してはできるだけ早く対策をした方良いということが言えます。
ただ、どんなにヒドイしびれを感じていても、後遺症として残らない人もいる場合もあります。
ですので、しびれが強すぎてヒドイ!!という場合でも、諦めないでください。
治そうと努力する事によって、しびれを完全に消失する所まで持っていく事も可能ではあると思います。
諦めずに行動しつづける人だけが、しびれを改善できるのかなと思います。
5 しびれは治りにくい事実がある
続きまして、しびれは治りにくいという事実があります。
治りにくいだけであって、治せないということではありません。
まずは、これを理解しておいてください。
椎間板ヘルニアのしびれは、軽い症状から始まることが多いです(短期間にひどくなる場合もありますが)。
この時期にしっかりと対策をすればしびれは改善できる可能性が高いでしょう。
しかし、軽いしびれの時に、『まあ、これくらいな大丈夫かな・・・・とか、一先ず様子をみて、すぐしびれが治まるので放置してしまう。』こんな場合がほとんどだと思います。
もしくは、しびれの原因が仕事だとわかったところで、やめるわけにもいかず、同じ生活を繰り返してしまうでしょう。
つまりは、今までと同じ生活をしながら様子をみる人がほとんどであり。
これがしびれを治りにくくさせている原因になっている可能性がある。
という事です。
そして、しびれの様子を見ていたけど一向にしびれがよくならず逆にひどくなってきた。
で、医者に行ったら、「もう、この状態だと手術するしかないですね」と言われる。
結局、手術はしたけれど、症状はあまり変わらずに、神経に後遺症が残り、手術後もしびれが消えない。
といったようなことも起こる可能性もあります。
ほとんどの人が、一時的な軽いしびれは我慢できるので、我慢しちゃうでしょう。
そして、しびれたまま無理を続けてしまう事で、治るものも治りづらくさせていると言えます。
また、神経の性質上、ある程度の損傷であれば修復されますが、一定以上の損傷を受けると回復ができなくなります(完全に切断された場合などはつながらなくなります)。
手術をしたのにしびれが回復しない場合があるのには、このような理由があるのです。
神経回復の性質もまたしびれが治りにくい原因となっていると言えるでしょう。
つまり、早期発見・早期治療はとても重要であり、やはり、少しでもしびれを感じた段階で、『あれ?何かおかしいな・・・』と感じたら、すぐにでも受診をしてリハビリを開始するのがいいでしょう。
そして、原因を探り、早めに治療する。
この考え方があなたのしびれを改善させる方法だと思います。
6 日常生活の動作を意識すると腰痛も楽になる。という話
※ 理学療法士イワモトの実体験談 ※
いろいろと偉そうに書いておりますが、わたくし自身が治らなくなった(治せなかった)しびれ持ちの一人です。
仕事柄、腰に負担がかかっていたことが原因だと思います。
若いときは元気で力もあるので、無理してしまいますね。
最初に感じたのは足の小指側のしびれだったと思います(20年以上も前のことです)。
しびれが出始めたときには職業病だから仕方ないと思い、仕事を変えるつもりもなかったので今でも時々足にしびれが出ています。
現在はできるだけ腰に負担がかからないように工夫したりしていますので、時々しびれが出る程度で済んでいるのかもしれません。
日常生活ではゴミ出しの後とか、重くなった子供を抱っこした後などにしびれが出ます。
日ごろの対策としては、しゃがむときはできるだけ膝を曲げるようにしています。
時々うつぶせになって、肘立ての姿勢(パピーポジションと専門的には言います)でタブレットを使用したりしています(腰痛体操もかねて一石二鳥です)。
座った姿勢で、長時間下向きでスマホを使う方は、時々うつぶせで背中を反らせて使う時間を設けるとよいかもしれませんね。
後方に移動した髄核を前方に戻すイメージをもって体操をすると良いようです(私の場合です)。
中には伸展方向(腰を反らす)の体操で症状が悪化する場合もあるので、自分にあった体操を見つける必要があります。
日常の姿勢がどうなっているかを考えて、それとは反対の動きを取り入れた体操をすることは理屈にかなっているでしょう。
つまりは、日常生活の動作を意識すると腰痛も楽になる。と言えるのです。
私のように症状があまり悪化しない場合は、手術をしなくても何とかなるかもしれませんが、急速に症状が悪化して普通に歩くことができなくなる場合もあります。
そのような場合は早急に手術をした方が良い場合もありますので、早めに専門医にご相談するといいと思います。
7 まとめ:オカシイなと思ったらすぐに治療を開始しよう。
今回は椎間板ヘルニアでよくみられる「しびれ」についてお伝えしました。
しびれは痛みに比べて症状に気づきにくかったり、軽い症状だと間違って判断されたりすることがあります。
しびれは神経障害の重要な症状です。
できるだけ早く原因を突き止めて対策することで、悪化を防ぐことができます。
早期発見、早期治療。
この考えをもとに。
『あれ、なんかしびれを感じるぞ・・・違和感を感じるよ・・・』
みたいな症状があれば、すぐに受診して、治療を開始しましょう。
日ごろから腰や首に負担がかからないように注意して生活するのも大切です。
今回の内容も参考になればうれしいです。
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
執筆者:mammotteライター 理学療法士 イワモト
追記・編集:mamotte 運営者 理学療法士 平林
※ 編集を終えて・最後に ※
椎間板ヘルニア辛いですよね。
痛みであれば、比較的治しやすい症状ではありますが、しびれに関しては、治るかどうかわかりません。
しびれという症状はやっかいものであり。
確実なところが言いづらいのが結論かと思います。
なので、しびれを少しでも感じた事がある場合は、早めに対処しましょう。
早めの対処でしびれの改善率も良くできます。
これは肌感覚な要素ではありますが、一貫して、その傾向が強いです。
放置すれば、するほど、しびれは改善しづらいです。
なので、早期治療は鉄則だと思ってほしいと思います。
そして、しびれを感じた際には、諦めず治す気持ちを持ちつづける。
この意識も超大切だと思います。
という事で、あなたの椎間板ヘルニアによるしびれが治る事を願っております。
この記事があなたの役に立てばうれしいです。
椎間板ヘルニアの原因は何か?理学療法士の視点から考察しています。
椎間板ヘルニアの原因について理解できる内容になってると思います。
是非、参考にしてください。
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mamotteライターで理学療法士のイワモトです。
ヘルニアによるしびれは、首や腰に起きる事も珍しくありません。
首の場合は手にしびれ、腰の場合は足にしびれを感じる人も多くいます。
という事で、今回は、椎間板ヘルニアでしびれを感じているあなたへの解決策を紹介します。
この記事を読めば、
◎ 椎間板ヘルニアのしびれを治す為に必要な事を知れて、症状改善につなげる事ができる
◎ 椎間板ヘルニアは克服する気持ちを持てる
といった2点があげられます。
きっと、椎間板ヘルニアと診断されて、しびれに困っているあなたの役に立つ内容のはずです。
この記事を読む事で、しびれは改善できるんだなぁと少しでも感じていただけたら幸いです。
それでは、本日もよろしくお願いいたします。